この記事ではワラビーとカンガルーの違いについて見ていきます。カンガルーと聞いて何を思い浮かべる?卓越したジャンプ力、おなかのポケットにいる子ども、ボクシング、といったところでしょうか。では、ワラビーのイメージはどうだ?カンガルーに似ている気がしますが、どこがどう違うのか分かるか?カンガルーやワラビーによく似たワラルーという動物もいるらしいのです。今回は、ワラビーとカンガルーの違いや見分け方、ワラルーや有袋類のほかの仲間についても、雑学大好き図書館司書のひろみと一緒に解説していきます。

ライター/ひろみ

図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。

ワラビーとカンガルーの違いは体長!

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ワラビーとカンガルー、なんとなく似たイメージがありますが、違いを知っていますか?どちらも、有袋類でカンガルー目カンガルー科に分類され、生物学上は同じ動物です。夜行性、臆病な性格など習性にも大きな違いは見られません

では、ワラビーとカンガルーは、どのように見分けるのでしょう?それは、ズバリ体長です。大きめのものをカンガルー、小さめものをワラビーと呼びます。ここからは、ワラビーとカンガルーの大きさについて見ていきましょう。

小型:ワラビー

ワラビーはカンガルー目カンガルー科に属する種のうち、小型のものを指します。体長は約25-75cm、体重は25kg以下。スナイロワラビーやアカクビワラビーなど約30種類いると言われています。発音が似ていることから、1989年に埼玉県蕨市のマスコットキャラクターに制定されました。

大型:カンガルー

カンガルー目カンガルー科に属する種の中で大型のものが、カンガルーと呼ばれます。体長115-160cmが目安とされており、50種類以上が生息。アカカンガルー、オオカンガルー、クロカンガルーなどは日本の動物園でも飼育されています。

中型のものはワラルーと呼ばれる?

同じカンガルー目カンガルー科に分類され、ワラビーより大きく、カンガルーよりは小さい、体長75-115cm前後中型のものをワラルーと言います。ワラルーは、ケナガワラルー、クロワラルー、アカワラルーの3種類しかいません。

ワラビーとカンガルー、体長以外の見分け方はある?

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ワラビーとカンガルーの大きな違いはその体長だと分かりました。それ以外の見分け方や違いはないのでしょうか?ワラビーやカンガルーは、発達した後ろ足と体を支える太い尻尾が特徴ですが、この後ろ足と尻尾がカンガルーに比べるとワラビーは短くなっています

見た目以外の違いは、生息地です。ワラビーはオーストラリアのみに生息していますが、カンガルーはオーストラリア以外にタスマニア島やニューギニア島でも見られます。また、オーストラリアの輸出許可があれば、ワラビーは日本でペットとして飼える点も違いと言えるかもしれません。ダマワラビーは大きめのうさぎや猫ぐらいの大きさで飼いやすく、人気があるようです。

\次のページで「有袋類のほかの仲間についても知ろう!」を解説!/

有袋類のほかの仲間についても知ろう!

有袋類はおなかにある袋の中で子育てをする動物です。生まれた子どもは小さく弱いため、この袋の中で守られて育ちます。オーストラリア大陸に多く分布していますが、これは競争相手となる大型の哺乳類が侵入しなかったからです。ここからは、有袋類の仲間について見ていきましょう。

1.コアラ

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カンガルーと同じくらい有名な有袋類といえば、コアラですね。コアラの体長は、約65-82cm、体重は4-15kg。ほとんどの時間を木の上で過ごし、ユーカリしか食べません。ふわふわした毛におおわれていますが、実は、筋肉質!木に登るときその体を支えるため、特に手足の筋肉が発達しています。

2.ウォンバット

ずんぐり丸々とした体形がかわいいウォンバット。モルモットに似ていますが、ウォンバットも有袋類です。体長は、約90-115cm、体重は約22-39kg。鋭い爪と発達した前足で、20-30cmの大きさの穴を掘り、その中で過ごします。

植物の根や葉を食べる草食動物です。ウォンバットのフンは特徴的な四角形。これは、なわばりの目印であるフンが転がるのを防ぐため、と言われています。

3.フクロモモンガ

モモンガとついていますが、フクロモモンガも有袋類の仲間です。体長は約16-21cm、体重は約90-150gと非常に小さく、黒く縁どられた大きな瞳が特徴。ペットとして飼うことも可能です。ほかのモモンガと同じように滑空し、エサである昆虫を捕まえます。昆虫以外に樹液や花蜜も食べる雑食動物です。

カンガルーは総称としても使われる

同じカンガルー目カンガルー科に属する3種類を、大きいほうから順に並べると、「カンガルー>ワラルー>ワラビー」となることが分かりました。ただ、オーストラリアでは、この3種類を区別せず、「Roo(ルー)」と呼ぶこともあります。Roo(ルー)はKangaroo(カンガルー)の略称です。遠くから見ていて大きさの判断が難しいときには、「ルー」と言えばいいですね。

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雑学

簡単でわかりやすい!ワラビーとカンガルーの違いとは?ワラルーって何?見分け方や生息地、有袋類の仲間についても雑学大好き図書館司書が詳しく解説

この記事ではワラビーとカンガルーの違いについて見ていきます。カンガルーと聞いて何を思い浮かべる?卓越したジャンプ力、おなかのポケットにいる子ども、ボクシング、といったところでしょうか。では、ワラビーのイメージはどうだ?カンガルーに似ている気がしますが、どこがどう違うのか分かるか?カンガルーやワラビーによく似たワラルーという動物もいるらしいのです。今回は、ワラビーとカンガルーの違いや見分け方、ワラルーや有袋類のほかの仲間についても、雑学大好き図書館司書のひろみと一緒に解説していきます。

ライター/ひろみ

図書館司書として勤務18年目の主婦ライター。利用者から寄せられるさまざまな疑問に答えるため、日々尽力している。

ワラビーとカンガルーの違いは体長!

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ワラビーとカンガルー、なんとなく似たイメージがありますが、違いを知っていますか?どちらも、有袋類でカンガルー目カンガルー科に分類され、生物学上は同じ動物です。夜行性、臆病な性格など習性にも大きな違いは見られません

では、ワラビーとカンガルーは、どのように見分けるのでしょう?それは、ズバリ体長です。大きめのものをカンガルー、小さめものをワラビーと呼びます。ここからは、ワラビーとカンガルーの大きさについて見ていきましょう。

小型:ワラビー

ワラビーはカンガルー目カンガルー科に属する種のうち、小型のものを指します。体長は約25-75cm、体重は25kg以下。スナイロワラビーやアカクビワラビーなど約30種類いると言われています。発音が似ていることから、1989年に埼玉県蕨市のマスコットキャラクターに制定されました。

大型:カンガルー

カンガルー目カンガルー科に属する種の中で大型のものが、カンガルーと呼ばれます。体長115-160cmが目安とされており、50種類以上が生息。アカカンガルー、オオカンガルー、クロカンガルーなどは日本の動物園でも飼育されています。

中型のものはワラルーと呼ばれる?

同じカンガルー目カンガルー科に分類され、ワラビーより大きく、カンガルーよりは小さい、体長75-115cm前後中型のものをワラルーと言います。ワラルーは、ケナガワラルー、クロワラルー、アカワラルーの3種類しかいません。

ワラビーとカンガルー、体長以外の見分け方はある?

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ワラビーとカンガルーの大きな違いはその体長だと分かりました。それ以外の見分け方や違いはないのでしょうか?ワラビーやカンガルーは、発達した後ろ足と体を支える太い尻尾が特徴ですが、この後ろ足と尻尾がカンガルーに比べるとワラビーは短くなっています

見た目以外の違いは、生息地です。ワラビーはオーストラリアのみに生息していますが、カンガルーはオーストラリア以外にタスマニア島やニューギニア島でも見られます。また、オーストラリアの輸出許可があれば、ワラビーは日本でペットとして飼える点も違いと言えるかもしれません。ダマワラビーは大きめのうさぎや猫ぐらいの大きさで飼いやすく、人気があるようです。

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