この記事では動画のサイズを指している「HD」と「SD」の違いについてみていきます。YouTubeやNetflixなどの動画サイトが人気ですが、画質について気になったことはないでしょうか。HDやSDは画質を指すんですが、今回はそんな画質の違いや、設定するときの注意点まで、ガジェット好きシステムエンジニアのよーいずみと一緒に解説していきます。

ライター/よーいずみ

某大手IT企業に10年以上勤務している現役システムエンジニア。知識と経験に裏付けられた、わかりやすいIT関連の情報をお届け。趣味はバンド活動とガジェットいじり。

動画の画質はどうやって決まるのか

image by iStockphoto

HDとSDの違いを解説する前に、まずは動画の画質がどうやって決められているのか解説していきましょう。その仕組みを理解することでHDとSDの違いを理解しやすくなります。

動画の画質はピクセル数で決まる

動画ファイルは縦横にマス目状にピクセルと呼ばれる単位でブロック化されており、このピクセル数が多いほど、高解像度の動画であると決められます。特に解像度は「720×480」といった掛け算で表記されることが多いでしょう。

またピクセル数が低いと画面に表示されるピクセル数が少なくなり、極端に言えばモザイクに近い状態になってしまうことから注意が必要です。

「HD」と「SD」の違い

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HDとSDの違いは画質にあります。ここからはHDとSDの画質の違いだけでなく、どの程度の画質に相当するのか、詳しく解説していきましょう。

SD:アナログ放送やDVD相当、通称480p

SDは「Standard Definition」の頭文字に由来し、通称480pと呼ばれ解像度は「720×480」です。この480pはアナログ放送やDVDと同等で、昨今のFHDや4Kと比べるとずいぶん解像度は低いものとなっています。

一方で、スマホで視聴する分には意外と違和感がなく見ることができ、データサイズも節約できることから、格安SIMなどデータ容量の制限がある回線の人にはおすすめと言えるでしょう。

HD:地上波放送相当、通称720p

HDは「High Definition Video」の頭文字に由来し、通称720pと呼ばれ解像度は「1080×720」です。この720pは地デジより若干劣化した程度の画質で、こちらも昨今の4KはFHDと比べるとずいぶん解像度は低いものとなっています。

ただスマホなどの画面の小さい端末で再生するには十分な画質です。480pでは画質に不満があるがデータサイズも気になる、といった人にはおすすめできるレベルと言えるでしょう。画面サイズと解像度の関係については次章で解説します。

\次のページで「動画の画質を決める際の注意点」を解説!/

動画の画質を決める際の注意点

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前述のとおり、SDとHDは昨今に比べると高画質とは言えないでしょう。しかし利用シーン次第ではまだまだ活躍の余地があるのです。ではどのような場面なら利用できるのか、どこに注意すべきなのか、解説していきます。

1. 再生する画面のサイズに合わせて選ぼう

動画の画質がFHDや4Kだからと言って、すべての端末でその画質が楽しめるわけではありません。たとえばFHD対応のテレビでは4Kの動画を再生しても4K画質にはならないです。またスマホのような小さい端末であれば、いくら端末がFHD対応していても720pで十分綺麗な画質で楽しめます。

つまり動画の画質というのは、動画ファイルの画質設定だけでなく、端末の画面サイズと解像度も組み合わせて考えることが、最適な画質で動画視聴をするポイントということです。

2. ストリーミング時はデータサイズも気にしよう

動画の画質は高画質になればなるほど、データサイズも大きくなります。データサイズは特にストリーミング配信やWeb会議の際に重要で、たとえ高画質だとしてもデータサイズが大きい故に動画が途切れてしまっては利便性に欠けてしまうでしょう。

またWeb会議のように画面に顔を映し出すだけでほぼ動きがないのであれば高画質である必要もなく、むしろコミュニケーションの円滑さを重視して480pや720pを選択するべきです。

画質は利用シーンに応じて選択すべき!

画質について数字だけを追えばFHDや4K、8Kが最高であると言えるでしょう。しかし実際には解像度の数字だけではなく、利用する端末や利用シーンに応じて適材適所で使い分けることが、より快適に動画を再生することに繋がります。ぜひ皆さんも自分の満足する設定を探して、コスパよく動画コンテンツを利用していきましょう。

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3分で簡単にわかる!動画の「HD」と「SD」の違いとは?特徴や注意点をガジェット好きシステムエンジニアがわかりやすく解説

この記事では動画のサイズを指している「HD」と「SD」の違いについてみていきます。YouTubeやNetflixなどの動画サイトが人気ですが、画質について気になったことはないでしょうか。HDやSDは画質を指すんですが、今回はそんな画質の違いや、設定するときの注意点まで、ガジェット好きシステムエンジニアのよーいずみと一緒に解説していきます。

ライター/よーいずみ

某大手IT企業に10年以上勤務している現役システムエンジニア。知識と経験に裏付けられた、わかりやすいIT関連の情報をお届け。趣味はバンド活動とガジェットいじり。

動画の画質はどうやって決まるのか

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HDとSDの違いを解説する前に、まずは動画の画質がどうやって決められているのか解説していきましょう。その仕組みを理解することでHDとSDの違いを理解しやすくなります。

動画の画質はピクセル数で決まる

動画ファイルは縦横にマス目状にピクセルと呼ばれる単位でブロック化されており、このピクセル数が多いほど、高解像度の動画であると決められます。特に解像度は「720×480」といった掛け算で表記されることが多いでしょう。

またピクセル数が低いと画面に表示されるピクセル数が少なくなり、極端に言えばモザイクに近い状態になってしまうことから注意が必要です。

「HD」と「SD」の違い

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HDとSDの違いは画質にあります。ここからはHDとSDの画質の違いだけでなく、どの程度の画質に相当するのか、詳しく解説していきましょう。

SD:アナログ放送やDVD相当、通称480p

SDは「Standard Definition」の頭文字に由来し、通称480pと呼ばれ解像度は「720×480」です。この480pはアナログ放送やDVDと同等で、昨今のFHDや4Kと比べるとずいぶん解像度は低いものとなっています。

一方で、スマホで視聴する分には意外と違和感がなく見ることができ、データサイズも節約できることから、格安SIMなどデータ容量の制限がある回線の人にはおすすめと言えるでしょう。

HD:地上波放送相当、通称720p

HDは「High Definition Video」の頭文字に由来し、通称720pと呼ばれ解像度は「1080×720」です。この720pは地デジより若干劣化した程度の画質で、こちらも昨今の4KはFHDと比べるとずいぶん解像度は低いものとなっています。

ただスマホなどの画面の小さい端末で再生するには十分な画質です。480pでは画質に不満があるがデータサイズも気になる、といった人にはおすすめできるレベルと言えるでしょう。画面サイズと解像度の関係については次章で解説します。

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