会社からの指示でなんとなく受け取っているが、両者の違いはわからないという人も多いんじゃないか。
今回は「領収書」と「受領書」の違いについて、ファイナンシャルプランナー経験のあるライターおおつけと一緒に解説していきます。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。貿易商社の営業マンや、FP(ファイナンシャルプランナー)としての業務経験もある。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
領収書と受領書の違い
image by iStockphoto
業務に関係のある商品やサービスを購入した際に発行される「領収書」と「受領書」。よく「領収書の発行は必要ですか?」や「受領書にサインをお願いします」などと言われることもありますよね。しかし両者の違いはいったい何なのでしょうか。ここではまず「領収書」と「受領書」の違いについて解説していきます。
領収書:代金を受けとったことの証明
「領収書」と商品やサービスの対価として代金を受け取ったことを証明する書類。金銭受領の証という意味では、「レシート」も似た書類です。なお税法上、「レシート」も宛名、発行日、支払い金額、明細が記載されていれば「領収書」と同じ効力を発揮します。
こちらの記事もおすすめ
3分で簡単にわかる領収書と明細書の違い!切り取ると無効?経費計上との関係も雑学好きライターがわかりやすく解説
受領書:何かを受け取ったことの証明
「受領書」とは商品やサービス、書類や金銭などを受領したことを証明します。受領者(受け取る側)が「確かに受け取りましたよ」と証明する書類です。例えば「貴社からの購入した商品が、弊社の物流倉庫に届きました」ということを証明する際に「受領書」は発行されます。
経費に計上するには
会社や個人において、事業を行うためにかかるコストのことを「経費」と言います。「経費がこれくらいかかりました」と税務署に報告することが「経費計上」。
しかし「経費計上」するには、事業のために購入した商品やサービスが「経費」であることを証明しなければなりません。ここでは「経費計上」の書類として、「領収書」と「受領書」がそれぞれどのような効力を持つのか解説していきます。
こちらの記事もおすすめ
3分でわかる「消耗品」と「備品」の違い!会計処理や減価償却も会計事務所職員がわかりやすく解説
\次のページで「領収書:経費計上に必要」を解説!/