ビジネス雑学

簡単でわかりやすい!プライバシーポリシーと個人情報保護方針の違いとは?一般的な違いから法律の違いまでプログラマーがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。プライバシーポリシーって聞いたことあるよな。日本語にすると個人情報保護方針とも言う。個人情報が漏洩したという事件や、その漏洩した個人情報を悪用された事件の報道もよく見聞きするよな。一般的には同じようなものとして扱われるこの2つだが、実は違うところもある。そもそもプライバシーと個人情報は同じものだろうか。プライバシーと個人情報の違いや、プライバシーポリシーと個人情報が違うものとして扱われるケースをプライバシーマーク(Pマーク)取得会社で働いていたプログラマでもあるライターのwoinaryと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/woinary

某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。プライバシーマーク取得会社での勤務経験あり。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさん。

一般的には同じだが、Pマーク制度で決まっている個人情報保護方針

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ウェブサイトを見ていると「プライバシーポリシー」というページへのリンクが貼ってあります。個人のサイトも含めて、多くのサイトにあるのがプライバシーポリシーのページです。また「個人情報保護方針」や「個人情報の取り扱い」という名前の場合もあります。

一般的にはプライバシーポリシーも個人情報保護方針も呼び方の問題で、同じものです。ただ、プライバシーマーク(Pマーク)制度という国の定めた個人情報を適切に扱うことを示すマークがあります。そのPマーク制度では「個人情報保護方針」には特別な意味があるのです。

プライバシーポリシー:ウェブサイトで集めた個人情報の扱い方

本来のプライバシーポリシーとは、ウェブサイトが集めた個人情報をどう扱うかをサイトが示したものです。例えば、ネットショッピングのサイトでは、住所・氏名やクレジットカードの情報を入力しないと買い物ができません。そのため、個人情報を入力しますが、それがサイト外に漏れたら困りますよね。

そのようなことがないようにきちんと管理していますという説明をしているものがプライバシーポリシーです。どこもおおむね似たような内容になることが多いですが、何を書くかは各ウェブサイトしだい具体的にこれを書かなければならないと法律的な規定はないし、プライバシーポリシーを掲載しなければならないということもありません

個人情報保護方針:Pマーク制度では、必ず掲載が必要なもの

個人情報保護方針も同じようなものです。しかし、Pマークをもらうためには個人情報保護方針をつくり、それを公開する必要があります。つくるのは会社内のものと、外部に公開するためのものが必要。ただし、同じものにすることも可能です。

書く内容もプライバシーポリシーと変わりませんが、必ず書かなければならないものが決まっています。単に個人情報を管理するだけではなく、利用者からの問い合わせ対応が必須など、必要なことも多いです。逆に言えばプライバシーマークがついているウェブサイトや会社は、それだけ安心ということになります。

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プライバシーポリシーと個人情報保護方針はどちらも利用者の個人情報をどう扱うかを定めたものだ。利用者の側から見れば同じようなものと考えても間違いではない。しかし、個人情報を安全に扱っていることを示すPマーク制度というのものがある。この制度を取得する場合、決められている内容を個人情報保護方針として公開しなければならない。Pマークを取る会社にとっては違うものになるわけだな。

そもそも同じ?違う?プライバシーと個人情報

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プライバシーポリシーと個人情報保護方針について考える前に、まずはプライバシーと個人情報から。何となく同じように考えていますが、本当に同じなのでしょうか。個人情報という日本語の英訳は「personal data」や「personal information」です。一方、英語のprivacyの日本語訳は「プライバシー」であって個人情報ではありません。つまり、同じものではないようですね。

\次のページで「個人情報≠プライバシー?何が違うのか」を解説!/

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