この記事では、豚肉の肩ロースとロースの違いについて解説していきます。豚肉は家庭料理や外食でもよく食べる、ポピュラーなお肉ですね。部位によって味や肉質の違う豚肉は、それぞれの特徴を知っておくことで料理の幅が広がるでしょう。そこで今回は肩ロースとロースの違いを部位や味の違いも確認しつつ、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.部位

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豚肉は部位によって、脂肪の入り方や柔らかさが全く違います。ここからは肩ロースとロースが、豚のどの部位にあたるのかをみていきましょう。

肩ロース:肩や首に近い背中側の部位

肩ロースは脂肪と赤身のバランスがちょうど良く、豚肉らしさを味わうのにはぴったりの部位です。豚の背中側で、肩や首に近い部分が肩ロースとなります。また「肩」という部位もありますが、肩ロースとは別物です。

ロース:胸から腰あたりの背中側の部位

ロースは豚の胸から腰あたりの、背中側の部分を指します。深さは、豚の背中から鼻あたりまでです。切り身にした時に形がきれいに揃うため、塊のままでもスライスしても良く、様々な料理に使えます。

違いその2.味と特徴

肩ロースとロースは近い部位なので味が似ているものと思うでしょう。しかし意外にも、見た目や味に違いがあります。ここからはそれぞれの味と特徴をみていきましょう。

肩ロース:コクと旨味がある豚肉らしい部位

肩ロースは脂身と赤身が程よく混じり合っていて、脂身が網目状のように広がっています。コクと旨味がある豚肉らしい部位で、脂身の甘さが特徴です。しかし他の部位よりも運動量が多いことから、筋肉の繊維が細かく筋があります。ですので加熱すると筋っぽさが気になるというデメリットがありますが、肉質自体は柔らかいです。

\次のページで「ロース:キメが細かく柔らかい部位」を解説!/

ロース:キメが細かく柔らかい部位

ロースはキメが細かくて柔らかく、柔らかさの中にしっかりとした歯応えも感じられます。また適度についている脂身には旨味と風味が凝縮されており、赤身と脂身がハッキリ分かれているのが特徴的です。

違いその3.おすすめの料理

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部位や味の違いをみてきましたが、ここからはそれぞれに合ったおすすめの料理を紹介していきます。違いを知って、上手に使い分けてみましょう。

肩ロース:しゃぶしゃぶ・カレーなど

肩ロースはこってりとしたコクのある仕上がりになり、どんな料理にも合う部位です。筋があるので、気になる人はあらかじめ筋切りをしておきましょう。

・とんかつ
・生姜焼き
・ソテー
・しゃぶしゃぶ
・カレー
・シチュー

以上が肩ロースにおすすめの料理です。どの料理でも使うことができるので、迷ったら肩ロースを購入してみてもいいかもしれませんね。

ロース:とんかつ・チャーシューなど

ロースは切り方によって、おすすめの料理が変わってきます。またあっさりとした仕上がりになるので、煮込み料理などには向いていません。

\次のページで「肩肉との違いは?」を解説!/

薄切りの場合
・しゃぶしゃぶ
・生姜焼き
厚切りの場合
・とんかつ
・ソテー
ブロックの場合
・チャーシュー
・ハム

ロースは、切り身にした場合の形が綺麗なのでチャーシューやハムにも向いています。お肉の旨味がしっかり味わえるので、ぜひ作ってみてください。

肩肉との違いは?

肩肉は豚の肩の部分で、肩ロースの下の部位。最も運動量の多い部位なので肉厚でかたく、キメがやや粗いという特徴があります。多少の脂身と筋があるため、旨味が豊富で煮込み料理におすすめです。お店では「豚小間切れ肉」や「豚ミンチ肉」として販売されていることが多いので、馴染み深いかもしれませんね。

豚肉を柔らかくするコツ

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豚肉は筋繊維・タンパク質・水分が原因で、加熱するとかたくなってしまいます。そこで豚肉を柔らかくするコツをこれからみていきましょう。

1.筋繊維を切る

筋繊維が強い部分は食感がかたくなるため、繊維を切ることでかたさを防ぎます。豚肉の赤身と脂身の境目にある筋に、包丁の刃先で切り込みを入れましょう。厚みのあるお肉は裏と表、両方に切り込みを入れるのがコツです。

2.小麦粉や片栗粉をまぶす

小麦粉や片栗粉は肉汁が溢れ出るのを防ぎ、お肉をジューシーにしてくれる効果があります。また粉をつけたまま放置すると水分が逃げてしまうため、火にかける直前に粉をまぶすようにしましょう。粉のおかげで調味料が絡みやすいという、嬉しい効果もありますよ。

3.加熱前に漬け込む

他の材料と漬け込むことで、柔らかくするというコツも。漬け込むことで味が加わり、深みのある味付けになります。おすすめの漬け込み材料はこちらです。

・ヨーグルト
・炭酸飲料
・お酒
・すりおろし玉ねぎ
・生姜
・マヨネーズ

特徴を知って料理に活かそう!

ここまで違いをみてきて、肩ロースは肩や首に近い背中側の部位、ロースは胸から腰あたりの部位だということがわかりました。部位によって味も見た目も違うので、特徴を知ることで料理に活かすことができますね。また今回は豚肉を柔らかくするコツも紹介したので、豚肉料理を作るときはぜひ試してみてください。

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雑学

簡単でわかりやすい!豚肉の肩ロースとロースの違い!肩肉との違いも料理好きライターが詳しく解説

この記事では、豚肉の肩ロースとロースの違いについて解説していきます。豚肉は家庭料理や外食でもよく食べる、ポピュラーなお肉ですね。部位によって味や肉質の違う豚肉は、それぞれの特徴を知っておくことで料理の幅が広がるでしょう。そこで今回は肩ロースとロースの違いを部位や味の違いも確認しつつ、料理好きライターの篠崎まおと一緒に解説していきます。

ライター/篠崎まお

漢字と慣用句が好きな文学部卒ライター。趣味はSNSを眺めることと料理。今まで得てきた知識をもとに、わかりやすい情報をお届けする。

違いその1.部位

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豚肉は部位によって、脂肪の入り方や柔らかさが全く違います。ここからは肩ロースとロースが、豚のどの部位にあたるのかをみていきましょう。

肩ロース:肩や首に近い背中側の部位

肩ロースは脂肪と赤身のバランスがちょうど良く、豚肉らしさを味わうのにはぴったりの部位です。豚の背中側で、肩や首に近い部分が肩ロースとなります。また「肩」という部位もありますが、肩ロースとは別物です。

ロース:胸から腰あたりの背中側の部位

ロースは豚の胸から腰あたりの、背中側の部分を指します。深さは、豚の背中から鼻あたりまでです。切り身にした時に形がきれいに揃うため、塊のままでもスライスしても良く、様々な料理に使えます。

違いその2.味と特徴

肩ロースとロースは近い部位なので味が似ているものと思うでしょう。しかし意外にも、見た目や味に違いがあります。ここからはそれぞれの味と特徴をみていきましょう。

肩ロース:コクと旨味がある豚肉らしい部位

肩ロースは脂身と赤身が程よく混じり合っていて、脂身が網目状のように広がっています。コクと旨味がある豚肉らしい部位で、脂身の甘さが特徴です。しかし他の部位よりも運動量が多いことから、筋肉の繊維が細かく筋があります。ですので加熱すると筋っぽさが気になるというデメリットがありますが、肉質自体は柔らかいです。

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