この記事では「補正」と「補整」の違いについてみていきます。どちらも「ほせい」と読み、意味や使う場面もよく似ているイメージがあるよな。違いは漢字からもわかるように「誤りを正す」か「整える」かということのようですが、使い分けについては難しく感じる人も多いのではないでしょうか。今回は同音異義語である「補正」と「補整」の違いについて、意味や使い分けを確認しつつ、文学好きの主婦ライターえぬともと一緒に解説していきます。

ライター/えぬとも

文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本語学や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。

「補正」と「補整」の違いとは?

「補正」と「補整」、読み方が同じで漢字もよく似ているので使い分けに迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。これらの違いをざっくりというと、漢字の通り「(足りない部分を)補って誤りを正す」か「(足りない部分を)補って整える」かということ。ここまでで意味の違いはわかっても、使い分けはイメージしづらいですよね。1つ1つ詳しくみていきましょう。

補正:補って誤りを正すこと

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「補正」には次のような意味があります。

1.足りないところを補って、誤りを正すこと。
2.誤差を除いて適正な値を求めること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ほせい【補正】」

つまり、「補正」とは不足している部分を補って間違いのない形にするという意味で使われます。ポイントは「間違いのない形にする」という点

例えば、「補正予算(ほせいよさん)」という言葉がありますが、これは「国や地方公共団体の予算で、経費の不足を補い、追加・変更を行うために作成される予算」という意味で使われています。つまり、元の予算を成立後の事由を考慮して誤りがない形に修正したものが「補正予算」ということです。

補整:補って整えること

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「補整」には次のような意味があります。

\次のページで「「補正」と「補整」の使い方」を解説!/

足りないところを補って整えること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ほせい【補整】」

「補整」とは、不足している部分を補って調節すること。ポイントは、「調節する、合わせ直す」という点。「間違いを正す」という意味を持つ「補正」と比べると少し柔らかいニュアンスになります

「補正」と「補整」の使い方

「補正」と「補整」を使った具体例をみていきましょう。

「補正」の使い方

「補正」は機械や法律に関することなど正確さが求められる場面で使われることが多いようです。「補正」の例文をみていきましょう。

自動的に動作不良を補正することで危険を取り除く設備を導入した。
最近のカメラは自動で手振れを補正してくれる。
彼のレポートは概ね調査結果と符合するものだったが、提出するまでに少し補正が必要だった。

\次のページで「「補整」の使い方」を解説!/

「補整」の使い方

「補整」は「補正」に比べると使える場面が限られています。「補整」の例文をいくつかみていきましょう。

置時計には温度変化による周期のくるいを補整する部品が組み込まれている。
その下着には体のラインを補整する機能がある。
髪の毛のカットの仕方によって顔の形を補整することができる。

「矯正」との違いは?

「補正」や「補整」とよく似た言葉として「矯正(きょうせい)」という言葉もよく使われています。これらがどのように違うのか詳しくみていきましょう。

矯正:正常な状態に直すこと

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「矯正」には次のような意味があります。

1.欠点・悪習などを正常な状態に直すこと。
2. 刑務所・少年院などに収容されている人たちの改善更生のための処遇を行うこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「きょうせい【矯正】」

「矯正」は「補正」と似ていますが、「補う」という意味はなく、「良くないものを正しくする」という意味があります。「補正」よりも強いニュアンスを持った言葉です。

\次のページで「「矯正」の使い方」を解説!/

「矯正」の使い方

「矯正」の例文をいくつかみていきましょう。

彼は歯列矯正を行ってから印象が大きく変わった。
彼女のルーズな性格は根本的に矯正しなければ変わらないのかもしれない。
彼は素行が悪かったため矯正施設に入所することになった。

「補正」と「補整」の使い分けは漢字の意味に注目しよう!

「補正」と「補整」の違いは理解できたでしょうか。実際には「補正」が使われることの方が多いですが、どちらを使っても間違いではない場合もあり、使い分けがとても難しい言葉でもあります。使い分けに迷った場合は、「正す」と「整える」ではどちらが伝えたいニュアンスに近いのかということを考えるとわかりやすくなりますよ。

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3分で簡単にわかる!「補正」と「補整」の 違い!「矯正」との違いや使い方も主婦ライターが詳しく解説

この記事では「補正」と「補整」の違いについてみていきます。どちらも「ほせい」と読み、意味や使う場面もよく似ているイメージがあるよな。違いは漢字からもわかるように「誤りを正す」か「整える」かということのようですが、使い分けについては難しく感じる人も多いのではないでしょうか。今回は同音異義語である「補正」と「補整」の違いについて、意味や使い分けを確認しつつ、文学好きの主婦ライターえぬともと一緒に解説していきます。

ライター/えぬとも

文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本語学や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。

「補正」と「補整」の違いとは?

「補正」と「補整」、読み方が同じで漢字もよく似ているので使い分けに迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。これらの違いをざっくりというと、漢字の通り「(足りない部分を)補って誤りを正す」か「(足りない部分を)補って整える」かということ。ここまでで意味の違いはわかっても、使い分けはイメージしづらいですよね。1つ1つ詳しくみていきましょう。

補正:補って誤りを正すこと

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「補正」には次のような意味があります。

1.足りないところを補って、誤りを正すこと。
2.誤差を除いて適正な値を求めること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「ほせい【補正】」

つまり、「補正」とは不足している部分を補って間違いのない形にするという意味で使われます。ポイントは「間違いのない形にする」という点

例えば、「補正予算(ほせいよさん)」という言葉がありますが、これは「国や地方公共団体の予算で、経費の不足を補い、追加・変更を行うために作成される予算」という意味で使われています。つまり、元の予算を成立後の事由を考慮して誤りがない形に修正したものが「補正予算」ということです。

補整:補って整えること

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「補整」には次のような意味があります。

\次のページで「「補正」と「補整」の使い方」を解説!/

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