この記事ではフラッシュとストロボの違いについてみていきます。どちらもカメラで撮影するときに使うイメージがあるよな。どちらもカメラの光源なのですが、名前の由来と種類の違いがあるみたいです。今回はそんなカメラ撮影に必要なフラッシュとストロボの種類と効果を確認しつつ、雑学好き理系ライターの斉藤佳人と一緒に解説していきます。

ライター/斉藤佳人

お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。

フラッシュとストロボの違いとは?

image by iStockphoto

暗がりでもきれいな写真を撮るときに使うイメージのあるフラッシュとストロボ。どちらもカメラの光源のことで、現在ではフラッシュもストロボも同じものをさす言葉として使われています。ここではフラッシュの言葉の意味を確認してから、フラッシュの種類について解説していきますので順番にみていきましょう。

フラッシュの言葉の意味

フラッシュ(flash)は「瞬間」や「ごくわずかな時間」という意味があります。「瞬間的な光や一瞬だけ放たれる強い光」という意味も。ここから写真を撮影するときの瞬間的な光源という意味でも用いられています。

ストロボはもともと会社の名前

写真撮影のときのフラッシュと同義の言葉として使われているストロボ。もともとは会社の名前だったのです。アメリカの「ストロボリサーチ」社によって1950年に「Strob」として商標登録されました。その後、1991年に権利期間が終了。商標登録は国ごとに行われるのですが日本では登録されていないため、一般的な名称として今でも利用されているのです。

フラッシュの種類

フラッシュは大きく2つの種類があります。1つはフラッシュバルブ。もう1つがエレクトリックバルブなのです。ここからはより詳しく見ていきましょう。

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1.フラッシュバルブ

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1929年にドイツで開発されたフラッシュが、フラッシュバルブです。またの名を閃光電球。レトロ映画で写真撮影のシーンでカメラの上や近くに傘のような装置があり、それが発光するのを観たことがある人もいるのではないでしょうか?それがフラッシュバルブとフラッシュガンを使ったフラッシュなのです。

フラッシュバルブはビニールで保護したガラスバルブの中にアルミなどの金属を細く線状にしたものを酸素と一緒に封入したもの。着火すると一瞬で光を発するのです。これは使い捨てで1枚の写真を撮影するたびに新品のフラッシュバルブと交換して撮影が行われていました。

2.エレクトリックフラッシュ

フラッシュバルブの次に開発されたのがエレクトリックフラッシュです。フラッシュバルブと区別するためエレクトリックフラッシュと呼ばれました。後にフラッシュバルブが使われなくなったことで、省略して単にフラッシュと呼ぶようになりました。

先ほどご紹介したストロボもエレクトリックフラッシュだったのです。メーカーによってはスピードライトと呼ぶ場合も。キセノンガスを封入したガラス管に高電圧をかけることで瞬間的にキセノンガスを発光させています。

フラッシュの効果

デジカメやスマホのカメラで写真を撮る機会がたくさんありますが、フラッシュの使い方についておさらいしましょう。

1.暗がりでの撮影

フラッシュのもっともオーソドックスな使い方は暗がりでの撮影です。夜景の撮影や、夜間でも人物をきれいに撮影することができますね。フラッシュを使わないでオートモードで撮影すると、シャッター速度が遅くなり手振れの原因となるので注意しましょう。

2.逆光での撮影

逆光での撮影でも有効になる場合があります。逆光では人物が暗くなってしまったり、背景が白飛びしてしまったりしますね。そんなときにフラッシュを使うことで人物をはっきり撮影できる場合があるのです。

フラッシュを明るいところで使うと背景が暗くなってしまいそうですね。しかし、フラッシュの有効範囲は数メートルですので人と背景がよほど近くない限りそのようなことは起こりません。

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スマホカメラのフラッシュも使おう!

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現在のスマホのカメラにもフラッシュ機能がついていますね。ただ、公共の場やとっさに撮影したいときに周囲へ迷惑をかけないように発光禁止にしている場合もあるのではないでしょうか。

これまで見てきたようにフラッシュを使うことで被写体をはっきり撮影したり逆光下での撮影でも有効になったりとメリットもあります。マナーに気を付けながらスマホカメラのフラッシュも有効活用していきましょう。

フラッシュの効果を知って使いこなそう!

フラッシュは写真撮影時の光源のことでした。ストロボはもともとはエレクトリックフラッシュを開発した会社の名前でしたが、のちに一般名称として今も残っているのです。暗がりでの撮影のみならず、逆光や明るい場面での撮影でも力を発揮するフラッシュ、有効に活用して写真ライフを楽しんでいきましょう。

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雑学

3分で簡単にわかるフラッシュとストロボの違い!フラッシュの種類や効果も理系ライターが詳しく解説

この記事ではフラッシュとストロボの違いについてみていきます。どちらもカメラで撮影するときに使うイメージがあるよな。どちらもカメラの光源なのですが、名前の由来と種類の違いがあるみたいです。今回はそんなカメラ撮影に必要なフラッシュとストロボの種類と効果を確認しつつ、雑学好き理系ライターの斉藤佳人と一緒に解説していきます。

ライター/斉藤佳人

お米農家、メカエンジニア、ロボット教室講師、スポーツトレーナーと複数の仕事をこなすマルチワーカー。豊富な知識と経験をもとにライター業にも取り組んでいる。

フラッシュとストロボの違いとは?

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暗がりでもきれいな写真を撮るときに使うイメージのあるフラッシュとストロボ。どちらもカメラの光源のことで、現在ではフラッシュもストロボも同じものをさす言葉として使われています。ここではフラッシュの言葉の意味を確認してから、フラッシュの種類について解説していきますので順番にみていきましょう。

フラッシュの言葉の意味

フラッシュ(flash)は「瞬間」や「ごくわずかな時間」という意味があります。「瞬間的な光や一瞬だけ放たれる強い光」という意味も。ここから写真を撮影するときの瞬間的な光源という意味でも用いられています。

ストロボはもともと会社の名前

写真撮影のときのフラッシュと同義の言葉として使われているストロボ。もともとは会社の名前だったのです。アメリカの「ストロボリサーチ」社によって1950年に「Strob」として商標登録されました。その後、1991年に権利期間が終了。商標登録は国ごとに行われるのですが日本では登録されていないため、一般的な名称として今でも利用されているのです。

フラッシュの種類

フラッシュは大きく2つの種類があります。1つはフラッシュバルブ。もう1つがエレクトリックバルブなのです。ここからはより詳しく見ていきましょう。

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