
建設業界の特徴:下請け構造

image by iStockphoto
建設業界ときくとゼネコン企業を想像することもあるでしょう。ゼネコンとは土木工事一式、建築工事一式の許可を持ち、元請け業者として各種土木工事や建築工事全体を請け負っている企業のことです。
ゼネコンの下請けにはサブコンといわれる二次下請けがいたり、またさらにサブコンの下請けである三次下請けがいたりと、下請け構造が建設業界の特徴でもあります。ここからくわしくみていきましょう。
ゼネコン会社の役割
ゼネコンとは「ゼネラルコンストラクター」の略で、総合建設業を営む企業のこと。ゼネコンは発注者から元請け業者として、土木一式工事や建築一式工事を請け負います。
一式工事とは複数の下請け業者が施工にあたる複雑で大規模な工事のことです。これらの一式工事のマネジメントや管理をする役割をゼネコンが担っていますね。サブコンといわれる二次下請け、あるいは三次下請けのように何重かに下請け構造を設けるのも建設業界の特徴です。
サブコンや工事会社の役割
ゼネコンから工事を下請けするサブコントラクター、略してサブコンは専門工事を担う業者のことをさしています。具体的には、大工工事、左官工事、設備工事、塗装工事などになりますね。
実際に施工作業にあたるのは職人のように高い専門性を持った方たちや土木作業員、建築作業員を抱える企業や業者になります。このような職人や企業、業者はサブコンのような工事会社のさらに下請けとなりますね。サブコンにあたる工事会社では実際に施工をおこなう人たちへ指示を出したり、工期や現場の安全を管理したりと、それぞれの工事に対して監督を行うことが求められているんだそう。
ゼネコンとデベロッパーの違いは?
デベロッパーとは不動産業において企画や開発を主に行う開発事業者のこと。開発事業とは、街の再開発や商業施設の開発、リゾート開発、マンションや大規模宅地開発などがありますね。デベロッパーが土地開発の計画をし、それをもとにゼネコンが施工して建設物をつくっていくという関係になっています。
\次のページで「違うポイント1.お金の出どころ」を解説!/