この記事では簡易水冷と本格水冷の違いについてみていきます。どちらも冷却水を使ってCPUを冷却する装置のことですが、両者にはさまざまな違いが存在する。今回はそんな2つの冷却装置の仕組みやメリット・デメリットについて、元システム運用ライターツカヤと一緒に解説していきます。

ライター/ツカヤ

10年程システム運用に従事していたWebライター。映画、小説、筋トレ、料理など多数の趣味を持つ。冷却装置は簡易水冷式派。

簡易水冷式と本格水冷式の違いってなに?

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簡易水冷式と本格水冷式とは、どちらもCPUを冷却するための装置を指します。CPUクーラーには水冷式と空冷式の2種類が存在しますが、水冷式の冷却装置は冷却液(クーラント)と呼ばれる液体をファンで冷やすことによってCPUを冷却しているのです。基本的な仕組みは同じですが、両者のもつさまざまな違いについてご紹介します。

簡易水冷式は安価

簡易水冷式とは、水冷ヘッドとポンプ、ラジエータが一体化した構築をしています。すでに組み上がった状態で販売されており、規定の場所以外での使用は想定されていません。カスタマイズが難しい分、簡易水冷式の販売価格は1万円前後のものが多く、本格水冷式と比較して安価で購入することができます。

本格水冷式は高価

本格水冷式は、水冷ヘッドや冷却水、チューブ、リザーバー、ラジエータ、空冷ファン(ファンレスのものも存在します)といった冷却装置を構成するパーツを全て手作業で組み立てる必要があるのです。販売価格は構成するパーツによって大きく前後するため、4~9万円前後と簡易水冷式と比較して高価になります。

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簡易水冷式と本格水冷式、おすすめはどっち?

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簡易水冷式と本格水冷式は、どちらもCPUの冷却装置を指しますが、その構造から価格やカスタマイズ性などに違いが存在するのです。2つの冷却装置に存在するメリットとデメリットについてご紹介します。

簡易水冷式のメリットとデメリット

簡易水冷式のもつ最大のメリットが、低コストで購入することができる点です。構成パーツが一体化しているためカスタマイズ性は下がりますが、その分本格水冷式と比較して安価で購入することができます。その構造から冷却水の入替も必要なく、メンテナンスが不要というメリットもあるのです。デメリットとしては、設置位置の自由度が低い点や専用のPCケースが必要な点があります。

【簡易水冷式のメリット】
・低コスト
・メンテナンス不要

【簡易水冷式のデメリット】
・設置位置の自由度が低い
・専用のPCケースが必要

本格水冷式のメリットとデメリット

本格水冷式のもつ最大のメリットが、そのカスタマイズ性です。簡易水冷式と異なり構成する全てのパーツが独立しているため、設置する場所や利用目的によって細かく仕様を変更することが可能となっています。また、冷却水の色の変更やデザイン性を重視したパーツを選ぶこともできるため、性能だけでなく見た目にも拘ることができるのです。

デメリットとしては、簡易水冷式と比較して高価なことや組み立てにそれなりの知識が必要なこと、組み立てに失敗すると水漏れが発生する点などがあげられます。

【本格水冷式のメリット】
・高いカスタマイズ性

【本格水冷式のデメリット】
・高コスト
・専門知識が必要
・水漏れの危険がある

\次のページで「空冷式冷却装置とは?」を解説!/

空冷式冷却装置とは?

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CPUの冷却装置には、水冷式以外にも空冷式と呼ばれる冷却装置が存在します。空冷式ではファンを利用することで、ヒートシンクと呼ばれるCPUに直接くっついている金属を冷やし、金属を通してCPU本体も冷やすという仕組みをとっているのです。

水冷式と異なり水漏れが発生する危険はありませんが、空気を循環させて冷却させるシステムのため、夏場など気温自体が高くなると冷却性能が落ちてしまうというデメリットが存在します。

簡易水冷式と本格水冷式の違いを知り、環境に合った装置を選ぼう

簡易水冷式と本格水冷式はどちらもCPUを冷やすための冷却装置の名称です。どちらの装置でもCPUの冷却は可能ですが、コストの違いやカスタマイズ性の差などさまざまな違いが存在します。確保できる予算や自身の持つ知識、設置する環境などに合わせて必要な冷却装置を選択しましょう。

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雑学

簡単でわかりやすい!簡易水冷式と本格水冷式の違いとは?仕組みやメリット・デメリットも元システム運用ライターが詳しく解説

この記事では簡易水冷と本格水冷の違いについてみていきます。どちらも冷却水を使ってCPUを冷却する装置のことですが、両者にはさまざまな違いが存在する。今回はそんな2つの冷却装置の仕組みやメリット・デメリットについて、元システム運用ライターツカヤと一緒に解説していきます。

ライター/ツカヤ

10年程システム運用に従事していたWebライター。映画、小説、筋トレ、料理など多数の趣味を持つ。冷却装置は簡易水冷式派。

簡易水冷式と本格水冷式の違いってなに?

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簡易水冷式と本格水冷式とは、どちらもCPUを冷却するための装置を指します。CPUクーラーには水冷式と空冷式の2種類が存在しますが、水冷式の冷却装置は冷却液(クーラント)と呼ばれる液体をファンで冷やすことによってCPUを冷却しているのです。基本的な仕組みは同じですが、両者のもつさまざまな違いについてご紹介します。

簡易水冷式は安価

簡易水冷式とは、水冷ヘッドとポンプ、ラジエータが一体化した構築をしています。すでに組み上がった状態で販売されており、規定の場所以外での使用は想定されていません。カスタマイズが難しい分、簡易水冷式の販売価格は1万円前後のものが多く、本格水冷式と比較して安価で購入することができます。

本格水冷式は高価

本格水冷式は、水冷ヘッドや冷却水、チューブ、リザーバー、ラジエータ、空冷ファン(ファンレスのものも存在します)といった冷却装置を構成するパーツを全て手作業で組み立てる必要があるのです。販売価格は構成するパーツによって大きく前後するため、4~9万円前後と簡易水冷式と比較して高価になります。

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