朝鮮語と韓国語の違いはわかるか?同じ言葉なのかそうでないのか、日本語と似ていると言われているが類似点は何かを、韓国ドラマファンの近野チカと一緒に解説していきます。

ライター/近野チカ

韓国ドラマ熱が再燃中の元看護師Webライター。特に朝鮮王朝時代ものが大好き。字幕版で観る派。

朝鮮語と韓国語の違いとは?

朝鮮語と韓国語は同じ言語を指しますが、語彙や発音に若干の違いがあります。長い間、朝鮮半島は1つの国でしたが、第二次世界大戦後、北朝鮮と韓国という2つの国にわかれ、北朝鮮の言葉は朝鮮語、韓国の言葉は韓国語と呼ばれるようになりました。

朝鮮語は北朝鮮で使われている言葉

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ソウル方言をベースにした平壌の言葉が文化語(国の公用語)とされています。現地での呼称は朝鮮語という意味の「チョソノ」や「チョンマル」です。韓国語や朝鮮語をまとめて呼んだり、朝鮮民族が使う言語を指します。

韓国語は韓国で使われている言葉

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韓国語でも標準語のベースとなっているのはソウル方言です。釜山など南方の方言も使われるようになり、発音や語彙が異なります。現地での呼称は韓国語という意味の「ハングゴ」や「ハンマル」です。

区別されるようになったのは第二次世界大戦後

朝鮮半島では1910年から続いていた日本による植民地支配が終戦時、日本の無条件降伏とともに終わりを告げました。しかし、日本軍撤退と入れ替わるようにして北緯38度線を境に、北は旧ソ連軍が、南はアメリカ軍が進駐し、朝鮮は分断された状態となったまま1948年に朝鮮民主主義人民共和国・大韓民国として独立したのです。

韓国語と日本語が似ている理由

韓国語と日本語は似ている部分が多いと言われています。日本語、朝鮮語、モンゴル語などとともに、トランスユーラシア語(アルタイ語)に属し、その起源やどう広がったかは大きな論争になっていました。

2021年、歴史言語学や考古学・遺伝学の手法をかけあわせた方法を用いて、日本語の元になる言語を話したのは、約9000年前の中国・東北地方の西遼河流域に住んでいた農耕民だったと解明できたのです。縄文時代、日本人は日本にしかいなかったと考えられていましたが、朝鮮半島の古代人に縄文人のDNAが含まれていたことがわかり、農耕によって言葉が広がっていき、約3000年前には日本にも広がったために、共通点の多い言語になりました。

似ている点は主に3つです。

\次のページで「朝鮮語と韓国語の細かい違いをチェック!」を解説!/

・日本語と同じ語順
例:私は韓国ドラマが好きです。=저는(私は)한국 드라마가(韓国ドラマが)좋아합니다(好きです。)

・中国から漢字由来の漢字語が韓国・日本ともに多く使われている
例:安心の安=「안」と書き、読み方も「アン」。
安定、安全、保安も同じ「안」

・日本語とほぼ同じ読み方をする単語がある
例:「家族」は「カジョッ」
  「運命」は「ウンミョン」
  「運動」は「ウンドン」

朝鮮語と韓国語の細かい違いをチェック!

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もともと1つの国だった北朝鮮と韓国でしたが、戦後、それぞれ独立しました。独立を支援した国の影響を受け、言葉も変化していきました。

朝鮮語はロシア語を多く使い、それ以外は昔のまま

戦後、独立を支援した旧ソ連の影響を受けており、ロシア語が多く使われています。漢字語や外来語は使わないよう、できるだけハングルに変えて使っているのです。例えば、アイスクリームは「얼음보숭아 オルムボスンイ(氷の小豆菓子)」といいます。

韓国語には語頭法則がある

韓国語は、時の流れとともに新しい単語が生まれ、発音も変化していきました。発音の変化は「語頭変則」と呼ばれています。韓国語に限ったことではありませんが、発音しにくいRの発音が語頭に来る場合に音が変化するものです。

例を1つ挙げると、「明日」は래일(レイㇽ)ですが、ㄹがㄴに変化して내일(ネイㇽ)になります。漢字語で語頭の音読みが「ㄹ,ㄴ」から始まる場合、発音しづらいため「ㄴ」か「ㅇ」に変えて発音し、表記も変わるのがこの法則です。

韓国語は英語や漢字語を多く使う

韓国でも戦後、アメリカの影響を受けて英語が多く使われるようになりました。アイスクリームの場合、韓国では英語の発音そのままに「아이스크림:アイスクリム」です。漢字語も積極的に使われています。

\次のページで「朝鮮語は北朝鮮で使われている言葉で、韓国語は韓国で使われている言葉」を解説!/

朝鮮語は北朝鮮で使われている言葉で、韓国語は韓国で使われている言葉

朝鮮語は北朝鮮で、韓国語は韓国で使われている言葉です。もともと1つの国だったため、朝鮮語も韓国語も、長い間首都であったソウルの方言がベースになっています。

第二次世界大戦後、北朝鮮の独立を支援したロシアの影響を受けて朝鮮語はロシア語が多く使われ、それ以外は昔のままの言葉を使っているのに対し、韓国語は独立の際に支援したアメリカの影響を受けて、英語を多く使っているのが朝鮮語との違いです。他にも朝鮮語とは異なり、漢字語が多く使われ、語頭変則があります。

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簡単でわかりやすい!朝鮮語と韓国語の違いとは?韓国語と日本語が似ている理由も韓流ドラマファンが詳しく解説

朝鮮語と韓国語の違いはわかるか?同じ言葉なのかそうでないのか、日本語と似ていると言われているが類似点は何かを、韓国ドラマファンの近野チカと一緒に解説していきます。

ライター/近野チカ

韓国ドラマ熱が再燃中の元看護師Webライター。特に朝鮮王朝時代ものが大好き。字幕版で観る派。

朝鮮語と韓国語の違いとは?

朝鮮語と韓国語は同じ言語を指しますが、語彙や発音に若干の違いがあります。長い間、朝鮮半島は1つの国でしたが、第二次世界大戦後、北朝鮮と韓国という2つの国にわかれ、北朝鮮の言葉は朝鮮語、韓国の言葉は韓国語と呼ばれるようになりました。

朝鮮語は北朝鮮で使われている言葉

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ソウル方言をベースにした平壌の言葉が文化語(国の公用語)とされています。現地での呼称は朝鮮語という意味の「チョソノ」や「チョンマル」です。韓国語や朝鮮語をまとめて呼んだり、朝鮮民族が使う言語を指します。

韓国語は韓国で使われている言葉

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韓国語でも標準語のベースとなっているのはソウル方言です。釜山など南方の方言も使われるようになり、発音や語彙が異なります。現地での呼称は韓国語という意味の「ハングゴ」や「ハンマル」です。

区別されるようになったのは第二次世界大戦後

朝鮮半島では1910年から続いていた日本による植民地支配が終戦時、日本の無条件降伏とともに終わりを告げました。しかし、日本軍撤退と入れ替わるようにして北緯38度線を境に、北は旧ソ連軍が、南はアメリカ軍が進駐し、朝鮮は分断された状態となったまま1948年に朝鮮民主主義人民共和国・大韓民国として独立したのです。

韓国語と日本語が似ている理由

韓国語と日本語は似ている部分が多いと言われています。日本語、朝鮮語、モンゴル語などとともに、トランスユーラシア語(アルタイ語)に属し、その起源やどう広がったかは大きな論争になっていました。

2021年、歴史言語学や考古学・遺伝学の手法をかけあわせた方法を用いて、日本語の元になる言語を話したのは、約9000年前の中国・東北地方の西遼河流域に住んでいた農耕民だったと解明できたのです。縄文時代、日本人は日本にしかいなかったと考えられていましたが、朝鮮半島の古代人に縄文人のDNAが含まれていたことがわかり、農耕によって言葉が広がっていき、約3000年前には日本にも広がったために、共通点の多い言語になりました。

似ている点は主に3つです。

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