3分で簡単に分かる「日本語検定」と「日本語能力試験」の違い!現役の院卒日本語教師が分かりやすく解説
ただ、間違えて「日本語能力試験」に申し込んだ生徒がいてな…。俺は頭を抱えてしまったぜ。この2つ、名前は似ているが全く違う試験なんです。
今回はそんな「日本語検定」と「日本語能力試験」の違いを、現役の日本語教師である”むかいひろき”と一緒に解説していきます。
ライター/むかいひろき
ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に日本語や言葉について分かりやすく解説していく。
「日本語検定」と「日本語能力試験」はどんな試験?
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「日本語検定」と「日本語能力試験」、名称がややこしいため同じ試験だと勘違いしている人もいるかもしれません。実は全く違う試験なのです。まずは「日本語検定」と「日本語能力試験」の概要を見ていきましょう。
「日本語検定」:日本語を使うすべての人のための検定!
「日本語検定」は公式サイトに「日本語を使うすべての人のための検定です。」と記載があります。普段何気なく使っている自身の日本語が正確か、そして使い方に思い違いがないかを、この試験を通じて確かめるのです。つまり、”日本語を正しく使えるようになるため”に受ける試験と言えるでしょう。
試験を実施・管理する団体は特定非営利活動法人の日本語検定委員会で、文部科学省の後援を受けていますね。試験の級の目安は下記の通りです。
1級…社会人上級レベル
2級…大学卒業レベル~社会人中級レベル
3級…高校卒業レベル~社会人基礎レベル
4級…中学校卒業レベル
5級…小学校卒業レベル
6級…小学校4年生レベル
7級…小学校2年生レベル
「日本語能力試験」:非母語話者の日本語能力把握が目的!
「日本語能力試験」は「日本語を母語としない人の日本語能力を測定し認定する試験」と公式サイトに記載されています。
”日本語を母語としない人(=非母語話者)”はどのような人たちでしょうか? 外国人や海外で生まれ育った日本人など、日本語以外の言語を使う環境で育った人たちのことです。たとえば自国育ちのアメリカ人や韓国人、外国育ちで日本語をあまり子供時代に使わなかった日本人などですね。
つまり、「日本語能力試験」は非母語話者(主に外国人)が日本の学校や大学に進学したり、日本の企業に就職したりする際に必要になる「わたしはこれだけ日本語ができます!(=日本語能力)」というのを証明する試験です。試験はN5~N1の5つのレベルに分かれており、N1が最も高いレベルの試験ですね。
「日本語検定」と「日本語能力試験」の大きな違い3点!
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続いて、「日本語検定試験」と「日本語能力試験」の大きな違いを見ていきましょう。大きな違いは3つあります。1つ目は”試験の対象者”、2つ目は”試験会場”、3つ目は”問題の構成”です。
1.試験の主な受験者!「日本語能力試験」は外国人向け?
「日本語検定」と「日本語能力試験」の最大の違いは、試験の主な対象者です。
「日本語検定」は誰でも受験することができる試験ですが、主な受験者は”日本語母語話者”…つまり日本生まれ日本育ちの日本人ですね。簡潔にまとめると、「日本語検定」は日本人が自身の日本語の正確性を確かめるための試験…と言えるでしょう。
一方の「日本語能力試験」は外国人が中心です。”日本語を母語としない人(=非母語話者)”は、日本語以外の言語環境で育った人たちのことを指します。そこでまず第一に思い浮かぶのは外国人ですよね。簡潔にまとめると、「日本語能力試験」は日本語を勉強している外国人が自身の日本語能力を測定するための試験…と言えます。
2.試験会場も違う?
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Howard61313 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
「日本語検定」と「日本語能力試験」では試験会場も異なります。「日本語検定」は日本国内のみでの開催で、国外では開催されません。一方の「日本語能力試験」は日本各地の試験会場はもちろん、世界各地で年1回~2回開催されています。日本語を勉強している人が多い国では、その国内の複数都市で試験が開催されていますね。
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