雑学

3分で簡単にわかる!「舞妓」と「芸子」の違いとは?特徴や舞妓・芸子になる流れを学芸員ライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回のテーマは「舞妓」と「芸子」の違いについてだぞ。「舞妓」は京都の着付け体験で名前が通っているイメージがあるが、芸子とはどのようなものだろうか?実は舞妓を卒業してステップアップしたものが芸子だ。詳しくは学芸員ライターkuroakaと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/kuroaka

博物館・美術館好きで学芸員の資格を持つWebライター。好奇心旺盛で、雑学好き。たくさん仕入れた雑学をわかりやすく伝えられるよう日々鍛錬している。

「舞妓」と「芸子」のざっくりした違い

image by iStockphoto

「舞妓」と「芸子」、聞いたことはあるけれど違いがわからない、という人は多いのではないでしょうか?それもそのはず、どちらも唄や舞・三味線など芸でお客様を楽しませる仕事という意味では同じものだからです。では、この2つの違いはなんなのでしょうか?これを読めば「舞妓」と「芸子」の違いや特徴がわかってきます。まずは2つのざっくりした違いをみていきましょう。

違いは一人前かどうか

「舞妓」は芸子の見習い期間中のことで、若い女性が就くものです。修行を積み、一人前になると「芸子」になります。辞典によっては舞妓は「京都の言葉である」と書かれているものも。これは、舞妓や芸子は地域によって呼び方が異なるためです。それぞれの似た言葉を確認してみましょう。

「舞妓」と「芸子」の地域別の呼び方

「舞妓」と「芸子」、同じ意味の言葉と、使われている地域は以下の通りです。

・修行中
舞妓・舞子(まいこ) →京都
半玉(はんぎょく)、御酌(おしゃく) →関東

・一人前
芸子・芸妓(げいこ) →岐阜・愛知県以西
芸者 →上記以外の地域

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

地域によって呼び方の違いはあれど、お客を楽しませるという仕事内容に違いないぞ。今回は京都における舞妓と芸子の違いを解説していく。京都では、もとはお茶や団子を提供する水茶屋で働く女性が、歌舞伎を真似てお客に三味線や舞を披露するようになったのが始まりと言われているぞ。

「舞妓」と「芸子」の詳しい違い

image by iStockphoto

舞妓は修行中の身、芸子は一人前ということがわかりました。では他の違いはなんでしょうか?正解は見た目にあるようです。両者の違いをさらに詳しく解説していきます。

1.髪型

舞妓と芸子でぱっと目が行くのが白いお化粧と日本髪。特に髪型は舞妓と芸子で違いがあるんです。

舞妓は自分の髪で結い上げるため、髪を長く伸ばします。一度結うと1週間はその髪型を維持するため、寝るときは髪型を崩さないように高枕を使用。休みの日も日本髪で過ごすことになるので、服選びが大変そうですね。経験年数によって髪型が変わっていき、祇園祭りなど大事な行事の時にする特別な髪型もあります。四季折々の華やかなかんざしをいくつも付けるのも特徴です。

芸子は「島田」と呼ばれるかつらを被るため、髪は短くても問題ありません。また髪飾りはほとんど付けないため、舞妓と比べシンプルです。

2.着物

着物も基本的に舞妓は華やか、芸子はシンプルなものを身に着けます。舞妓はピンクや赤色で柄の入った着物に、長い帯を垂れさせた「だらり帯」が特徴です。だらり帯は全長5m以上にも及び、かなり重いものになっています。一方、芸子が身に着けるのは黒色メインで無地の落ち着いた着物です。帯は、一般的に最も広く用いられている帯結び、「お太鼓」で締めます。

\次のページで「3.履物」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: