この記事では予言と預言の違いについてみていきます。どちらも読みが同じで、混同されてしまいがちな言葉ですね。ところが両者の持つ意味は大きく異なり、内容にも違いがみられるぞ。今回はそんな紛らわしい2つの言葉の違いや関連する人物を、占星術などに興味がある会社員ライターれおな=007一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。ホロスコープに基づく占星術や歴史や神秘的なものにも興味があり、すぐ調べてしまう雑学オタク。素朴な疑問を独特な切り口で掘り下げて日々執筆中。

予言と預言の大まかな違いは?

昔から人間社会においてさまざまな影響を与えてきた、予言と預言の違いをご存知でしょうか。本項ではそれぞれの言葉が何を意味するかをざっくりと解説していきます。

予言:未来の状況を表すことまたは表した言葉

予言とは未来の状況を言葉として表現すること、またその言葉を意味しています。これは「今起床しなければ遅刻する」などといった単純な原因結果ではなく、たとえば100年後など予言した本人が生きていないほどの未来について言及されることも多いです。

預言:神の言葉を預かることまたは預かった言葉

預言とは神の言葉を預かること、または預かった言葉を意味しています。これらは神が警告を発したり神との間で契約が生まれたりする時に人間が授かるもので、宗教における基礎的な考え方になることも多いです。また神から預言を託される人は預言者と呼ばれ、教徒の中でも指導的立場の存在として扱われます。

予言や預言の内容とは?

予言と預言という言葉はよく似ていますが、内容は大きく異なるものです。本項ではそれぞれが示す具体的な内容について比較し、詳しく解説していきます。

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予言:未来に起こる出来事・事象

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予言の内容とは、未来に起こる出来事や事象に関するものです。具体的には戦争や自然災害、科学技術の発達に関することなどが挙げられます。また予言する内容を示す概念が当時の社会や言葉にはなく、比喩や抽象的な言葉で表されていることもあるでしょう。

預言:契約や警告など人間に伝えた神の言葉

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神の言葉であるとされる預言は、人間との契約や警告の意味を持っています。具体的には神が信者や民族を救う代わりにルールを守らせる、人間たちの誤ったあり方を戒めて正すようなものです。ヘブライ人をエジプトから連れ出したモーセが授かった十戒も、その具体例の1つに挙げられます。

予言や預言が現代社会にもたらす影響力とは?

ここまで予言と預言の違いを比較してきましたが、現代社会においてこれらはどのような影響力を持つのでしょうか。本項では予言や預言の影響力について、解説していきましょう。

予言:社会問題への裏付け

科学技術が発達している現代において、予言は社会問題への裏付けとして取り沙汰されることがあります。特に戦争の勃発や疾病の蔓延などについて、いつ誰が予測したかを取り上げられるといったケースです。

もちろん予測や予想などと呼ばれる科学的根拠に基づくものではないため、あらかじめ未来に備えるために用いることはあまりないでしょう。また予言を広めることによって世界に混乱をきたすこともあるため、秘密にされるケースもあります。

預言:各宗教の中で影響力を発揮

預言は現代でも各宗教の中で影響力を発揮し、信者の生活指針として扱われているものもあります。時代背景などによって解釈が多少変わることはありますが、宗教の中でも土台の部分になるものであるため根本が揺らぐことはほとんどありません。

予言や預言に関する有名人は?

ここまで予言と預言の違いについてみてきましたが、これらの予言や預言に関連する人物をご存知でしょうか。本項で歴史的に有名な人物について、簡単に触れておきましょう。

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1.ノストラダムス:フランスの占星術師

予言の世界で最も有名なのはフランスの占星術師、ノストラダムスです。「1999年に人類が滅亡がする」という予言をしたことにより、世界が騒いだことをご存知の方も多いことでしょう。予言通りに人類が滅亡することはありませんでしたが、トランプ大統領の出現や9.11同時多発テロを予言したことなどが知られています。

2.ババ・ヴァンガ:ブルガリアの予言者

世界的な予言者として、ババ・ヴァンガ(1911-1996)というブルガリアにいた盲目の女性も有名です。ダイアナ妃の死去や9.11同時多発テロ、チェルノブイリや福島の原発事故などを予言したことで知られています。

3.モーセ:ユダヤ教における預言者

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モーセはユダヤ教における預言者とされており、エジプトからヘブライ人を連れて出る際に海を割ったエピソードで有名です。その後シナイ山で十戒を授かり、内容はユダヤ教だけではなくキリスト教やイスラム教にも影響を与えています。

4.ムハンマド:イスラム教の預言者

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ムハンマドは預言によってイスラム教を始め、布教した人物として知られています。彼は瞑想中に天使から預言を授かり、親族や友人などから順に教えを広めていきました。彼は最後の預言者とされていますが、偶像崇拝を禁じるイスラムの教えに則り絵画などにおいて顔は描かれません。

予言は未来に関すること、預言は神の言葉

ここまで比較してきた通り、予言と預言は同じ読みの言葉で混同されがちですが、異なった性質を持っているものです。予言は科学的根拠を持たずに未来のことに言及していることもありますが、世界に混乱をきたしそうなものは国家機密として扱われることがあります。また預言はさまざまな宗教で受け継がれ、教えの中核をなすものとされているものも多いです。宗教について興味を持った方は、預言についてもしっかり触れてみてはいかがでしょうか。

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雑学

簡単にわかる予言と預言の違いとは?より宗教的意味を持つのはどっち?内容や有名な預言者も会社員ライターが詳しく解説

予言:未来に起こる出来事・事象

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予言の内容とは、未来に起こる出来事や事象に関するものです。具体的には戦争や自然災害、科学技術の発達に関することなどが挙げられます。また予言する内容を示す概念が当時の社会や言葉にはなく、比喩や抽象的な言葉で表されていることもあるでしょう。

預言:契約や警告など人間に伝えた神の言葉

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神の言葉であるとされる預言は、人間との契約や警告の意味を持っています。具体的には神が信者や民族を救う代わりにルールを守らせる、人間たちの誤ったあり方を戒めて正すようなものです。ヘブライ人をエジプトから連れ出したモーセが授かった十戒も、その具体例の1つに挙げられます。

予言や預言が現代社会にもたらす影響力とは?

ここまで予言と預言の違いを比較してきましたが、現代社会においてこれらはどのような影響力を持つのでしょうか。本項では予言や預言の影響力について、解説していきましょう。

予言:社会問題への裏付け

科学技術が発達している現代において、予言は社会問題への裏付けとして取り沙汰されることがあります。特に戦争の勃発や疾病の蔓延などについて、いつ誰が予測したかを取り上げられるといったケースです。

もちろん予測や予想などと呼ばれる科学的根拠に基づくものではないため、あらかじめ未来に備えるために用いることはあまりないでしょう。また予言を広めることによって世界に混乱をきたすこともあるため、秘密にされるケースもあります。

預言:各宗教の中で影響力を発揮

預言は現代でも各宗教の中で影響力を発揮し、信者の生活指針として扱われているものもあります。時代背景などによって解釈が多少変わることはありますが、宗教の中でも土台の部分になるものであるため根本が揺らぐことはほとんどありません。

予言や預言に関する有名人は?

ここまで予言と預言の違いについてみてきましたが、これらの予言や預言に関連する人物をご存知でしょうか。本項で歴史的に有名な人物について、簡単に触れておきましょう。

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