3分で簡単にわかる!匂いと臭いの違いとは?放送上の使い分けや英語表現も読書家ライターがわかりやすく解説!
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
匂いと臭いの違いとは?
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嗅覚で感じるにおいの漢字表記には、「匂い」と「臭い」の2種類が存在しています。混同してしまいがちな表記ですが、実はそれぞれ一般的な使い分け方があるため注意が必要です。匂いと臭いの違いは、主によいにおいとイヤなにおいの違いにあります。
また単に「におい」とひらがなで表記する場合や「ニオイ」とカタカナで表記する場合もあり、こちらも「匂い」や「臭い」とは使い方が違うため注意しましょう。この機会に「匂い」・「臭い」・「におい」・「ニオイ」、それぞれの使い分け方をしっかりと確認していきましょう。
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「匂い」と「臭い」と「におい」の放送上の使い分け方
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それではメディアの放送など公の場においての「匂い」と「臭い」と「におい」の使い分け方を確認しておきましょう。放送用語では2010年の常用漢字表の改定にともない、「におい」の漢字表記として「匂い」と「臭い」の2種類が同時に存在するようになり、厳密な使い分けがなされています。
その1.よいにおいの場合
嗅覚で感じるにおいが、よいにおいである場合は「匂い」を使います。「花の匂い」や「香水の匂い」など、よいにおいを指す場合には「匂い」を使うと覚えておきましょう。
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その2.イヤなにおいの場合
嗅覚で感じるにおいが、不快に感じるイヤなにおいの場合は「臭い」を使います。「腐った食べ物の臭い」や「鼻をつく生ゴミの臭い」など、イヤな臭いを指す場合には「臭い」を使うと覚えておきましょう。
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その3.判断の難しいにおいの場合
人によって感じ方が違う場合など、よいか悪いか判断の難しいにおいについては単にひらがなで「におい」と書きます。また「不正をにおわす」といった、嗅覚で感じる以外のにおいを指す場合にも、ひらがなでの表記が用いられていますね。また文中でひらがなが続いて読みにくい場合には、「ニオイ」とカタカナ表記が使われることもあります。
匂いと臭いの英語での表現は?
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英語表現においても、嗅覚で感じるよいにおいとイヤなにおいは、それぞれ別々の表現が存在しています。日本語の「匂い」と「臭い」の違いとあわせて、こちらも覚えておきましょう。よいにおいは「scent」といい、基本的に花の香りのような心地良いにおいを指す表現です。
イヤなにおいは「odor」といい、汗の臭いやゴミの臭いといった不快なにおいを指すことが多い表現となっています。またよいにおいもイヤなにおいも表す英語表現としては、よく知られている「smell」があり、食べ物や飲み物の匂いを表すことが多い表現には「aroma」があるため、こちらもあわせて覚えておきましょう。
匂いと臭いはよいにおいとイヤなにおいの違いで使い分けよう!
この記事では匂いと臭いの違いを説明しました。匂いはよいにおいを指す言葉で、臭いはイヤなにおいを指す言葉となっています。またメディアの放送など公の場においては、こうした使い分けの他に、人によって感じ方が違う判断の難しいにおいを「におい」や「ニオイ」とひらがなやカタカナで表記する場合があるため、こちらも覚えておきましょう。
また匂いと臭いの英語表現には、「scent」・「odor」などがありました。英語においても日本語と同じように、嗅覚で感じるにおいの快・不快で違った表現が存在するため、こちらもあわせて覚えておきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。