企業などの組織には社員や役員の立場を表す言葉がたくさんあるよな。その中でも混同しがちなのが「役名」と「職名」です。
今回は「役名」と「職名」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

役名と職名の違い

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みなさんは「役名」と「職名」という言葉を聞いて、それぞれどんなイメージを抱くでしょうか。「部長」だったり「営業部長」だったりするかもしれませんし、もしかしたら「管理者」や「プロジェクトリーダー」などの等級的なものだったりするかもしれませんね。ここではまず「役名」と「職名」の違いについて解説していきます。

役名:組織内のポジション

「役名」とは組織内のポジションを指す言葉です。具体的には社長や副社長、専務といった言葉が該当します。ここでポイントなのは等級でひとまとめにしないこと。部長と言えば営業部長や人事部長、経理部長など各事業部ごとに存在しますよね。これらの営業部長、人事部長、経理部長といった言葉も役名に該当します。

職名:組織内の等級

等級でひとまとめにしないのが「役名」でしたが、「職名」については組織内の等級を表しています。先述の営業部長、人事部長、経理部長の「職名」は等しく「部長」。注意点としては、「役名」とまったく同じ意味で使用している会社も存在するということです。法律的な定義はないので、あくまで組織内の運用ルール次第と言えます。

\次のページで「役名と職名の使い分け方」を解説!/

役名と職名の使い分け方

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提出する書類やウェブサイトでの入力フォームには、時として自分の仕事に関連した情報を入力する項目があります。ここに「役名」を書くべきか「職名」を書くべきかで迷うこともありますよね。ここでは書類や入力フォームにおける「役名」と「職名」の使い分け方を解説していきます。

自己紹介や履歴書などでは役名

プレゼンや公演など自己紹介する場や、転職時の履歴書などでは「役名」を使いましょう。理由としては自分のキャリアを具体的にアピールできる良い機会だからです。「○○会社で部長をしていました」より「○○会社で営業部長をしていました」のほうが、専門的な知識や経験を持っていることが伝わりますよね。

アンケートやローンの審査などでは職名

ECサイトのアンケートや、保険やローンの審査では「職名」を記入しましょう。理由としては個人が何をしている人物かは関係なく、個人がどのような社会的地位にいるかを知るための資料だからです。まさに「職名」が持つ等級としての意味が求められるシーンと言えるでしょう。

役名・職名に関連する用語

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「役名」と「職名」以外にも、職場の中で目にする言葉はさまざまです。ここではその中でも、特に「役名」と「職名」に関係が深い言葉として「役職」、「職名」、「肩書き」を解説していきます。

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役職:役名と同じ意味

「役職」とは「役名」とほぼ同じ意味の言葉と理解して問題ありません。名刺などに使われる情報としては、むしろ「役職」のほうが多いと言えるでしょう。給与明細などに「役職手当」と記載があれば、組織内での重要なポジションを任せた対価としての給与上乗せと言えます。

職位:職名と同じ意味

「職位」とは「職名」とほぼ同じ意味の言葉と理解して問題ありません。賃金の査定などでも、「職位」によって賃金等級が変わることもあります。特に保険やローンの審査では「職位」として質問されることが多いです。

肩書き:自分が何をしている人物かアピールする

「肩書き」とは「名刺などの右肩に書かれる言葉」が省略化されたもの。その人がどういう人物なのかを直感的に理解してもらうためのキャッチコピーのようなものです。組織内のポジションや等級というよりは、その人が具体的にどんな仕事をしているのかを明確化するための情報と言えるでしょう。

名刺や自社ホームページなどで「役名」や「職名」に添えて記載されることが多く、一例としては「ハイパーメディアクリエーター」や「ソーシャルメディアインフルエンサー」などが挙げられます。

役名はポジション、職名は階級

ここまで「役名」と「職名」の違い、「役名」と「職名」の使い分け方、そして関連する言葉について解説してきました。この記事を読んだ後にご自身の所属している組織を見てみると、組織の構造が見えてきて面白いかもしれません。

組織とは人と人が相互に助け合うことで成立する団体です。その中で自分に割り当てられた仕事や責任というものを表す言葉、それが「役名」や「職名」。自分の名刺に刻まれた「役名」や「職名」に誇りを持って仕事をする人こそ、理想的な組織人と言えるでしょう。

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3分で簡単にわかる役名と職名の違い!役職や肩書きとの違いや使い分けも雑学好きライターがわかりやすく解説

企業などの組織には社員や役員の立場を表す言葉がたくさんあるよな。その中でも混同しがちなのが「役名」と「職名」です。
今回は「役名」と「職名」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

役名と職名の違い

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みなさんは「役名」と「職名」という言葉を聞いて、それぞれどんなイメージを抱くでしょうか。「部長」だったり「営業部長」だったりするかもしれませんし、もしかしたら「管理者」や「プロジェクトリーダー」などの等級的なものだったりするかもしれませんね。ここではまず「役名」と「職名」の違いについて解説していきます。

役名:組織内のポジション

「役名」とは組織内のポジションを指す言葉です。具体的には社長や副社長、専務といった言葉が該当します。ここでポイントなのは等級でひとまとめにしないこと。部長と言えば営業部長や人事部長、経理部長など各事業部ごとに存在しますよね。これらの営業部長、人事部長、経理部長といった言葉も役名に該当します。

職名:組織内の等級

等級でひとまとめにしないのが「役名」でしたが、「職名」については組織内の等級を表しています。先述の営業部長、人事部長、経理部長の「職名」は等しく「部長」。注意点としては、「役名」とまったく同じ意味で使用している会社も存在するということです。法律的な定義はないので、あくまで組織内の運用ルール次第と言えます。

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