
3分でわかる「羽」と「羽根」の 違い!「翼」や「翅」との違いや使い方まで語学系主婦ライターがわかりやすく解説
鳥は自由に空を飛ぶことが出来て良いな~と常に思うよな。空を飛ぶには「羽」が必要ですが、飛行機は「翼」と表現される。一方でヘリコプター、扇風機や風車などくるくる回っているのは「羽根」という。この違い、感覚的に分かって使い分けているが、理解度が低いのではないでしょうか。今回は「羽」と「羽根」の違いを、意味や使い方を確認しつつ、翼が欲しい語学系主婦ライター小島ヨウと一緒に解説していく。

ライター/小島 ヨウ
ドイツ語学科卒、英語劇や市民劇団に所属した語学系おばさんライター。漢字や言葉の使い方に興味あり。わかりやすくをモットーに深ぼり解説する。
「羽」と「羽根」の違いは何だろう

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「羽」は飛べる鳥の特徴ですね。「羽根」も主に鳥のものだと認識しています。どういった場合に「羽」を使い、何が「羽根」なのか、詳しくみていきましょう。辞書で意味を調べてみると、【羽/羽根】と掲載されています。
1. 鳥の全身を覆う羽毛。
2.ア.鳥が空を飛ぶための器官。翼。
イ.(「翅」とも書く)昆虫の飛ぶための器官。
ウ.翼状のもの。特に、器具・機械に取り付けた翼状のもの。
3. 矢につけた羽毛。やばね。
4.(羽根)ムクロジの実に穴をあけ、数本の羽をさしたもの。羽子板でこれをついて遊ぶ。はご。
5.バドミントンで用いるシャトルコック
6.水車・タービンなどで回転体の周囲に取り付けた金属片。
7.紋所の名。1の形を組み合わせて図案化したもの。
出典:デジタル大辞泉(小学館)(はーね【羽/羽根】)より
「羽」:飛ぶための器官
「羽」は上掲辞書の意味の1.と2.の意味で、鳥や昆虫が飛ぶための器官のことです。飛翔で使用する部分だけでなく全身をおおっている毛も含まれます。「羽」という漢字は2枚のはねを並べて、鳥の体におおいかぶさる様の象形です。
「羽根」:抜け落ちた羽
一方の「羽根」は羽から抜けたもの。加工品や似た形のものも「羽根」と表現されます。たとえば宝塚歌劇団トップスターの象徴は「背負い羽根」。扇風機・ヘリコプターや風車など回転して風を起こす部分も羽根、またはブレード(刃)と呼ばれます。
「翼」・「翅」との違いは?
「翼」は鳥の羽と同じ飛ぶための器官。大きく左右に張り出したものをいいますので左右一対の羽を暗示し、飛行機も「翼」を使います。
「羽」は空を飛ぶ生物や製品全般に使えますが、「翅(はね・つばさ)」は主に昆虫類です。まっすぐに伸びた薄くて平たい羽で、筋肉がなく脈が走っています。また魚のヒレもいい、「魚翅」は中国語で高級食材フカヒレのことです。
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