

公私問わず何かしらの約束事を記載した書類に「契約書」があるな。同様に「約定書」という言葉も存在する。しかしこれらの言葉の違いがわかっている人は少ないだろう。
今回は「契約書」と「約定書」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/おおつけ
現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。
契約書と約定書の違い

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私たちは売買契約を結ぶときに「契約書」を書いたり、ローンを組んだりするときに「約定書」を書いたりしますよね。果たしてこれらの違いは一体何なのでしょうか。ここではまず「契約書」と「約定書」の違いについて解説していきます。
どちらも約束事を記載した書類
結論から言えば、「契約書」と「約定書」の間に意味としての大きな違いはありません。どちらも「約束事を記載した書類」で、法的な効力も同等です。個人間、法人間でも「契約書」であったり「約定書」であったりしますが、同じものと理解して問題ないでしょう。
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使い方によって異なる
ではなぜ「契約書」と「約定書」という2つの言葉が存在するのでしょうか。それは日本において、約束を結ぶシーンによって両者を使い分ける社会的な慣例ができているからです。なので業界や契約内容によって使い分けているだけで、本質的には同じ言葉なんですね。

「契約書」と「約定書」はどちらも約束事を記載した書類であり、意味上の大きな違いはないようだ。状況に応じて使い分けているようだな。
約定書を使うシーン

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「契約書」と」「約定書」が同じような意味を持っていることは先ほど解説しました。しかし私たちの日常生活において「契約書」は頻繁に見かけるものの、「約定書」を見かけることは多くありません。ここでは「約定書」がどのようなシーンで使用されるのかを解説していきます。
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