仕様書と設計書、3つの違い
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仕様書と設計書の違いについて大体のイメージをつかんでもらったところで、違いについて見ていきます。色々違いはありますが、今回取り上げるのは3点です。主にプログラムつくりの現場での考え方が中心になります。しかし、どの分野でも大体の考え方は同じです。
違い1.何のためにつくるか?
最初の違いは何のためにつくるのか。ものづくりのためにつくるのは当然です。しかし、目的が少し違います。仕様書はつくるものがどういうものかの完成形を文書にしたもの。こういう特徴がある、ここが他の製品とは違う、こうして使うという内容を書きます。
設計書はどうやってつくるかを文書にしたものです。こういう材料や部品を使う、こういうやり方でつくるといったつくり方を考え、それを書くものになります。プラモデルであれば、箱に書いてある商品名や写真やイラストが仕様書。そして、中に入っている組み立て説明図が設計書です。
違い2.誰のためにつくるか?
次が、誰のためにつくるのか。先に設計書について説明します。設計書はそれをつくる人たちの間で情報を共有するもの。例えば、プログラムをつくる場合、どのくらいの人数が関わるでしょう。もちろん、ものによりますが、数人や数十人、場合によっては数百人の人が関わります。そのとき、それぞれがバラバラにつくってしまってはまとまらないですよね。そのため、設計書というものでどうやってつくるかを情報共有します。
仕様書も同じようにこういうものをつくるという情報を共有するためのもの。しかし、それだけではありません。実際にそのプログラムを使う人にとっても、どういう画面かなのか、どういう結果が出るのかは気になりますよね。仕様書は、それを使う人もこれからつくるものがどういうものかを確認するために使うのです。
違い3.何が大切か?
最後に何が大切か。仕様書はつくるものの外観や機能など、外に見える部分の最終形を示すものです。例えば、画面や印刷するものならばどんなフォントで何文字まで表示・印刷するといった細かい部分まで決める必要があります。どういうものができあがるのかを細かいところまでイメージできるものがよいわけです。結果だけでなく、なぜそのようにしたのかという理由もあれば完璧。後で何か変更が必要になった場合に参考になることもあります。
設計書は細かい内容を書く場合もありますが、まずは大まかな流れや方針を書くことが大切です。物事を進める時、いきなり細かい話をするよりもまずは大まかな流れから説明した方がわかりやすいですよね。設計書も同じ。全体像や大体の流れをまず説明することが大切です。
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