簡単でわかりやすい!ワラビーとカンガルーの違いとは?ワラルーって何?見分け方や生息地、有袋類の仲間についても雑学大好き図書館司書が詳しく解説
有袋類のほかの仲間についても知ろう!
有袋類はおなかにある袋の中で子育てをする動物です。生まれた子どもは小さく弱いため、この袋の中で守られて育ちます。オーストラリア大陸に多く分布していますが、これは競争相手となる大型の哺乳類が侵入しなかったからです。ここからは、有袋類の仲間について見ていきましょう。
1.コアラ
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カンガルーと同じくらい有名な有袋類といえば、コアラですね。コアラの体長は、約65-82cm、体重は4-15kg。ほとんどの時間を木の上で過ごし、ユーカリしか食べません。ふわふわした毛におおわれていますが、実は、筋肉質!木に登るときその体を支えるため、特に手足の筋肉が発達しています。
2.ウォンバット
ずんぐり丸々とした体形がかわいいウォンバット。モルモットに似ていますが、ウォンバットも有袋類です。体長は、約90-115cm、体重は約22-39kg。鋭い爪と発達した前足で、20-30cmの大きさの穴を掘り、その中で過ごします。
植物の根や葉を食べる草食動物です。ウォンバットのフンは特徴的な四角形。これは、なわばりの目印であるフンが転がるのを防ぐため、と言われています。
3.フクロモモンガ
モモンガとついていますが、フクロモモンガも有袋類の仲間です。体長は約16-21cm、体重は約90-150gと非常に小さく、黒く縁どられた大きな瞳が特徴。ペットとして飼うことも可能です。ほかのモモンガと同じように滑空し、エサである昆虫を捕まえます。昆虫以外に樹液や花蜜も食べる雑食動物です。
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カンガルーは総称としても使われる
同じカンガルー目カンガルー科に属する3種類を、大きいほうから順に並べると、「カンガルー>ワラルー>ワラビー」となることが分かりました。ただ、オーストラリアでは、この3種類を区別せず、「Roo(ルー)」と呼ぶこともあります。Roo(ルー)はKangaroo(カンガルー)の略称です。遠くから見ていて大きさの判断が難しいときには、「ルー」と言えばいいですね。