雑学

3分で簡単に分かる「朝鮮語」と「韓国語」の違い!実は同じ言葉?院卒日本語教師が分かりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。最近K-popや韓流ドラマの人気によって「韓国語」を学ぶ人が増えているそうだな。外国語を勉強することはとてもいい事だ。ところで「韓国語」と似たような言葉で「朝鮮語」というのがある。みんなはこの2つの違いが分かるかな。そもそも違いがあるのか…

実は違いはないと言えばないし、あると言えばある…という少しややこしいものなんだ。

今回はそんな「朝鮮語」と「韓国語」の違いを、言葉や言語に詳しい院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。その経験を武器に言葉や言語について分かりやすく解説していく。

本来はどちらも「朝鮮語」?

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「韓国語」と「朝鮮語」という言葉、どちらも聞いたことがあるという人が多いでしょう。ただ、その違いをご存じですか?実は言語学的には、韓国で使用されている言語も北朝鮮で使用されている言語も、どちらも「朝鮮語」なのです。

朝鮮民族(韓国人・北朝鮮人)の言語である「朝鮮語」

言語学的には「韓国語」と「朝鮮語」の区別は存在せず、朝鮮民族(韓国人・北朝鮮人)を中心に話されている言語は「朝鮮語」と呼ばれます。つまり方言レベルの差異は存在しても、韓国と北朝鮮で話されている言語は基本同じであるということですね。

この「朝鮮語」は朝鮮半島を中心に約6500万人が使用しています。ハングル文字が特徴的な言語ですが、このハングル文字は15世紀半ばに当時の朝鮮国王・世宗(セジョン)によって考案・公布された文字です。

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ひとまず言語学的には韓国で話されている言葉も、北朝鮮で話されている言葉も同じ「朝鮮語」なのか。確かにニュースで見た韓国と北朝鮮のトップが会談している場面でも、同じような言葉を話していたし通訳はいなかったもんな。

「朝鮮語」と「韓国語」の使い分けとその違い!

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では、「朝鮮語」と「韓国語」が使い分けられる場合はあるのでしょうか?答えは「使い分けられる場合はあります」です。日本では言語学的には同じ朝鮮語でも、北朝鮮の公用語は「朝鮮語」韓国の公用語は「韓国語」と区別して表現しています。そしてこの「朝鮮語」と「韓国語」、実は少し違いがあるのです。その違いをここで見ていきましょう。

「朝鮮語」:北朝鮮の公用語!

北朝鮮の公用語である「朝鮮語」。こちらはニュースで目にすることが多い言語ですよね。「朝鮮語」の特徴としては、ソ連の影響によりロシア語由来の外来語が多い点、それ以外の外来語は出来るだけ使わずに昔ながらの言葉を使用している点が挙げられます。よって「朝鮮語」と「韓国語」で単語レベルの違いもいくらか発生していますね。

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