
油性ペンと水性ペンの違いはインクの成分!見分け方や落とし方も会社員ライターが簡単にわかりやすく解説
今回は油性ペンと水性ペンについて会社員ライターのミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ
おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。油性ペンと水性ペンを使い分けており、ペンケースには油性ボールペンを入れている。
油性ペンと水性ペンの3つの違い

image by iStockphoto
油性ペンと水性ペンの1番大きな違いは「インク」です。インクが違うことで何に使えるのか「書ける対象」や「書きあじ」も変化します。
こちらの記事もおすすめ

簡単でわかりやすい!アクリル絵の具と水彩絵の具の違いとは?特徴やおすすめの使い方も創作大好きライターが詳しく解説
違い1.インクの成分「溶剤」
インクは主に「着色剤」「溶剤」「樹脂」の3つの成分からできています。油性ペンと水性ペンの大きな違いは「溶剤」です。溶剤とは、さまざまな物質を溶かすものの総称をいい、ペンの場合は溶剤がインク全体を均一に混ぜ合わせる役割を担っています。
油性ペンの溶剤には油を溶かす作用のある”有機溶剤”が使用されていて、これが油性ペン独特のツンとした香りの素です。有機溶剤には、除光液でおなじみのケトンやアルコールなどがあります。一方、水性ペンの溶剤には”水”が使用されていて、油性ペンのような香りはしないです。
着色剤として使われているのは「顔料」や「染料」です。顔料は水や油には溶けず、均一に混ざり合うことで対象の表面を着色します。大昔に顔に塗ってお祈りや装飾として使用されていたことから「顔料」と名付けられたようです。塗料やインクの他に化粧品や食品にも使用されます。
染料は水や油に溶けて、使用する対象に染み込む性質です。布や紙、食品にも使用されます。溶けやすいので色のバリエーションが作りやすいですが、色あせもしやすいです。
違い2.書ける対象材質
インクに使用される溶剤の性質の違いで、ペンを何に使えるのか変わります。油性ペンに使用されている有機溶剤は、乾きやすい性質です。そのため、缶やビンプラスチックなど様々なものに使うことができます。しかし、発泡スチロールなどのポリスチレンでできているものは有機溶剤で溶けてしまうので注意が必要です。
水性ペンは油性ペンに比べて乾くのが遅く、紙などに使用します。裏移りすることも少なく、さまざまな色があるので絵をかいたり広告や店内ポップに使用したりするのにも使いやすいです。
\次のページで「違い3.書きあじ」を解説!/