何かしら悪いことが起こらないようにするときに「予防」や「防止」といった言葉をよく使うよな。どちらも意味は似ているが、言葉によって意味することに違いがあるみたいです。
今回はこの違いについて、言葉の使い方にこだわるビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「予防」と「防止」の違いとは?

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この2つの言葉は、病気や犯罪といった悪いことが起こらないよう対応するときによく使われる言葉です。しかし、「正確な違いがわからない」「適切に使い分けができない」という人も多いのではないでしょうか。

この2つの違いを理解することで、記載されている内容がわかるようになり、状況によって適切に使い分けられるようになるでしょう。2つの違いについてくわしく解説しますので、参考にしてください。

「予防」は前もって起こらないようにすること

“予”はあらかじめ・前もってという意味を、“防”はふせぐ・くいとめるという意味を持つ漢字です。これらの漢字を組み合わせて成り立つ「予防」は、前もって悪いことが起こらないようにふせぐ・くいとめることを表しています。

「防止」は起こらないようにすること

“止”は活動をやめる・とめる・ひきとめるという意味を持つ漢字です。ふせぐ・くいとめるという意味を持つ“防”と組み合わさり成り立つ「防止」は、悪いことが起こらないようにふせぐ・くいとめることを表しています。

「予防」の意味や使い方

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ここから「予防」と「防止」の違いに着目しながら、「予防」の意味や使い方を解説します。

「予防」の意味

「予防」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

悪い事態の起こらないように前もってふせぐこと。

出典:デジタル大辞泉

\次のページで「「予防」の使い方」を解説!/

“予”という漢字を含むことにより、「予防」は“前もって”という特徴的な意味を持っています。

「予防」の使い方

「予防」という言葉の使い方には次のような具体例があります。

・花粉症を予防するためマスクを着用する
・インフルエンザの流行時期にあわせて予防接種をする
・防災に関する知識を普及・啓発して災害を予防する

「予防」は前もって悪いことが起こらないよう対応する意味があるため、病気や災害などに多く使われます。

「防止」の意味や使い方

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ここからは「防止」の意味や使い方について解説します。

「防止」の意味

「防止」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

防ぎとめること。

出典:デジタル大辞泉

\次のページで「「防止」の使い方」を解説!/

「予防」のように“前もって”などの限定的な意味はなく、シンプルに防ぎ止めることを意味しています。

「防止」の使い方

「防止」という言葉の使い方には次のような具体例があります。

・SDGsを目標に掲げ、地球温暖化防止対策を実施する
・ミスの要因を分析し、再発防止に努める
・感染症の拡大を防止する

「防止」は起こったことに対して、それ以上広がらないようくいとめる場合に多く使われます。医療や災害でも使われる他、社会的・組織的な問題に使われることが多いです。

「防ぐ」との違い

ここまで「予防」と「防止」の違いについて、使い方の具体例をあげながら解説しました。ここでは、それら2つと似た言葉である「防ぐ」との違いについて解説します。

「防ぐ」の意味

「防ぐ」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

\次のページで「「防ぐ」の使い方」を解説!/

1.・敵の攻撃を抑える。敵に侵害されないようにする。
・好ましくないものを、さえぎって中へ入れないようにする。
2.好ましくない事態が生じないようにする。

出典:デジタル大辞泉

辞書には具体的な内容が記載されていますが、基本的に「防ぐ」は「防止」と同じ意味です。「防ぐ」という動詞を名詞にしたのが「防止」と認識するとよいでしょう。「予防」のように“前もって”といった限定的な意味ではありません。

「防ぐ」の使い方

「防ぐ」は「防止」と基本的に同じ意味のため、使い方には次のような具体例があります。

・SDGsを目標に掲げ、地球温暖化を防ぐための対策を実施する
・ミスの要因を分析し、再発を防ぐように努める
・感染症の拡大を防ぐ。

上記のように、「防止」の使い方で示した具体例の「防止」部分を、「防ぐ」に置き換え可能です。

“前もって”のような限定的な意味の有無と認識しよう

「予防」と「防止」の違いについてくわしく解説しました。2つとも悪いことをくいとめるといった意味は同じですが、「予防」は“前もって”のように限定的な意味を持つ点が異なります。また、「防ぐ」は「防止」と同じ意味であり、動詞と名詞の違いであることがわかりました。同じような言葉でもそれぞれ詳細な意味は異なる…くわしく調べるほどに日本語の面白さを感じずにはいられませんね。

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3分で簡単にわかる「予防」と「防止」の違い!意味や使い方・「防ぐ」との違いもビジネス文書熟練者が解説!

何かしら悪いことが起こらないようにするときに「予防」や「防止」といった言葉をよく使うよな。どちらも意味は似ているが、言葉によって意味することに違いがあるみたいです。
今回はこの違いについて、言葉の使い方にこだわるビジネス文書熟練者の西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「予防」と「防止」の違いとは?

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この2つの言葉は、病気や犯罪といった悪いことが起こらないよう対応するときによく使われる言葉です。しかし、「正確な違いがわからない」「適切に使い分けができない」という人も多いのではないでしょうか。

この2つの違いを理解することで、記載されている内容がわかるようになり、状況によって適切に使い分けられるようになるでしょう。2つの違いについてくわしく解説しますので、参考にしてください。

「予防」は前もって起こらないようにすること

“予”はあらかじめ・前もってという意味を、“防”はふせぐ・くいとめるという意味を持つ漢字です。これらの漢字を組み合わせて成り立つ「予防」は、前もって悪いことが起こらないようにふせぐ・くいとめることを表しています。

「防止」は起こらないようにすること

“止”は活動をやめる・とめる・ひきとめるという意味を持つ漢字です。ふせぐ・くいとめるという意味を持つ“防”と組み合わさり成り立つ「防止」は、悪いことが起こらないようにふせぐ・くいとめることを表しています。

「予防」の意味や使い方

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ここから「予防」と「防止」の違いに着目しながら、「予防」の意味や使い方を解説します。

「予防」の意味

「予防」を辞書で調べると、以下のように記載されています。

悪い事態の起こらないように前もってふせぐこと。

出典:デジタル大辞泉

\次のページで「「予防」の使い方」を解説!/

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