簡単でわかりやすい!ガムシロップと砂糖の違いとは?代用できる?カロリーや成分の違いも雑学大好き図書館司書が詳しく解説
ライター/ひろみ
図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。
ガムシロップと砂糖の違い1.使い方
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ガムシロップも砂糖も、甘さを加えるために使われます。甘くなるならどちらでも同じだろうと思うかもしれませんが、この2つには違いがあるのです。まずは、使い分けについて説明していきましょう。
ガムシロップ:冷たい飲み物に
ガムシロップはとろみのある液体で、冷たい飲み物に適しています。粉末状の砂糖は冷たい飲み物に入れても溶けにくいため、混ざりやすい液体状のガムシロップが開発されました。
温度が低いほど甘さを強く感じるので、ゼリーやアイスクリーム、ヨーグルトなどスイーツやデザートにもガムシロップはぴったりですね。市販のポーションタイプのガムシロップは、常温保存が可能で、未開封であれば賞味期限は1年ほどです。
砂糖:温かい飲み物に
温かい飲み物には、砂糖を入れて、しっかり溶かして味わいます。砂糖の代わりにガムシロップを入れることは、あまりおすすめしません。ガムシロップは温度が高くなると甘みを感じにくくなるからです。
砂糖と同じ甘さにするには、ガムシロップを多く入れる必要がありますが、水分も含んでいるため、飲み物の味が薄くなり、本来のおいしさが失われてしまいます。冷たい飲み物は、氷が入れられていることも多く、薄くなることを想定して濃く作られているため、ガムシロップを加えても味は変わりません。
ガムシロップと砂糖の違い2.成分
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ガムシロップは、透明な液体ですが、砂糖を水に溶かしたものではありません。ガムシロップと砂糖は成分が違っているのです。ここでは、それぞれの成分と製造方法をみていきます。
ガムシロップ:果糖ぶどう糖液糖
現在市販されているガムシロップの主な成分は果糖ぶどう糖液糖です。果糖ぶどう糖液糖は、原料のさつまいもやとうもろこしのでんぷんを酵素を使ってぶどう糖に分解し、その一部をさらに果糖に変化させて作ります。
以前は、砂糖と水を煮詰めたものにアラビアガムを加えて作られていました。アラビアガムは長期保存中に結晶化した砂糖が沈殿することを防ぐ目的で用いられていましたが、技術が進歩したため、現在は使われていません。ガムシロップという名称は、アラビアガムのガムからつけられました。
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砂糖:ショ糖
砂糖は、サトウキビの茎やてん菜の根から製造されたショ糖を主成分とする天然の甘味料です。ショ糖はサトウキビの茎をしぼった汁やてん菜の根を浸した湯から不純物を取りのぞき、煮詰めて結晶化させたもの。上白糖やグラニュー糖、三温糖、黒砂糖などさまざまな種類があります。
ショ糖は温度が変わっても甘さは変化しません。そのため、ショ糖は甘みの強さをはかる基準として使われます。ぶどう糖はショ糖の0.6~0.8倍の甘さ、果糖はショ糖の1.2~1.5倍の甘さなので、甘いほうから順に並べると、果糖>ショ糖>ぶどう糖となりますね。
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