
3分で簡単にわかる差別と区別の違い!使い分けとSDGsジェンダーについても雑学好き主婦ライターがわかりやすく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/toto
中高生男子を育てる主婦。日常で子供達が使う聞きなれないことばや新語などを調べてはインプットして楽しんでいる。普段は違いがよくわからないままやりすごしていることばのちがいを、丁寧にわかりやすく説明していく。
差別と区別の違いとは?

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差別と区別は、どちらも種類や特性などの違いによって分けるという意味があります。差別は、その分けたものに不利益が与えられることを意味するのですよ。このことばの違いをみていきましょう。
差別:違いや種類によって分け、扱いに差をつけること
差別には違いによって区別し、扱いに差をつけるという意味があります。時差や差額、差異などのように「違いを明らかにするもの」「ひらき」を意味する熟語も多くありますし、ビジネスの場では「差別化する」などと「違いをはっきりさせる」という意味でも使われていますよね。ただし、差別が区別と比較して使われる場合には、その差に対して扱いを変えるという意味が含まれるのですよ。
区別:違いや種類によって分けること
区別の「区」には区切り、仕切りなどの意味があります。つまり、区別は違いや種類によって分けることですね。熟語には区分、区域、学区、区画などがあります。これらは地域や特性によって分けられたものという意味で、それらのことば自体には上位、下位という意味はありませんよね。
普段の会話では「あの学区は勉強熱心な家庭が多いから、優秀な子が多い学区だよ」と使われたりします。人の感情や思いが入ると学区そのものには意味がなくても、上位下位をイメージしてしまうものなのですね。

差別と区別の違いは、どちらも違いや特性によって分けるという意味があった。差別が区別と比較して使われる場合は、その分けたものに対し利益、不利益を与えて扱いを変えるということなんだぞ。次に差別と区別の使い分けと具体例をみていこう!
差別と区別の使い分けと具体例
学区の例にあったように、人の感情や思いが入ると「区別」に上位下位のイメージがついてしまい、「差別」と混同されて使われることがあります。そのため差別の話題の際に、区別すること自体が悪いとされたりしますよね。しかしものごとは区別し分類することで理解が深まり、発展につながることも多く、これらのことばの違いを理解することはとても大切なことですよね。
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