
3分で簡単にわかる手段と方法の違い!類義語や英語表現も雑学好き主婦ライターがわかりやすく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/toto
中高生男子を育てる主婦。日常で子供達が使う聞きなれないことばや新語などを調べてはインプットして楽しんでいる。普段は違いがよくわからないままやりすごしていることばのちがいを、丁寧にわかりやすく説明していく。
手段と方法の違いとは?

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手段と方法は、どちらも目的を達成するためのやり方という意味で使われますね。それが具体的なやり方なのかその具体的なやり方を含む大きな流れなのかという違いがあります。具体的にこれらの例を挙げてみていきましょう。
手段:目的を実現するための具体的な行為、道具、材料
手段は具体的なものでした。手段の手には「手がよい」「手がない」などの慣用句がありますよね。将棋で攻防に効く指し手を、味のいい手と言ったりします。駒一つ動かしたその一手がよいということですね。
また危機的な状況の時に、これ以上できることは何一つないという意味で「手がない」と使ったりします。このように手段は具体的な手であり、一つのステップと考えるとわかりやすくなりますね。
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方法:目的を実現するための大まかな方向性
方法は、具体的なやり方を含む大きな流れでしたね。方法の「方」には方向や方角という意味があります。方法は、目的の方向に向かう流れと考えてみてください。
カレーライスを作る方法は、切った野菜を炒めて、煮込んでルーを入れるですよね。その場合、手段は包丁とまな板を使ってにんじんや玉ねぎなどの野菜を切り、鍋に油を敷いてヘラで野菜を炒める、水を入れて煮込む、ルーを入れておたまでかきまぜるという具体的なステップになりますね。

手段と方法はどちらも目的を達成するためのやり方だったな。手段は具体的な手であり、方法は目的の方向に向かう流れであるとわかった。次にこれらの使い分けと類義語についてもみていこう!
手段と方法の使い分けと類義語

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手段は具体的な一つのステップで、方法の中に含まれるものでしたね。そのため、ある目的を達成するやり方という意味でこれらのことばが使われる時には、どちらも使うことができます。しかし言い換えできないケースもあるのです。その使い分けや類義語についてみていきましょう。
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