
簡単でわかりやすい!朝鮮語と韓国語の違いとは?韓国語と日本語が似ている理由も韓流ドラマファンが詳しく解説

ライター/近野チカ
韓国ドラマ熱が再燃中の元看護師Webライター。特に朝鮮王朝時代ものが大好き。字幕版で観る派。
朝鮮語と韓国語の違いとは?
朝鮮語と韓国語は同じ言語を指しますが、語彙や発音に若干の違いがあります。長い間、朝鮮半島は1つの国でしたが、第二次世界大戦後、北朝鮮と韓国という2つの国にわかれ、北朝鮮の言葉は朝鮮語、韓国の言葉は韓国語と呼ばれるようになりました。
朝鮮語は北朝鮮で使われている言葉

image by iStockphoto
ソウル方言をベースにした平壌の言葉が文化語(国の公用語)とされています。現地での呼称は朝鮮語という意味の「チョソノ」や「チョンマル」です。韓国語や朝鮮語をまとめて呼んだり、朝鮮民族が使う言語を指します。
韓国語は韓国で使われている言葉

image by iStockphoto
韓国語でも標準語のベースとなっているのはソウル方言です。釜山など南方の方言も使われるようになり、発音や語彙が異なります。現地での呼称は韓国語という意味の「ハングゴ」や「ハンマル」です。
区別されるようになったのは第二次世界大戦後
朝鮮半島では1910年から続いていた日本による植民地支配が終戦時、日本の無条件降伏とともに終わりを告げました。しかし、日本軍撤退と入れ替わるようにして北緯38度線を境に、北は旧ソ連軍が、南はアメリカ軍が進駐し、朝鮮は分断された状態となったまま1948年に朝鮮民主主義人民共和国・大韓民国として独立したのです。
韓国語と日本語が似ている理由
韓国語と日本語は似ている部分が多いと言われています。日本語、朝鮮語、モンゴル語などとともに、トランスユーラシア語(アルタイ語)に属し、その起源やどう広がったかは大きな論争になっていました。
2021年、歴史言語学や考古学・遺伝学の手法をかけあわせた方法を用いて、日本語の元になる言語を話したのは、約9000年前の中国・東北地方の西遼河流域に住んでいた農耕民だったと解明できたのです。縄文時代、日本人は日本にしかいなかったと考えられていましたが、朝鮮半島の古代人に縄文人のDNAが含まれていたことがわかり、農耕によって言葉が広がっていき、約3000年前には日本にも広がったために、共通点の多い言語になりました。
似ている点は主に3つです。
\次のページで「朝鮮語と韓国語の細かい違いをチェック!」を解説!/