土木施工管理技士1級と2級の受験資格や受験内容
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土木施工管理技士の資格試験について、令和3年の改正により以前は学科試験と実地試験と2段階に分けていたものを、第一次検定、第二次検定表記するようになりました。また1級と2級と2段階の資格であった資格制度を、各々の第一次検定に合格した者に対して、土木施工管理技士1級補、2級補と資格を認定し4段階の資格制度となりました。ここからは令和3年の制度改定にも触れながらさらにくわしくみていきましょう。
土木施工管理技士1級と2級の受験資格
土木施工管理技士資格の受験資格は、学歴が指定学科であるか、さらには工事現場での経験年数によって変わってきます。指定学科とは大学や短期大学、高等学校や高等専門学校などの専攻学科のうち、国土交通省令で定められいてる学科のことをいい、指定学科を履修しているかどうかによって、受験資格を得るまでに必要な現場の経験年数に違いが出てくるのです。
今までは、学科試験に合格しても実地試験に2回連続で不合格となった場合は再度学科試験から受験をし直さなければなりませんでした。しかし、令和3年の改正によって、第一次検定に合格した者に「補」資格を与えることにより、2回第二次検定に合格できなかったとしても、第一次検定の受け直しをする必要はなくなり、第二次検定に挑戦するハードルが下がることになりました。
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土木施工管理技士1級と2級の受験内容
土木施工管理技士の受験は、令和3年の制度改定によって第一次検定と第二次検定となりました。今までは、学科試験と実地試験と呼ばれていたものになりますね。試験内容は、第一次試験が土木施工管理の知識を問うもの、第二次試験は経験を問うもので、これは1級、2級ともに共通している点です。
さらに2級の第一次検定については種別が3種に分かれており、土木、構造造物塗装、薬液注入から選択して受験することが可能。合格するとその分野での主任技術者になることができます。また、上位資格である1級に関しては特に種別などはわかれておらず知識や経験を網羅的に問われる検定であるといえるでしょう。
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