この記事では「銀髪」と「白髪」の違いについてみていきます。「銀髪」は漫画やアニメ・ゲームなどに登場するキャラクターの髪の色に思うよな。一方「白髪」というと一般的に老化で髪の色が抜けて白くなったとみる。と、いうことは「白髪」は誰でもそのうちなるが、「銀髪」は現実世界ではありえないということか。今回は「銀髪」と「白髪」ほか髪にまつわるあれこれを、格好良く白髪になりたい語学系主婦ライター小島ヨウと一緒に解説していきます。 

ライター/小島 ヨウ

ドイツ語学科卒、英語劇や市民劇団に所属した語学系おばさんライター。漢字や言葉の使い方に興味あり。わかりやすくをモットーに深ぼり解説する。

「銀髪」と「白髪」の違い

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日本において多くの人は濃褐色から黒褐色の地毛ですね。私たちが金髪や栗色など淡い色の髪に憧れるのは当然かもしれません。「黒」と対極に位置するのは「白」ですが、「白髪」というと老化や苦労をイメージ。似て非なる「銀髪」は神秘的で美麗に感じます。この「銀髪」と「白髪」を詳しくみていきましょう。

「銀髪」:天然は希少、多数がカラーリング

「銀髪」は金属の銀に近い色素の薄い髪の色。先天性(生まれつき)はとても希少で「トゥヘッド」と呼ばれます。「tow」の意味は「麻くず」、白とグレー・淡い黄色が混ざったような複雑な色です。銀髪の色素はとても不安定で、幼少期は淡い髪色でも成長によって色が濃くなるケースがほとんど。大人になっても銀の髪を維持できる人はさらに少数派です。

「プラチナブロンド」と呼ばれる銀髪はカラーリングによるものとされています。

「白髪」:一般的に老化やストレスが原因

実は髪の毛はもともと白髪なのですよ!白い髪が色素メラニンによって色が着けられて、黒髪や金髪ほかいろいろな髪の色になるのです。それが、老化やストレスなどが原因で、毛球部にある色素細胞(メラノサイト)がメラニンを生成できなくなります。色のないままの状態で伸びたのが「白髪」です。

肌や髪に色素の少ない「アルビノ」は約2万人に一人の症状、生まれついて白系の髪になります。

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髪の色はほかにも様々!

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髪色に係るのは2種類のメラニンと量です。黒褐色系の「ユーメラニン」が多いと黒系の髪になり、黄赤色系の「フェオメラニン」が多いと欧米人のような金髪や赤毛など複雑で淡い髪の色になります。そんな様々な髪の色の種類をみていきましょう。

「金髪」:世界のたった2パーセント

「金髪」は劣性遺伝で、世界総人口の2パーセントほどといわれています。黄赤色系の「フェオメラニン」が多いために、黄色やオレンジ・薄茶など複雑で華やかな色の髪となりますが、成長するにつれ濃くなるようです。髪の毛1本1本は細いのですが、髪の量が多く平均14万本も生えています。

「赤毛」:全世界で最も珍しい

「赤毛」はもっとも黄赤色系の「フェオメラニン」が多く、黒褐色系「ユーメラニン」が少ないために、赤く見える髪の色です。平均9万本ほどの髪の量で、劣性遺伝。欧米では偏見・差別的な傾向があったようです。

「栗色」:あらゆる地域でみられる

「栗色」は金髪よりも多くの黒褐色系「ユーメラニン」を含んでいるので、栗の皮のような濃い茶色の髪色です。栗の実の色ではないのでご注意ください。フランス語で「ブリュネット」と呼ばれ、ブラウン系の髪の総称でも使われます。黒い髪に次ぐ世界の多数派、西洋で一般的です。ちなみに「栗毛」は馬の毛色を指しますよ。

「銀髪」の作り方

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「銀髪」は先天性またはカラーリング、「白髪」は色のない髪、という違いでしたが。一般的に「白髪」は年寄りに見えるので、染められる傾向にありますね。一方で黒い髪は重たいイメージ、華やかな茶色や金髪そして「銀髪」に染める人もいます。どうしたらスタイリッシュに格好良く「銀髪」になれるのか、簡単に説明しましょう。

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「白髪」を「銀髪」に

年を取るにつれ白髪が増えていきますが、きれいに真っ白になる人はほとんどいません。また白髪といっても黄色がかった白なので、より白く美しい「銀髪」にするためには紫や青に染めると良いようです。日本では「グレイヘア」、米国では「シルバーヘア」と呼ばれます。

もともと円形の髪が白髪や加齢で楕円形になり、うねりが出たりはねたりするので、短い髪型のほうがよりきれいに見えるようです。

「黒髪」を「銀髪」に

黒い髪を「銀髪」にするためには「ブリーチ」すなわち脱色が絶対必要ですが、頭皮にダメージがあります。頭皮が痛み、髪が無くなる可能性も。外国人のような銀髪にするには何度もブリーチしなければならないようなので、美容院に行きましょう。銀に染めても色が抜けてしまい、髪色が変化していくようです。その過程もおしゃれに楽しめます。

髪の疑問あれこれ

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髪は日本人で平均10万本、西洋人は多くて15万本も生えています。母親の胎内で毛穴の数が決まるので、産まれてから死ぬまで髪の毛の本数は変わりません。髪は生えてから3~6年間一か月に約1センチ伸び、一日に50~100本が抜けます。そんな髪にまつわる疑問を確認してきましょう。

どうして日本人は髪が黒いの?

私たち日本人を含むアジア系の人種は黒褐色系「ユーメラニン」が優勢で、メラニン自体の総量も多いです。「メラニン」は紫外線から肌や髪を守る役割があります。黒色の紫外線防御率はなんと98パーセント!また遮熱効果もあります。大事な頭を守るため、日照時間が長い地域に住む人々に黒い髪が多いのは自然なのです。

日本人のルーツは研究途中ですが。列島にいた縄文人と大陸(東アジア)からやってきた渡来人との混血が弥生人としても、黒い髪の遺伝子を持っていることは確かでしょう。

白髪になるとハゲないは本当か

髪の毛は「毛根」から作られています。毛根の奥の毛母細胞が分裂増殖角化したものが毛髪です。「ハゲ」や「薄毛」の症状は毛根が死んで髪が作られなくなること。一方、毛根内にある色素細胞が低下しても、白髪が生える毛根は生きています。

「白髪になるとハゲない」といいますが。白髪とハゲに医学的な因果関係はなく、根拠はないようです。しかしながら関係性はあるようで、共通している原因も。ストレス解消、食生活・睡眠など規則正しい生活が防止法です。

くせ毛と天然パーマの違い

しっかりヘアケアしていても、ゆるく波打ったり毛先がはねたり、広がったりと髪の悩みはつきませんよね。そんな「くせ毛」は先天性と後天的ふくめてくせ全般をいいます。「天然パーマ」は生まれつきまた成長につれ自然にウエーブがかかる髪。表現は違いますが「違いはありません」が結論です。

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「銀髪」は天然と人工、「白髪」は宿命

この記事では「銀髪」と「白髪」の違いについて説明しました。「銀髪」は維持が難しい希少な天然とカラーリングの両極、「白髪」は色がついていない髪ということが分かりましたね。

なぜ人は髪をカラーリングするのでしょう。きれいになりたい、おしゃれしたい、若く見られたいなど対人意識からだと思います。人の印象を左右する髪、美しく保つためにはしっかりケアして心身健康でいることが大事ですね。

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雑学

3分で簡単にわかる「銀髪」と「白髪」の 違い!どうして日本人の髪は黒い?ほか髪の色や疑問を語学系主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では「銀髪」と「白髪」の違いについてみていきます。「銀髪」は漫画やアニメ・ゲームなどに登場するキャラクターの髪の色に思うよな。一方「白髪」というと一般的に老化で髪の色が抜けて白くなったとみる。と、いうことは「白髪」は誰でもそのうちなるが、「銀髪」は現実世界ではありえないということか。今回は「銀髪」と「白髪」ほか髪にまつわるあれこれを、格好良く白髪になりたい語学系主婦ライター小島ヨウと一緒に解説していきます。 

ライター/小島 ヨウ

ドイツ語学科卒、英語劇や市民劇団に所属した語学系おばさんライター。漢字や言葉の使い方に興味あり。わかりやすくをモットーに深ぼり解説する。

「銀髪」と「白髪」の違い

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日本において多くの人は濃褐色から黒褐色の地毛ですね。私たちが金髪や栗色など淡い色の髪に憧れるのは当然かもしれません。「黒」と対極に位置するのは「白」ですが、「白髪」というと老化や苦労をイメージ。似て非なる「銀髪」は神秘的で美麗に感じます。この「銀髪」と「白髪」を詳しくみていきましょう。

「銀髪」:天然は希少、多数がカラーリング

「銀髪」は金属の銀に近い色素の薄い髪の色。先天性(生まれつき)はとても希少で「トゥヘッド」と呼ばれます。「tow」の意味は「麻くず」、白とグレー・淡い黄色が混ざったような複雑な色です。銀髪の色素はとても不安定で、幼少期は淡い髪色でも成長によって色が濃くなるケースがほとんど。大人になっても銀の髪を維持できる人はさらに少数派です。

「プラチナブロンド」と呼ばれる銀髪はカラーリングによるものとされています。

「白髪」:一般的に老化やストレスが原因

実は髪の毛はもともと白髪なのですよ!白い髪が色素メラニンによって色が着けられて、黒髪や金髪ほかいろいろな髪の色になるのです。それが、老化やストレスなどが原因で、毛球部にある色素細胞(メラノサイト)がメラニンを生成できなくなります。色のないままの状態で伸びたのが「白髪」です。

肌や髪に色素の少ない「アルビノ」は約2万人に一人の症状、生まれついて白系の髪になります。

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