臨床心理士とカウンセラーの違いとは?なるための要件や活躍する場面、公認心理師との違いも心理学大好きライターが簡単にわかりやすく解説
- 臨床心理士とカウンセラーの大まかな違いは?
- 臨床心理士:公的資格として扱われる心の専門家
- カウンセラー:分野ごとに専門性がある職業、資格
- 違いその1.定義
- 臨床心理士:心の専門家として各クライエントに合った対応をする
- カウンセラー:主に医療や産業のなどの分野で活躍する相談員
- 違いその2:なるための要件
- 臨床心理士:大学院を修了するなどして資格試験に合格する
- カウンセラー:分野に合った資格を取得して就職する
- 臨床心理士が活躍する分野は?
- 1.医療現場:相談や心理療法
- 2.犯罪関連の分野:心のケアや再犯防止
- カウンセラーの具体的な種類は?
- 1.心理カウンセラー:心理相談を受ける職業
- 2.産業カウンセラー:働く人々の心理的支援のための資格
- 3.スクールカウンセラー:学校教育現場における職業
- 公認心理師ってどんな資格?
- 1.2015年に法制度化された名称独占の国家資格
- 2.臨床心理士の業務に加えて心理に関する教育や情報提供も行う
- 臨床心理士は公的資格の1つ、カウンセラーは職業名
この記事の目次
ライター/れおな=007
会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。学生時代は心理学も学んでおり、現在も参考書を読んでいる心理学好き。日々の学習や日常生活での経験を使った内容で、表現を日々研鑽中。
臨床心理士とカウンセラーの大まかな違いは?
メンタルヘルスに関連する仕事として、臨床心理士とカウンセラーという言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。これらは混同して扱われがちな2つの言葉ですが、明確な違いがみられます。本項ではそれぞれの言葉の違いを、ざっくりと説明していきましょう。
臨床心理士:公的資格として扱われる心の専門家
臨床心理士とは「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」が認定する心の専門家で、公的資格として扱われます。精神的な問題を抱えてしまった人々にアプローチし、ともに問題解決を目指すスペシャリストといえるでしょう。心理の資格の中でも特に有名なもので、カウンセラーとして働くために取得を目指す人が多いです。
カウンセラー:分野ごとに専門性がある職業、資格
カウンセラーという言葉はさまざまな分野で活躍する心理の専門家で、職業および資格の名前として扱われます。具体的には医療はもちろん、会社や学校などもカウンセラーが活躍する現場です。ただしカウンセラーという言葉で、心理カウンセラーを示していることもあります。
違いその1.定義
臨床心理士とカウンセラーは、どのような人々を示した言葉でしょうか。それぞれの言葉が示す定義について、本項で詳しく比較していきます。
臨床心理士:心の専門家として各クライエントに合った対応をする
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臨床心理士とは、心理的問題を抱えた人々にアプローチする心の専門家です。クライエントの話や検査に基づき適した心理療法を行うことが主とされていますが、個人個人に合った柔軟な対応が求められます。時にはクライエント本人だけではなく、家族をはじめとする周囲の人々の話を聞いたり働きかけたりするでしょう。
「臨床心理士」とは、臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の“こころ”の問題にアプローチする“心の専門家”です。(中略)
臨床心理士は、人(クライエント)にかかわり、人(クライエント)に影響を与える専門家です。しかし、医師や教師と異なることは、あくまでもクライエント自身の固有な、いわばクライエントの数だけある、多種多様な価値観を尊重しつつ、その人の自己実現をお手伝いしようとする専門家なのです。
(参照:臨床心理士とは | 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会)
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