
3分で簡単にわかる!「音量」と「音圧」の違いとは?音圧を上げることによる効果や注意点もバンド歴10年以上のシステムエンジニアがわかりやすく解説

ライター/よーいずみ
某大手IT企業に10年以上勤務している現役システムエンジニア。知識と経験に裏付けられた、わかりやすいIT関連の情報をお届け。趣味はバンド活動とガジェットいじり。
音圧を知るために音の正体を知る

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音圧や音量とは何なのかを知るためには、まず音の正体を押さえることが大事です。特に音の可視化を理解することで、音圧と音量の違いがわかりやすくなります。
音=波、波形データで可視化できる
音の正体が波であることは学校でも学ぶことでしょう。音が鳴って空気や水中を波打って伝わることで、耳の鼓膜に響くことで人間は音を聴くことができます。
ではその波を波形データとして可視化できるのはご存知でしょうか。特に音楽制作をしている場面では波形データを日常的に確認すると思いますが、一般的にはスマホのボイスレコーダーなどで波形として見ることができ、この波形データを用いることで、音圧と音量の違いを理解しやすくなります。
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「音量」と「音圧」の違い

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音量と音圧にはどういった違いがあるのでしょうか。どちらも波形データの特徴から確認できる点で共通しているのですが、その特徴が違います。この違いを解説していきましょう。
音量:波形の大きさ、全体を大きく
音量とは音の大きさを指します。この音量を調整する場合、全体の波形を大きくすることが特徴です。部分的に見ると、音量の大きいところをさらに大きく、小さいところもさらに大きくします。
小さい音も大きく聴こえるようになる一方で、大きいところは音量の上限を超えて、いわゆるクリップ(音割れ)する状態になる場合があり、これでは音源としては使い物になりません。迫力を出したり、小さいところを聴こえるようにするために音量を大きくするのは悪手と言えるでしょう。
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