
【レッドリストの分類・概要】
1.絶滅…我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
2.野生絶滅…飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
3.絶滅危惧1類…絶滅の危機に瀕している種
4.絶滅危惧2類…絶滅の危険が増大している種
5.準絶滅危惧…現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
6.情報不足…評価するだけの情報が不足している種
7.絶滅のおそれのある地域個体群…地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
「絶滅危惧1類」の詳細
「絶滅危惧1類」には、「絶滅危惧1A類」と「絶滅危惧1B類」というさらに細かい分類が存在します。耳にしたことがある種も対象になっていることに、驚く方もいるかもしれません。
【絶滅危惧1A類】
・概要…ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
・具体例…イリオモテヤマネコ、ラッコ、ジュゴン、トキなど
【絶滅危惧1B類】
・概要…1A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
・具体例…ライチョウ、アカウミガメ、二ホンウナギ、エチゴモグラなど
「絶滅危惧2類」の詳細
日本ザリガニも分類されている「絶滅危惧2類」についても具体例を確認しておきましょう。ウズラ、アホウドリ、ハヤブサ、トウキョウトガリネズミ、アオウミガメ、オオサンショウウオなどで、皆さんがご存じであろう種も含まれています。
在来種の保全や外来種の影響について考えてみよう
在来種の減少や外来種による生態系の破壊は、たびたびニュースでも取りざたされています。アメリカザリガニは近くの川や田んぼで見かける身近な生物。子供たちがザリガニ釣りなどをして捕獲・飼育することもあるかもしれませんが、それをむやみに放流したり、別の地域に持ち込んだりすることはやめ、最後まで責任をもって管理したいですね。