この記事ではジャムとマーマレードの違いについてみていきます。いちごやオレンジなどさまざまなジャムを見かけるが、ジャムとママレードの違いがはっきり分からないな。ジャムは色々な果物から作られ、マーマレードと言えばオレンジが多いように思うぞ。ですが、オレンジ以外にもマーマレードと言えるものがあるみたいです。
今回はジャムとマーマレードの違いや定義について、食べることが大好きな栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。ジャムと言えばマーマレード。ヨーグルトやケーキに混ぜるのが好き。

3種の「ジャム類」の定義

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日本農林規格(JAS)では「ジャム類」として、「ジャム」「マーマレード」「ゼリー」の3種類に分類されます。ジャム類の定義は、材料に果実・野菜・花弁が使用され、砂糖などと一緒に加熱し、ゼリー化させたもののことです。

1.砂糖と果実を煮詰めた「ジャム」

マーマレードとゼリーに分類されないものが「ジャム」です。さまざまな果物や野菜、花びらのジャムなどが数多く販売されています。ジャムの液体中に溶けている果実や砂糖などの割合のことを”可用性固形分(糖度)”と言い、ジャムはこれが40%以上でなくてはなりません。また、標準で33%程度が果実などの割合となっています。

2.かんきつ類と皮が特徴の「マーマレード」

「マーマレード」はかんきつ類の果実とその皮を含むジャム類のことを言います。かんきつ類を使用していても、皮が入っていないと「ジャム」ということです。マーマレードも可用性固形分(糖度)が40%以上である必要があります。標準の果実の割合は30%です。通常の状態で果実についている以上の皮を使用すると割合に含めることができなくなるため、マーマレードは割合が低くなっていると思われます。

\次のページで「3.果汁で作る「ゼリー」」を解説!/

3.果汁で作る「ゼリー」

果実や野菜のしぼり汁を使用して作られたジャム類を「ゼリー」と言います。ゼラチンや寒天などで固めているゼリーとは別物です。ゼリーについては、JASでは規格が決まっていません。

ジャムとマーマレードの違いは?

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かんきつ類かどうかと皮が含まれるかどうかが、ジャムとマーマレードの大きな違いでしたね。皮が含まれることで苦みがプラスされるマーマレードは、味わい深いことが特徴です。ジャムには皮が含まれないので、果実の甘みを味わいたいときに使用するとよいでしょう。また、オレンジジャムとオレンジマーマレードで比較すると、皮も含むマーマレードのほうが栄養豊富となっています。

コンフィチュールとの違いは?

コンフィチュールとは、果実と砂糖を煮詰めたもののことを言います。これだけ見るとジャムと同じようですが、調理方法が違うことで出来上がりがジャムよりもさらさらした状態です。さらさらしているということは、ジャムとは呼べませんね。

コンフィチュールの語源はフランス語の「コンフィ=保存性を高める」で、果物を砂糖で漬け込んで水分を出してから煮詰めて作ります。このため果物の形が残っており、ジャムとは異なる形状です。砂糖の量はジャムよりも少ない量で作ります。ジャムは英語で押し付けるや詰め込むという意味が語源で、作り方も意味も異なっているのです。

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プレザーブって何?

プレザープとは、果肉が残った状態のジャムです。「プレザープスタイル」という表記を見たことのある方もいるでしょう。いちごは全形や半分割、いちご以外のベリー類なら全形、そのほかの果物でも5mm以上の形の残るものを指します。いちごジャムでは、形の残っているものをよく見かけますね。皮まで使うマーマレードとは区別されています。

簡単!ジャムの作り方

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手作りジャムは材料2つだけでとても簡単に作れます。

【材料】
・果物や野菜 適量
・砂糖 材料の果物などの50~100%

【作り方】
1.鍋にカットした果物と砂糖を入れて、沸騰したら弱火にする
2.ヘラで鍋の底をかき回しながら水分を飛ばす
3.ドロドロしてきたら、火を止めて完成!

砂糖の割合はお好みで。砂糖の割合が多いほど長持ちします。果物と砂糖を混ぜて数時間置いてから作ると、あらかじめ水分が出るため時短も可能です。よく煮詰めると糖度が高くなり、濃度の強いジャムになります。また、煮沸した瓶に詰めて保存すると長期保存も可能です。

お気に入りのジャムを見つけよう!

ジャムとマーマレードの違いは材料にありましたね。どちらも大きなくくりとしては「ジャム類」で、作り方やゼリー化させるなどのポイントも同じです。糖度や材料によって変わる、さまざまなジャムやマーマレード。お気に入りのジャムを見つけて、使ってみましょう!

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雑学

簡単でわかりやすい!ジャムとマーマレードの違いとは?定義から作り方まで食べるの大好き栄養士ライターが詳しく解説

この記事ではジャムとマーマレードの違いについてみていきます。いちごやオレンジなどさまざまなジャムを見かけるが、ジャムとママレードの違いがはっきり分からないな。ジャムは色々な果物から作られ、マーマレードと言えばオレンジが多いように思うぞ。ですが、オレンジ以外にもマーマレードと言えるものがあるみたいです。
今回はジャムとマーマレードの違いや定義について、食べることが大好きな栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。ジャムと言えばマーマレード。ヨーグルトやケーキに混ぜるのが好き。

3種の「ジャム類」の定義

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日本農林規格(JAS)では「ジャム類」として、「ジャム」「マーマレード」「ゼリー」の3種類に分類されます。ジャム類の定義は、材料に果実・野菜・花弁が使用され、砂糖などと一緒に加熱し、ゼリー化させたもののことです。

1.砂糖と果実を煮詰めた「ジャム」

マーマレードとゼリーに分類されないものが「ジャム」です。さまざまな果物や野菜、花びらのジャムなどが数多く販売されています。ジャムの液体中に溶けている果実や砂糖などの割合のことを”可用性固形分(糖度)”と言い、ジャムはこれが40%以上でなくてはなりません。また、標準で33%程度が果実などの割合となっています。

2.かんきつ類と皮が特徴の「マーマレード」

「マーマレード」はかんきつ類の果実とその皮を含むジャム類のことを言います。かんきつ類を使用していても、皮が入っていないと「ジャム」ということです。マーマレードも可用性固形分(糖度)が40%以上である必要があります。標準の果実の割合は30%です。通常の状態で果実についている以上の皮を使用すると割合に含めることができなくなるため、マーマレードは割合が低くなっていると思われます。

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