簡単でわかりやすい!日本語と英語の違いとは?文法や発音について語学大卒業生ライターが詳しく解説!
ライター/城崎ミト
語学大学でベトナム語を専攻。英語や日本語についても学び、卒業制作では昔話の翻訳をする。
1.文字
2.発音
3.アクセント
4.文法
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君たちは「英語がなかなか上達しない」と悩んだことはないでしょうか。その理由として大きいのは、やはり日本語と全く異なる言語だからでしょう。そこで改めて日本語と英語の違いについて、語学大学卒業生の城崎と一緒に学んでいこう。
ライター/城崎ミト
語学大学でベトナム語を専攻。英語や日本語についても学び、卒業制作では昔話の翻訳をする。
1.文字
2.発音
3.アクセント
4.文法
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image by iStockphoto
日本語は「漢字・ひらがな・カタカナ」の3つを組み合わせて文章を作ります。英語は「abc…z」の26種類のアルファベットのみ使用しますよね。日本語の特徴は一文字で意味をもつ漢字があることです。例えば「祝」だと「祝一周年」や「祝大会出場」など、一文字つけるだけでお祝いの意味があることがわかりますよね。一方、英語で表記しようとすると”Congratulations”や”celebration”と文字数が長くなる傾向が。
漢字のように一文字で意味を持つ文字を「表意文字」といいます。使いこなせばとても便利ですが、一般的に使われる漢字の数は文化庁によると2000字ほどです。なかなか覚えるのが難しいというデメリットもあります。
日本語と英語では音の数に大きな違いが。例えば母音は日本語が5音に対して、英語は約15音と言われています。また子音は日本語が13音に対して、英語が15音。英語の音は日本語よりより複雑な音で言語が成り立っているのです。これが発音の難しさに繋がり、英語習得に苦労する要因の1つになると考えられます。
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日本語と英語ではアクセントのつけかたに違いがあります。日本語が高低差でアクセントをつけるのに対して、英語は強弱でアクセントをつけるのです。さらに英語は強く発音するところをゆっくり、弱く発音するところを早く発音する傾向が。そのため英語の会話はリズミカルに聞こえます。日本語は「橋」「箸」のようにアクセントによって単語の意味が変わりますよね。
しかし音に高低差はつけるものの、単語によって話すスピードを変えて発音することはあまりありません。「英語を話すとなんか棒読みになる」のは、日本語の平坦な発音の仕方に慣れてしまっているからと言えます。
日本語と英語は文法の語順にも違いがあります。組み合わせは以下の通り。
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・日本語:主語+目的語+動詞
(例)私は駅に行きます
・英語:主語+動詞+目的語
(例)I go to the station.
日本語は動詞が文の最後にきますが、英語は先頭の方にきます。そのため筆者は、留学生によく「日本語は話を最後まで聞かないと何をしたかわからない」と言われていました。確かに英語の方が「〜した」ことがすぐにわかりますよね。また日本語は主語を省略しがちですが、英語では必ず主語をつけます。
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ここまで日本語と英語の違いについて紹介しました。ではなぜここまで違う言語になってしまったのでしょうか。最後に日本語と英語の歴史をそれぞれ簡単に説明します。
日本には中国から漢字が伝わるまで文字という概念がありませんでした。いつ頃から伝わったかははっきりしていませんが、漢字を使って書かれた書物は8世紀にあることが確認されています。
しかし漢字だけでは日本語の音を表現するのは難しくなりました。そこでカタカナやひらがなが生まれます。日本語の歴史には諸説ありますが、中国から伝わった漢字が独自に進化を遂げて今の近代言語に変わっていったと考えられているのです。
英語の基となる言語は現在のイギリスがある島で生まれたと言われています。原住民が住む島にゲルマン民族が訪れたことで、互いの言語が混じって「古英語」と呼ばれる言葉ができました。その後はヴァイキングやローマの侵攻によってさらに言語が混じっていき、中世の時代には庶民の言語として広まっていきます。そして16世紀から17世紀にかけて印刷技術が盛んになった頃に大変革が始まるのです。
当時、英語は方言が非常に多く、地域が異なる人同士の意思疎通が困難になっていました。また多くの書物を印刷するにあたって、英語の表現を統一する必要に迫られます。そこでラテン語やギリシャ語を借用して標準英語を作り上げたのです。これが今の英語に繋がります。このように英語は、多くの文化や言語の影響を受けてできあがりました。
日本語と英語は多くの点で異なる言語です。理由はそれぞれの言語が歩んできた歴史や、影響を受けた文化が異なるからだと考えられます。日本語に慣れ親しんだ我々にとって、英語は別世界の言語のように感じますが、恐れず学んで習得していきましょう。
ライター/城崎ミト
語学大学でベトナム語を専攻。英語や日本語についても学び、卒業制作では昔話の翻訳をする。
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2.発音
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