この記事では味の素とほんだしの違いを解説していきます。どちらの商品も今や知らない人がいないくらい、愛されている調味料ですね。そんな家庭に欠かせない調味料ですが、商品カテゴリーの違いが明確な違いといえるでしょう。味の素は「うま味調味料」ほんだしは「和風だしの素」というカテゴリーに分類される。今回はこの商品カテゴリーの違いや原材料などを確認しつつ、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.商品カテゴリー

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味の素とほんだしの大きな違いは、商品カテゴリーの違いです。味の素は「うま味調味料」ほんだしは「和風だしの素」に分類されます。ここからはそれぞれのカテゴリーの違いをみていきましょう。

味の素:うま味調味料

うま味調味料とは料理にうま味成分を加え、素材の味を引き立てて、全体の味をまとめることができる調味料です。味の素以外にも、「ハイミー」などの商品があります。

うま味とは塩味・甘味・酸味・苦味の次に日本で発見された、比較的新しい味です。出汁の文化がない海外では初めは認められなかったうま味。しかし和食が海外にも進出したことで、1997年に5番目の味として世界で認められるようになりました。

ほんだし:和風だしの素

和風だしの素とは水に溶かすだけで簡単に出汁を作ることができる調味料で、顆粒タイプや粉末タイプがあります。また昆布出汁、カツオ節の出汁や減塩タイプなど様々な種類の商品があり、料理によって使い分けることができるのが特徴です。出汁をとる手間がなくなるので、使っている人も多いのではないでしょうか。

違いその2.原材料

なんとなく美味しくなるから使っているけれど原材料が何かはわからない、という人も多いのではないでしょうか。ここからは原材料を解説していきます。

\次のページで「味の素:グルタミン酸ナトリウム」を解説!/

味の素:グルタミン酸ナトリウム

味の素の原材料はズバリ、グルタミン酸ナトリウムです。グルタミン酸ナトリウムはアミノ酸の1つで、さとうきびから作られます。さとうきびの糖蜜を発酵させ、発酵菌が糖分をグルタミン酸ナトリウムに作り替えることで、味の素が出来上がるのです。

ほんだし:カツオ節の粉末やエキス

一方ほんだしはグルタミン酸ナトリウムに加え、カツオ節の粉末やエキスに砂糖や食塩が入っています。商品によっては昆布出汁が含まれていたり、減塩タイプのものも。味の素と比べると、カツオの風味や塩気を感じることができるでしょう。

違いその3.使い方・合う料理

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ここまで原材料や特徴を見てきましたが、どう使い分けると料理がさらに美味しくなるのでしょうか。ここからは使い方やそれぞれに合う料理を紹介していきます。

味の素:どんな料理にも合う

味の素はうま味成分を加えることができるので「何か物足りないな…」と感じたときに1振りすると、うま味がプラスされ味もまとまります。どんな料理にも使うことができ、使い方は無限です。卵かけご飯などシンプルな料理に1振りすると味の変化が分かりやすいので、試してみてはいかがでしょうか。

ほんだし:和食全般に合う

ほんだしは出汁として手軽に使うことができるのでカツオ節が合う料理、和食におすすめです。味噌汁やうどん、炊き込みご飯や煮物など和食全般に合い、本格的なおいしさに仕上げてくれます。

また、ほんだしを加えるタイミングは料理によって様々です。具材の中まで出汁を染み込ませたい場合は具材と一緒に、カツオ節の風味を楽しみたい場合は仕上げにひとつまみなど、使い分けることで料理がさらに美味しくなるのでぜひ試してみてください。

\次のページで「違いその4.代用品」を解説!/

違いその4.代用品

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味の素・ほんだしがない場合、代用できるものはあるのでしょうか。ここからは代用品を紹介していきます。

味の素:白だし・昆布茶など

味の素の代用品は、グルタミン酸ナトリウムが含まれるものを選ぶのがポイントです。意外と身近なもので代用できますよ。

・白だし
→白だしもうま味成分がたっぷりです。うどんや煮物の場合、白だしで代用するのがおすすめ!
・昆布茶
→味の素に比べて塩分は強いですが、グルタミン酸ナトリウムによるうま味がたっぷり。
・カツオ出汁
→味の素と違いカツオの風味はあるものの、うま味は強いです。昆布出汁と合わせるのもおすすめ!

ほんだし:うどんスープの素・鶏がらスープの素など

ほんだしも意外と身近なもので代用することができます。味つきの代用品は、料理の種類や好みで使い分けて代用しましょう。

・うどんスープの素
→うどんのスープとして販売されていますが、うま味があり色々なスープに使うことができます。
・鶏ガラスープの素
→鶏ガラスープは和食にも使うことができ、うま味がたっぷりです。
・めんつゆ
→めんつゆは味付けがされているため料理によっては合わない場合もありますが、ほんだしの代わりにつゆとして使うことができます。

味の素は体に悪い?

味の素が体に悪いという噂が巷でありますが、実際どうなのでしょうか。味の素はグルタミン酸ナトリウムが入っていますが、これが噂の原因のようですね。実際のところ、グルタミン酸ナトリウムは安全性が確認されており、体に悪いというのはただの噂です。しかし通常の使い方(料理の味付けなど)以外の使い方をするのは、味の素含めどんな調味料でもやめておいた方が良いでしょう。

違いを知って使い分けよう!

ここまで違いをみてきて、味の素は「うま味調味料」ほんだしは「和風だしの素」という商品カテゴリーに分類されることが分かりました。味の素はうま味を足したいときに使い、ほんだしはお手軽に出汁を作ることができる商品でしたね。一見同じような調味料ですが、料理ごとに使い分けることでいつもの料理がさらに美味しくなることでしょう。ぜひ、試してみてください!

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簡単で分かりやすい!味の素とほんだしの違い!味の素は体に悪い?料理好きライターが詳しく解説

この記事では味の素とほんだしの違いを解説していきます。どちらの商品も今や知らない人がいないくらい、愛されている調味料ですね。そんな家庭に欠かせない調味料ですが、商品カテゴリーの違いが明確な違いといえるでしょう。味の素は「うま味調味料」ほんだしは「和風だしの素」というカテゴリーに分類される。今回はこの商品カテゴリーの違いや原材料などを確認しつつ、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.商品カテゴリー

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味の素とほんだしの大きな違いは、商品カテゴリーの違いです。味の素は「うま味調味料」ほんだしは「和風だしの素」に分類されます。ここからはそれぞれのカテゴリーの違いをみていきましょう。

味の素:うま味調味料

うま味調味料とは料理にうま味成分を加え、素材の味を引き立てて、全体の味をまとめることができる調味料です。味の素以外にも、「ハイミー」などの商品があります。

うま味とは塩味・甘味・酸味・苦味の次に日本で発見された、比較的新しい味です。出汁の文化がない海外では初めは認められなかったうま味。しかし和食が海外にも進出したことで、1997年に5番目の味として世界で認められるようになりました。

ほんだし:和風だしの素

和風だしの素とは水に溶かすだけで簡単に出汁を作ることができる調味料で、顆粒タイプや粉末タイプがあります。また昆布出汁、カツオ節の出汁や減塩タイプなど様々な種類の商品があり、料理によって使い分けることができるのが特徴です。出汁をとる手間がなくなるので、使っている人も多いのではないでしょうか。

違いその2.原材料

なんとなく美味しくなるから使っているけれど原材料が何かはわからない、という人も多いのではないでしょうか。ここからは原材料を解説していきます。

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