言葉雑学

簡単でわかりやすい!啓発と啓蒙の違いとは?教育との違いや使い分け方も文系政治学科卒ライターがくわしく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では啓発(けいはつ)と啓蒙(けいもう)の違いについてみていくぞ。どちらも人に教えるイメージがあるよな。違いはずばり教える相手の知識の扱い方にあるようだ。今回はそんな啓発と啓蒙について、使い分け方や類似した意味をもつ教育という言葉とも比較しながら文系政治学科卒ライターyukoと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/yuko

工事会社勤務9年目現役OLライター。法学部政治学科を卒業。大学在学中は近代政治を中心に学んできた。自分の知らないルールのなかで、生きていくということに違和感を持ち、法律や政治制度について学びたいと思ったのが政治学科を選んだ理由。大学4年間での学びを活かしてわかりやすく解説していく。

啓発と啓蒙の違いは教え導く相手の知識の扱い方

image by iStockphoto

啓発と啓蒙の違いは教え導く相手の知識の捉え方や扱い方にあるといえるでしょう。簡単に説明すると「啓発」は相手の知識を啓(ひら)き起こして気づきを与え理解を深めさせることを意味し、「啓蒙」は知識のない相手に知識をあたえ教え導くことを意味します。教育との違いについても比較しながら確認していきましょう。

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「啓発」と「啓蒙」に共通する「啓」という漢字には「ひらく、解放する」「人の目をひらいて物事を理解させる」という意味があるぞ。以上を踏まえて、ここからさらにくわしくみていこう。

啓発:相手の知識を啓き起こして理解を深めさせること

啓発とは、人々が今まで気がつかずにいる物事について教え理解に導くことをさしています。日本国語大辞典には以下のように書かれていました。

人や子どもを教え導き、より高い知性や理解を与えること。また、一般の人が気づかないような点について、専門の観点から教えること。

(出典:日本国語大辞典)

つまり、啓発する側は教わる側の人々が今まで気づかなかった点について教え、教わる側の理解を深めさせていくということになりますね。教わる側が能動的に学ぶ意欲を持つことにより一層「啓発」をする意味が大きくなるといえそうです。

\次のページで「啓蒙:知識のない相手に知識をあたえ教え導くこと」を解説!/

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