簡単でわかりやすい!音読と朗読の違いとは?漢字の意味からその効果まで現役塾講師がわかりやすく解説
音読の効果とは?
image by iStockphoto
声に出して読み、同時にその音を耳から聞くことになる「音読」は、非常に多くの感覚を同時に働かせるため、さまざまなメリットがあると考えられています。「朗読」も効果はあるのですが、この場合他人に伝えるというよりも、目で見た文章を声に出して読むこと自体が重要なため「音読」で十分です。それでは音読が持つメリットをご紹介しましょう。
1.読解力の向上
まず、目で字を追う黙読と違い、一字一字を読み上げなくてはならないので、自然と細かいところまでよく読む精読をすることになります。また、読みあげた声を自分の耳で聞くことにもなりますよね?よって、文章を理解したり、読解力を向上させるのに非常に効果的だと考えられているのです。
2.脳の活性化
音読をするときには脳の前頭前野を活発に使うと言われています。この前頭前野は、ものを考えたり、記憶したり、感情をコントロールしたりと、非常に多くの役割があるため、音読でこの前頭前野を刺激することでそういった記憶力・暗記力・感情を制御する力などさまざまな脳の機能を向上させることができると考えられているのです。
3.ストレス解消
音読が脳の前頭前野を刺激することは説明しましたが、脳を活性化するだけでなく、イライラをおさえ気分を落ち着かせるセロトニンという物質を分泌させます。
このセロトニンという物質は、深呼吸など腹式呼吸の際にも分泌されるのですが、長く声に出して文章を読むことは腹式呼吸に似た行動であるため、より分泌をうながすと考えられているのです。ですので、音読はストレス解消にも効果的だと言われています。
\次のページで「他人に伝えるために読むのが朗読」を解説!/