
3分で簡単「面積」と「体積」の違い!容積との違いや求め方・単位も工学系院卒ライターがわかりやすく解説!
面積の単位
面積はm2(平方メートル)が基本単位です。「平方」は数を2回掛け合わせることを意味します。一辺の長さ1mの正方形の面積が1m2で、メートルを「米」と書くことから、「平米(へいべい、ヘーベー)」と呼ぶ場合も。
そのほか、小さいものにはcm2(平方センチメートル,1m3の10000分の1)、都道府県の面積など規模の大きいものにはkm2(平方キロメートル,1m3の100万倍)が用いられます。
m2とkm2の間には100万倍もの開きがあり、中間の広さを表すには非常に不便です。そこで使われる単位がa(アール)とha(ヘクタール)で、前者は主に田畑、後者は山林などの面積に対し用いられます。1aは一辺10mの正方形の面積100m2、1haは一辺100mの正方形の面積10000m2に相当し、1ha=100aです。a・haとも国際単位系ではありませんが、haのみ併用が許されています。
体積の単位

image by iStockphoto
体積はm3(立方メートル)が基本単位です。「立方」は数を3回掛け合わせることを意味します。一辺の長さ1mの立方体の体積が1m3で、cmで測れる大きさのものに使うのがcm3(立方センチメートル,1m3の100万分の1)、kmの場合はkm3(立方キロメートル,1m3の10億倍)です。
生活でよく使う量はcm3とm3の間が多いため、水などの液体や気体、粉状、粒状のものに対してはha同様に国際単位系ではないL(リットル)の併用が許されています。一辺10cmの立方体の体積が1Lです。
小学校で習うdL(デシリットル,0.1L)は日常生活ではほぼ使われず、代わりにmL(ミリリットル,0.001L=1cm3)が用いられます。牛乳の生産量など、規模の大きいものに用いられるのはkL(キロリットル,1000L=1m3)です。
こちらの記事もおすすめ

3分で簡単にわかる「ml」と「g」の違い!似ている言葉と使い分けを理系ライターが詳しく解説
日本の面積・体積の単位(尺貫法)
たとえば土地の広さや収穫量など、ものの面積や体積を把握することは、人々の暮らしにおいてとても重要なことです。そのため、多くの国々で地域に根差した単位が生まれ、独自の発展を遂げました。もちろん日本も例外ではなく、古くから使われている尺貫法の単位が令和の今でもあちこちで使われています。
日本の面積の単位

image by iStockphoto
最も身近なのは、宅地などに使われる「坪(つぼ)」です。1坪は400/121m2=3.3058m2、一辺が1間(=6尺=約182cm)の正方形の面積で、「中京間」と呼ばれるサイズの畳2畳分に相当します。ちなみに中京間は東海地方や北陸地方で使われる畳のサイズで、これより小さいのが東京以北で使われる「江戸間」、逆に大きいのが京都より西で使われる「京間」です。
このほか、田畑や山林に使われる単位を以下に示します。
・1歩(ぶ)=1坪=約3.31m2
坪と同じ面積ですが、田畑や山林にはこちらの単位を使います。昔の大人は1日3合の米を食べていたとされ、大人1人1日分の米を収穫できる田んぼの広さが1歩です。
・1畝(せ)=30歩=約99.17m2
約1a。1畝は、大人1人が1カ月で食べる米の量9升分を収穫できる広さです。
・1反(たん)=10畝= 約991.7m2
約10a。1反の田んぼで収穫できる米の量を1石(後述)としていました。
・1町(ちょう)=10反=約9917m2
約1ha。長さの単位「町」と区別するために「町歩(ちょうぶ)」と呼ぶ場合も。
\次のページで「日本の体積の単位」を解説!/