
簡単で分かりやすい浴衣と着流しの違いとは?着物の種類や性別・着用の仕方も文学部卒ライターが詳しく解説

ライター/海辺のつばくろ
着流しというと男性の着物にしか言わないのはなぜかと、不思議に思った文学部卒ライター。
浴衣と着流しの違い

image by iStockphoto
浴衣と着流しの異なる点について、浴衣は着物の種類のことですが、着流しは着用の仕方を表します。両方とも正式な礼装ではなく、気軽な場で用いられる着物です。結婚式などの招待客、卒業式などのハレの場では失礼になるので、あくまでも日常着として着用しましょう。
浴衣とは?

image by iStockphoto
浴衣はもともと「湯帷子」(ゆかたびら)が由来となった語。「湯帷子」とは、体を洗い清めた後に着用した麻生地の着物という意味です。現在の浴衣の生地は、麻の他に、綿、ポリエステルなどの化学繊維、化学繊維と綿生地の混紡など。
昔は藍染めの紺地に白い模様が中心でしたが、パステル系、派手な柄など、男女ともにバリエーションが豊かになってきています。浴衣の布幅は約36cmほどのものが主流でした。体格の良い男性向けに40cm幅のものも作られています。反物の長さは約10~12mほどのものが多いです。
1.湯上がりに着用する着物
もともとの意味から、湯上がりに着る単衣(ひとえ)の着物のことをいいます。一枚仕立てで、本来は肌襦袢(はだじゅばん)を着用せずにそのまま素肌に着ていました。肌襦袢は和服用の下着のことです。現在では、そのまま着用すると皮脂汚れなどの付着が気になる方もいて、肌襦袢を付ける方もいるようですね。
浴衣に合わせるには、女性は幅が狭い半幅帯(はんはばおび)で男性は兵児帯(へこおび)をする、素足に下駄を履くのが基本です。
2.夏のカジュアル着
浴衣は夏のカジュアル着としても利用できます。本来は、昼のお出かけ用にするとマナー違反で、風呂上がりの衣服なので夕方以降の散歩用とされていました。現在では、気軽なおしゃれ着としてあまり問題にならないようですね。
夏祭りや盆踊り、夕涼みなどの他、ライブやスポーツ観戦でも浴衣を着ていく人もいます。野球場では浴衣デーと称して、浴衣での観戦をする方に優待サービスを実施している球団もありますよ。
\次のページで「着流しとは?」を解説!/