簡単でわかりやすい!椎の実とどんぐりの違いとは?見分け方や食べ方も農学専攻ライターが詳しく解説
椎の実/どんぐりの見た目の違い
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椎の実とどんぐりは、ともに秋の風物詩。10月から11月にかけて椎の実/どんぐりは、樹上から地面へこぼれ落ちるのです。どちらも動物が近寄らない、整地された路面にてよく見られます。お寺や神社の境内を探してみると、すぐに見つかりますよ。以下そんな椎の実/どんぐりの具体的な見分け方を紹介。椎の実/どんぐりを、実際に採って食べたい方は必見です!
違い1.実の色
椎の実の表面は、ツヤのある黒褐色の殻。その内側には皮に包まれた、真っ白な中身が入っています。一方コナラ属のどんぐりは、明るい褐色の殻が特徴的。そして殻の中には「渋皮」に包まれた、緑色または褐色の中身が入っているのです。ただ実の色には、個体差があります。次の実の形もご覧ください。
違い2.実の形
椎の実はどんぐりと違って、「帽子」をかぶっていません。どんぐりの帽子は、正しくは殻斗(かくと)というもの。この殻斗は、ブナ科の果実特有の構造です。例えば、栗の「いが」も殻斗。そして同じくブナ科は椎の実にも、実をすっぽりと覆う殻斗がついています。椎の実は熟すと、殻斗が裂け、裸になって落ちてくるのです。
椎の実/どんぐりの下処理
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採ってきた椎の実/どんぐりは、食べる前の下処理が肝心。とくにどんぐりは、椎の実と違って、アク抜きしないと食べられません。以下、椎の実/どんぐりに共通の選別から、どんぐりのアク抜きまで徹底解説していきます。
まずは中身の確認から
椎の実/どんぐりには一部、虫食いや乾燥で、中身がスカスカになっているものがあります。そのため中身が詰まった椎の実/どんぐりだけを選別する必要があるのです。選別は簡単で、椎の実/どんぐりを入れたバケツに水を張るだけ。2日ほど待って、浮かんできた木の実は取り除きましょう。
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