3分で簡単にわかる!ペシミズムとニヒリズムの違いとは?オプティミズムとの違いも文系SEライターがわかりやすく解説
具体的にはどういうこと?
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ニヒリズムとペシミズムの言葉の意味について確認してきました。ですが、「具体的にペシミスト(悲観主義者)もしくはニヒリスト(虚無主義者)と呼ばれる人はどういう人なの?」という疑問がまだ残っているかと思います。ここからは具体例を交えて言葉の意味をより深く理解していきましょう。
ペシミストに関するオスカーワイルドの名言
ペシミストと言えば、オスカー・ワイルドの有名な言葉がありますので紹介したいと思います。
The optimist sees the doughnut, the pessimist sees the hole.
(楽観主義者はドーナツを見て、悲観主義者はその穴をみる)
— オスカー・ワイルド
この言葉は、楽観主義者と比べて悲観主義者がどういった人物であるかを的確に表現しています。楽観主義者はドーナツ自体を見て「これからドーナツを食べられる!」「美味しそうだ」と喜びますが、悲観主義者は「この部分には生地が無い」「食べられる部分が少なくなってしまった」と、ドーナツの穴の方に着目してしまうということですね。
ニヒリストはマイナス思考ではない?
ニヒリスト(虚無主義者)ですが、彼らはマイナス思考だと言えるのでしょうか?答えはYESでありNO。「宝石を身につけたって何の意味もない」というように、現在価値があるとされているものを無価値とする考え方は、確かにマイナス思考寄りだと言えます。
ですが、「生まれてきたことに意味なんてない」という考えはどうでしょう。人間の生自体を否定するのではなく、生まれてきたことに意味を見出さなくて良いという「現状の肯定」とも捉えられるのがニヒリズムではないでしょうか。
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