
3分で簡単に分かる「中等教育学校」と「中学校」の違い!同じじゃない!?院卒日本語教師が分かりやすく解説
実は「中等教育学校」と「中学校」は別の学校なんです。同じ「中」の字がついているのにややこしいよな。でも何が違うんでしょうな。
今回は、そんな「中等教育学校」と「中学校」の違いを、院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき
ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程までを修了した日本語教師。その経験を武器に言葉の違いや教育について分かりやすく解説していく。
日本の教育制度の「初等教育」「中等教育」「高等教育」

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「中等教育学校」と「中学校」は別の学校です。…とはいっても何が違うのか、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。ここではその違いを理解するために、日本の教育制度において「初等教育」「中等教育」「高等教育」がどのように扱われているかを見ていきましょう。
「初等教育」:小学校
日本の教育で「初等教育」に該当するのは、小学校6年間での学習課程です。世界的に見ると「初等教育」は5~7歳で開始されることが多いですね。
言語の習得や読解、基礎計算などの人間としての社会生活能力の育成が重視され、多くの国で義務教育があり、無償教育となっています。日本でも給食費や修学旅行代金などは別途かかってしまいますが、公立の小学校の場合は無料で授業を受けられますよね。
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「中等教育」:中学校+高校

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「初等教育」の課程を修了すると次は「中等教育」に進みます。日本で「中等教育」の課程に該当するのは、中学校と高校での計6年間の学習課程です。日本では「前期中等教育」を中学校が担い、「後期中等教育」を高校が担うのが一般的ですね。日本の高校は正式名称が「高等学校」であるため「高等教育」と勘違いされることがありますが、高校(高等学校)は「中等教育」の一環です。
世界の他の国を見ると、日本と同様に「前期中等教育」までを義務教育にしている国(スペイン、中国、台湾など)と、「後期中等教育」まで含めた「中等教育」全体を義務教育にしている国(イタリアなど)に分かれます。
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