この記事では「most」と「most of」の違いについてみていきます。どちらも数量の多さを指し示す言葉のイメージがあるよな。違いはずばり範囲のようですが、文脈によって使い分けが必要なようです。今回はそんな使い分けが難しい「most」と「most of」の違いを、定義から確認しつつ、英会話講師まるっこと一緒に解説していきます。

ライター/まるっこ

幼児から高校生まで幅広い年齢層に英語を教えてきた英会話講師。海外の食べ物が大好きで、輸入雑貨店を見つければ必ずチェックする。世界の遺跡や史跡を訪れることが趣味。

「most」と「most of」の違いとは

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most」と「most of」はどちらも「多くの」という意味の単語であり、使い分けが難しい単語ですね。例えば英語で「多くの人々」と言い表したい場合に「most people」にするべきか「most of people」にするべきか悩んだ経験がある人はいませんか?

ざっくりとした違いは、「most」を使うと普遍的な意味を感じさせるニュアンスになり世間一般が対象になります。一方で、「most of」はその後ろに範囲を表す言葉が続くので、「多くの」が適用される範囲が限定されていますね。

この記事では、「most」と「most of」がどのような文脈において使われているのかについて一緒に見ていきましょう。「most」と「most of」の使い分けに迷いがある、疑問がある、という方はぜひチェックしてみてくださいね。

「most」と「most of」の意味

それではまず「most」と「most of」が持つ意味から見ていきましょう。

「most」の意味

「most」は形容詞、副詞、名詞と様々な品詞として使われています。

most:
[形容詞] 最も多くの、最も大きい、大抵の、ほとんどの、大部分の
[副詞] 最も(多く)、一番(多く)、何よりも、この上なく◆many、muchの最上級、とても、大変、非常に
[名詞] 《the ~》最大限度、最大量、最大数◆【対】least、大部分、大多数[ほとんど]の人◆複数扱い

出典:Webio英和辞典

このうち、「most of」と混同されがちな使われ方は形容詞としての「大抵の」「ほとんどの」という意味の場合でしょう。「most」の特徴は、その範囲が非常に広く普遍的であることです。大げさにいえば、「世の中のほとんどは」程度の大きさを示す言葉となっており、この部分が後に紹介する「most of」と異なっています。

\次のページで「「most of」の意味」を解説!/

「most of」の意味

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それでは次に「most of」の意味を確認してきましょう。「most of」は「~の多く」「~の大部分」という意味です。「of」の後ろに名詞を接続させて、範囲を限定させます。

ここが「most」と異なっており、例えば「most of my students(私の生徒の多く)」では、範囲が自分の生徒と限定されていますよね。このように「most of」は「most」のように一般的ではなく個別のグループを指し示す際に使うことができる言葉ですね。

「most」と「most of」の使い方

「most」と「most of」の違いについてイメージが掴めたら、次は例文を見ながらその使い方を確認していきましょう。

「most」の使い方

それではまず、「most」を使った例文から確認してきましょう。

Most people cry when they are sad.
多くの人々は、悲しいときには泣く)
・I have been to most countries in my twenties, it seems like I visited everywhere.
 (私は20代でほとんどの国を訪れた経験があるのだが、それは私が世界中どこでも行ったように思われる。)
Most books were expensive in the past.
 (ほとんどの本は、昔は高価だった。)
Most Europeans can speak English, as well as their mother language.
 (ほとんどのヨーロッパの人は、母国語に加えて英語を話すことができる。)

\次のページで「「most of」の使い方」を解説!/

「most of」の使い方

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次に「most of」を使った例文も確認してきましょう。

Most of the people in the theater cry as the movie is impressive.
 (映画館にいる人々の多くが、その映画に感動して涙を流す。)
Most of the countries I have been to is Asian, but I feel they are different from Japan totally.
 (私が訪れた国の大半はアジアだったが、それでも日本とは全く違うように感じた。)
・I donated most of my books to the city library, it amounts 200.
 (私は自分が所有する本の大半を図書館に寄付した。その数は200に上る。)
Most of the students in my school can speak English fluently.
 (私の学校の生徒の大半は、英語をすらすらと話すことができる。)

このように例文をみると、「most of」は範囲が限定されていることがよくわかりますね。

対象範囲があるか、広く一般的なことなのかで使い分けよう

この記事では「most」と「most of」の違いについて解説してきました。非常に似ていますが、「most」は広く一般的なことに対して使用される一方で、「most of」は範囲を限定し、その範囲の中の「多く」を表す言葉だとわかりますね。このように、似ている語句の使い分けができていると日々の勉強や会話で非常に役立ちますよ。

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雑学

3分で簡単にわかる!「most」と「most of」の違いとは?定義や使い方も英会話講師がわかりやすく解説

この記事では「most」と「most of」の違いについてみていきます。どちらも数量の多さを指し示す言葉のイメージがあるよな。違いはずばり範囲のようですが、文脈によって使い分けが必要なようです。今回はそんな使い分けが難しい「most」と「most of」の違いを、定義から確認しつつ、英会話講師まるっこと一緒に解説していきます。

ライター/まるっこ

幼児から高校生まで幅広い年齢層に英語を教えてきた英会話講師。海外の食べ物が大好きで、輸入雑貨店を見つければ必ずチェックする。世界の遺跡や史跡を訪れることが趣味。

「most」と「most of」の違いとは

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most」と「most of」はどちらも「多くの」という意味の単語であり、使い分けが難しい単語ですね。例えば英語で「多くの人々」と言い表したい場合に「most people」にするべきか「most of people」にするべきか悩んだ経験がある人はいませんか?

ざっくりとした違いは、「most」を使うと普遍的な意味を感じさせるニュアンスになり世間一般が対象になります。一方で、「most of」はその後ろに範囲を表す言葉が続くので、「多くの」が適用される範囲が限定されていますね。

この記事では、「most」と「most of」がどのような文脈において使われているのかについて一緒に見ていきましょう。「most」と「most of」の使い分けに迷いがある、疑問がある、という方はぜひチェックしてみてくださいね。

「most」と「most of」の意味

それではまず「most」と「most of」が持つ意味から見ていきましょう。

「most」の意味

「most」は形容詞、副詞、名詞と様々な品詞として使われています。

most:
[形容詞] 最も多くの、最も大きい、大抵の、ほとんどの、大部分の
[副詞] 最も(多く)、一番(多く)、何よりも、この上なく◆many、muchの最上級、とても、大変、非常に
[名詞] 《the ~》最大限度、最大量、最大数◆【対】least、大部分、大多数[ほとんど]の人◆複数扱い

出典:Webio英和辞典

このうち、「most of」と混同されがちな使われ方は形容詞としての「大抵の」「ほとんどの」という意味の場合でしょう。「most」の特徴は、その範囲が非常に広く普遍的であることです。大げさにいえば、「世の中のほとんどは」程度の大きさを示す言葉となっており、この部分が後に紹介する「most of」と異なっています。

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