3分で簡単にわかる！「唐揚げ」と「竜田揚げ」の違い！「フライドチキン」との違いも主婦ライターが詳しく解説

ライター／えぬとも

食べることが大好きな主婦ライター。2児の子育てに奮闘中で、日々美味しくて簡単なレシピを探索している。今回は主婦としての経験を生かして、これら3つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。

「唐揚げ」と「竜田揚げ」と「フライドチキン」の違いとは？

「唐揚げ」と「竜田揚げ」、そして「フライドチキン」、どれも鶏肉を使った美味しい揚げ物料理をイメージしますよね。どれも馴染み深い3つの料理ですが、その違いについてご存じでしょうか。

実はこれらはもともと違う料理でしたが、家庭やお店によってそれぞれの調理法があるため、現在では明確な線引きはなくなっているようです。そこで今回は、これらの料理の定義と従来はどのような違いがあったのかにも着目しながら、1つ1つ詳しくみていきましょう。

唐揚げ：小麦粉を薄くまぶして揚げた料理

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唐揚げとは、食材に小麦粉を薄くまぶして油で揚げた料理のこと。現在はにんにくや醤油などで下味をつけてから衣をまぶして揚げますが、もともとは何もつけずに揚げた料理のことをいいました。

また、「唐揚げ」といえば鶏肉のものを指すことが多いですが、食材は問わず野菜や魚であっても「唐揚げ」と呼び、日本各地には様々な食材を使った唐揚げが存在しています。例えば、カレイやカツオなどは日本でも唐揚げの食材としてよく使われているようです。

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竜田揚げ：下味をつけ片栗粉をまぶして揚げた料理

「竜田揚げ」とは、みりんや醤油などで下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶして揚げた料理のこと。鶏肉の他に、サバなどを使うことも。唐揚げとの違いは、下味をつけることや衣に片栗粉を使うこととされている場合もありますが、近年は唐揚げにも下味をつけたり片栗粉を使ったりする場合も多いので線引きが曖昧になっています。

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フライドチキン：スパイスで味付けした衣を使う

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フライドチキンとは、鶏肉にハーブやスパイスなどで味付けをした衣をまぶして油で揚げた料理のこと。唐揚げは下味をつけるので中まで味が染み込んでいるのに対して、フライドチキンは衣側にのみ味をつけることが多いのが特徴です。また、唐揚げは野菜や魚など材料を問いませんが、フライドチキンはその名の通り鶏肉を揚げたもののことを指します。

「唐揚げ」「竜田揚げ」「フライドチキン」のルーツは？

「唐揚げ」「竜田揚げ」「フライドチキン」について、明確な違いはなくなってきているものの、それぞれ異なるルーツを持っています。1つ1つ詳しくみていきましょう。

唐揚げの由来

一説によると、室町時代に揚げる技術が中国から伝わり、そこから「唐揚げ」という名前が付いたといわれています。

明治時代には粉をつけない素揚げが「空揚げ」と呼ばれ、戦後（1950年代以降）になって現在のような下味をつけたあとに衣をまぶして揚げる唐揚げが普及しました。戦前から「鶏の唐揚げ」は存在しましたが、一般家庭においても広く作られるようになったのは戦後に養鶏が盛んになってからのことです。

竜田揚げの由来

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「竜田揚げ」について発祥ははっきりしていないものの、奈良県の北西部を流れる「竜田川」にちなんで作られたという説が有力です。竜田川は古くから紅葉の名所として知られていますが、竜田揚げの色が紅葉のような赤褐色であることから、竜田揚げと呼ばれるようになったといわれています。

フライドチキンの由来

フライドチキンの起源はアメリカ合衆国南部にあるとされています。アメリカ南部に移住したスコットランド人から黒人の使用人に伝わり、現在のフライドチキンの調理法が形作られました。21世紀になって、ファストフードチェーンの影響もあり、フライドチキンはアメリカ全土さらには世界中で親しまれる料理として広まっていったのです。

唐揚げと竜田揚げとフライドチキンはルーツが違う！

唐揚げと竜田揚げとフライドチキン、それぞれ発祥が違うということがわかりましたね。しかし、現在ではどの料理も広く普及していることから、それぞれの家庭や飲食店によって様々な味付けや調理法が行われるようになり、線引きがどんどん曖昧になってきています。違いは明確でなくても、みなさんそれぞれ親しみのある味や好みの調理法をもっているのではないでしょうか。それぞれのルーツを思い出しながら、味わってみるのもいいかもしれません。