この記事では日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いについてみていきます。日本かぼちゃと西洋かぼちゃ、名前はなんとなく聞いたことあるけど何が違うのかよく分からないな。日本かぼちゃっていうくらいだから、よく見る緑のかぼちゃは日本かぼちゃなのかと思ったら、あれは西洋かぼちゃらしいぞ。難しくなってきたな。
今回は日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いや品種について、食べることが大好きな栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。かぼちゃの料理では小豆を一緒に煮た「いとこ煮」が好き。

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いは?

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日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いは、「見た目」「栄養」「ルーツ」の3つあります。

違い1.見た目

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの見た目は全く違うので、見た目だけで判断できます。日本かぼちゃはでこぼこがはっきりしているものが多く、絵に描いたかぼちゃやかぼちゃの馬車で連想するような形です。普段目にすることはめったにありません。西洋かぼちゃはでこぼこがあまりなく、表面が日本かぼちゃよりツルっとしています。スーパーでよく目にするかぼちゃは西洋かぼちゃです。

品種によって色が異なりますが日本かぼちゃも西洋かぼちゃも、濃い緑色・オレンジ色・白色などがありあます。

違い2.栄養

日本かぼちゃより西洋かぼちゃのほうが全体的な栄養価が高いです。ビタミン類や食物繊維はじめ、カロリーや炭水化物も西洋かぼちゃのほうが高くなっています。一番大きな違いはカロテンの量で、西洋かぼちゃは日本かぼちゃの約5倍も多いです。カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康、とりわけ目の健康に役立ちます。

また、ビタミンAには抗酸化作用によるアンチエイジング効果や免疫力アップも期待されていて、積極的に摂取したい栄養のひとつです。

\次のページで「違い3.ルーツ」を解説!/

違い3.ルーツ

日本かぼちゃは東洋かぼちゃともいわれ、原産はメキシコです。1541年にカンボジアから日本に伝わりました。”カンボジア”がなまって”かぼちゃ”と呼ばれるようになったと言われています。西洋かぼちゃの原産は南アメリカで、1863年にアメリカから伝わりました。

日本では長らく日本かぼちゃをメインに栽培がおこなわれてきましたが、甘くて食べやすいことや戦後に洋食文化が流れ込んできた影響で西洋かぼちゃに置き換わっていったようです。

ペポかぼちゃとの違い

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かぼちゃの種類は3種類で、日本かぼちゃと西洋かぼちゃの他にペポかぼちゃがあります。そうめんかぼちゃやズッキーニがペポかぼちゃの一種です。見た目も大きく違いますが、日本かぼちゃや西洋かぼちゃに比べて栄養が少なめとなっています。

ペポかぼちゃは水分が多く淡白な味で、他のかぼちゃとは違った味わいです。そうめんかぼちゃは茹でるとそうめんのように細くほぐれて、サラダやあえ物などで活躍します。また、お菓子やおつまみで見かけることのあるかぼちゃの種はペポかぼちゃであることが多く、知らず知らずのうちに口にしているかもしれませんね。

ペポかぼちゃはおもちゃかぼちゃと言われることもあり、食用として使わない場合も多くあります

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの品種

日本かぼちゃと西洋かぼちゃにはそれぞれいくつもの品種があります。

「日本かぼちゃ」はレア

日本かぼちゃはスーパーではなかなか見かけることが少ないです。かぼちゃの旬である夏の終わりから秋ごろにかけて、直売所などで見かけることがあるかもしれません。

\次のページで「スーパーで通年に手に入る「西洋かぼちゃ」」を解説!/

・黒皮かぼちゃ
・小菊かぼちゃ
・バターナッツかぼちゃ
・菊座かぼちゃ

スーパーで通年に手に入る「西洋かぼちゃ」

スーパーでも簡単に手に入り、日本でよく食べられているかぼちゃのことを栗かぼちゃとも言います。栗かぼちゃという言い方は聞いたことがある人もいるでしょう。旬は日本かぼちゃと大体同じですが、貯蔵に向いていて生産量が多い西洋かぼちゃは通年手に入れることができます。また、メキシコからの輸入も多いです。主な品種は以下の通りとなっています。

・黒川栗かぼちゃ(えびす・みやこなど)
・コリンキー
・坊ちゃんかぼちゃ
・赤皮栗かぼちゃ

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの特徴と使用方法

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食感や風味が異なる日本かぼちゃと西洋かぼちゃのおすすめの使用方法をご紹介します。

日本かぼちゃは和食にぴったり

やさしい甘みでねっとりした食感の日本かぼちゃ和食にぴったりです。煮物や天ぷらで使用されます。日本かぼちゃの1つであるバターピーナッツかぼちゃは独特な風味が特徴で、ポタージュやバター炒めなど風味を生かして洋食のレシピに使いやすいです。

\次のページで「西洋かぼちゃはオールマイティ」を解説!/

西洋かぼちゃはオールマイティ

西洋かぼちゃは一般的に皆さんが使用しているかぼちゃで、甘味が強くホクホクしています。煮物や天ぷらから、お菓子作りにも使いやすいです。日本かぼちゃより水分量が少ないため、日本かぼちゃよりは煮崩れしにくいでしょう。

いつものかぼちゃは西洋かぼちゃ!かぼちゃの種類を知って活用しよう

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いは、「見た目」「栄養」「ルーツ」にありましたね。名前とは裏腹に日本かぼちゃの原産はメキシコで、日本でよく食べられているかぼちゃは日本かぼちゃではなく西洋かぼちゃなのは驚きでした。西洋かぼちゃはスーパーで売っているかぼちゃで、簡単に手に入り何にでも使いやすいです。珍しいかぼちゃを見つけたときには、購入してみておいしく食べてみるのもいいですよ!

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雑学

3分でわかる!日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違い3つ!栄養や見分け方を栄養士ライターが簡単に解説

この記事では日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いについてみていきます。日本かぼちゃと西洋かぼちゃ、名前はなんとなく聞いたことあるけど何が違うのかよく分からないな。日本かぼちゃっていうくらいだから、よく見る緑のかぼちゃは日本かぼちゃなのかと思ったら、あれは西洋かぼちゃらしいぞ。難しくなってきたな。
今回は日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いや品種について、食べることが大好きな栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。かぼちゃの料理では小豆を一緒に煮た「いとこ煮」が好き。

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いは?

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日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いは、「見た目」「栄養」「ルーツ」の3つあります。

違い1.見た目

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの見た目は全く違うので、見た目だけで判断できます。日本かぼちゃはでこぼこがはっきりしているものが多く、絵に描いたかぼちゃやかぼちゃの馬車で連想するような形です。普段目にすることはめったにありません。西洋かぼちゃはでこぼこがあまりなく、表面が日本かぼちゃよりツルっとしています。スーパーでよく目にするかぼちゃは西洋かぼちゃです。

品種によって色が異なりますが日本かぼちゃも西洋かぼちゃも、濃い緑色・オレンジ色・白色などがありあます。

違い2.栄養

日本かぼちゃより西洋かぼちゃのほうが全体的な栄養価が高いです。ビタミン類や食物繊維はじめ、カロリーや炭水化物も西洋かぼちゃのほうが高くなっています。一番大きな違いはカロテンの量で、西洋かぼちゃは日本かぼちゃの約5倍も多いです。カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康、とりわけ目の健康に役立ちます。

また、ビタミンAには抗酸化作用によるアンチエイジング効果や免疫力アップも期待されていて、積極的に摂取したい栄養のひとつです。

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