子どもの頃は「親戚」がたくさんいるといい事があるよな。そう。お年玉がたくさんもらえることです。俺は親戚があまり多くなかったからな。親戚がたくさんいる友達が羨ましくてたまらなかったぜ。

ところで、この「親戚」と同じように使われる言葉で「親族」がある。実は「親戚」と「親族」はちょっと違うって知っていたか?

今回はこの「親族」と「親戚」の違いについて、言葉に詳しい院卒日本語教師の"むかいひろき"と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程までを修了した日本語教師。その経験を武器に言葉の違いや教育について分かりやすく解説していく。

どちらも“血縁がある人々”を表す言葉

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「親族(しんぞく)」「親戚(しんせき)」という言葉、どちらも“血縁がある人々”を表す言葉として普段何となく使っているという人が多いかもしれません。どちらかと言えば「親戚」の方が日常的な会話で、「親族」の方が公式な場で…と考えている人もいるかもしれませんね。ここでは、この2つの言葉の違いを確認していきます。

「親族」:民法でその範囲が定められている

最初に辞書での「親族」の記載を確認していきましょう。「親族」は国語辞典には次のような意味・用法が記載されています。

同一の血縁関係・婚姻関係にある人々。親類縁者。親戚(しんせき)。
「ー会議」
民法では、六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族をいう。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「しん-ぞく【親族】」

辞書によると「親族」は「同一の血縁関係・婚姻関係にある人々」を表す言葉です。ただ、興味深い点は「民法では、六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族をいう」と記されている点ですね。つまり「親族」という言葉を厳密に使用する場合は、その範囲に制限があるわけです。ただその範囲はかなり広大ですので、一般的な意味では「親戚」とほぼ違いがないとも言えます

「六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族」が誰を示すのかは、以下の表をご覧ください。(すべてではありませんが、主なものを記載しました。)

●六親等内(代表的なものを記載)
一親等…父母、子ども
二親等…兄弟姉妹、孫、祖父母
三親等…おじ、おば、曽祖父母、曾孫、甥っ子、姪っ子
四親等…いとこ
五親等…従伯叔父母(祖父母の兄弟の子ども)
六親等…はとこ

●配偶者
夫または妻

●三親等内の姻族
一親等…夫または妻の父母
二親等…夫または妻の兄弟姉妹、祖父母
三親等…夫または妻のおじ、おば、曽祖父母、甥っ子、姪っ子

「親戚」:実は血が繋がっていれば範囲に制限なし!

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次に、一方の「親戚」の辞書での意味を確認していきましょう。「親戚」は国語辞典には次のような意味・用法が記載されています。

血縁関係や婚姻関係によってつながっている人々。親類。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「しん-せき【親戚】」

「親戚」は辞書によると「血縁関係や婚姻関係によってつながっている人々」という意味の言葉です。そして「親族」とは異なり、血のつながりや婚姻関係によるつながりがあれば、その範囲に制限はありません。また、「親族」よりも日常会話で使用されることが多いのが「親戚」の特徴と言えるでしょう。

\次のページで「「親族」「親戚」の類義語はどんな意味?」を解説!/

「親族」と「親戚」はどちらも「血縁関係や婚姻関係によってつながっている人々」を表す言葉ですが、「親族」は厳密に言えばその範囲に制限があります。一方の「親戚」には範囲の制限はありません。また、「親族」はどちらかと言えば公的な場面で使用されることが多いですが、「親戚」は日常会話で使用されることが多いです。

「親族」「親戚」の類義語はどんな意味?

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「親族」「親戚」以外にも、似たような意味を表す言葉が日本語にはありますよね。たとえば「親類」とか…。意味に違いはあるのでしょうか。ここではそのような「親族」「親戚」の類義語の意味を、確認していきましょう。

「親類」:「親戚」と同じ意味!

「親類(しんるい)」は「血縁関係や婚姻関係によってつながっている人々」という意味の言葉です。つまり「親戚」と意味の違いはありません。また、「親戚」と同様に血のつながりや婚姻関係によるつながりがあれば、その範囲に制限はありません

「家族」:実は具体的な範囲はない!?

「家族」という言葉は、一般的には「同じ家に暮らす血縁関係や姻戚関係のある人々」を指しますが、「親類」や「親戚」と似たような意味で使用される場合もあります。

実はこの「家族」という言葉も具体的な範囲は定められていないのです。ただ、「3人家族」や「4人家族」という言い方をする場合は、「同じ家に暮らす血縁関係や姻戚関係のある人々」という意味で使われていることがほとんどでしょう。

「身内」:「親戚」と似たような意味。それ以外の意味も!

「身内(みうち)」は「家族やごく近い血縁関係・姻戚関係にある人」を表す言葉ですが、こちらも具体的な範囲は定められておらず、誰を「身内」とするかは個人の判断にゆだねられます。また、血縁関係や姻戚関係とは関係なく、「同じ組織や団体に所属する人」という意味で使用されることもありますね。

\次のページで「「親族」も「親戚」も大切にしましょう!」を解説!/

「親族」も「親戚」も大切にしましょう!

今回は「親族」と「親戚」の違いについて解説しました。「親族」と「親戚」はほとんど意味に違いの無い言葉ですが、厳密に言えば「親族」の方はその範囲に制限があります。また、「親戚」の方が日常会話でより用いられる言葉と言えるでしょう。

「親族」にせよ「親戚」にせよ、あなたに何か大きなトラブルが発生したときに頼りになるのは血縁関係や婚姻関係にある人たちです。普段から「親族」「親戚」によくない態度を取っていると、いざという時に助けてもらえないかもしれません。「親族」「親戚」は大切にしましょう。

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雑学

3分で簡単に分かる「親族」と「親戚」の違い!範囲が違う?「親類」・「身内」との違いも院卒日本語教師が分かりやすく解説

子どもの頃は「親戚」がたくさんいるといい事があるよな。そう。お年玉がたくさんもらえることです。俺は親戚があまり多くなかったからな。親戚がたくさんいる友達が羨ましくてたまらなかったぜ。

ところで、この「親戚」と同じように使われる言葉で「親族」がある。実は「親戚」と「親族」はちょっと違うって知っていたか?

今回はこの「親族」と「親戚」の違いについて、言葉に詳しい院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程までを修了した日本語教師。その経験を武器に言葉の違いや教育について分かりやすく解説していく。

どちらも“血縁がある人々”を表す言葉

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「親族(しんぞく)」「親戚(しんせき)」という言葉、どちらも“血縁がある人々”を表す言葉として普段何となく使っているという人が多いかもしれません。どちらかと言えば「親戚」の方が日常的な会話で、「親族」の方が公式な場で…と考えている人もいるかもしれませんね。ここでは、この2つの言葉の違いを確認していきます。

「親族」:民法でその範囲が定められている

最初に辞書での「親族」の記載を確認していきましょう。「親族」は国語辞典には次のような意味・用法が記載されています。

同一の血縁関係・婚姻関係にある人々。親類縁者。親戚(しんせき)。
「ー会議」
民法では、六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族をいう。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「しん-ぞく【親族】」

辞書によると「親族」は「同一の血縁関係・婚姻関係にある人々」を表す言葉です。ただ、興味深い点は「民法では、六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族をいう」と記されている点ですね。つまり「親族」という言葉を厳密に使用する場合は、その範囲に制限があるわけです。ただその範囲はかなり広大ですので、一般的な意味では「親戚」とほぼ違いがないとも言えます

「六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族」が誰を示すのかは、以下の表をご覧ください。(すべてではありませんが、主なものを記載しました。)

●六親等内(代表的なものを記載)
一親等…父母、子ども
二親等…兄弟姉妹、孫、祖父母
三親等…おじ、おば、曽祖父母、曾孫、甥っ子、姪っ子
四親等…いとこ
五親等…従伯叔父母(祖父母の兄弟の子ども)
六親等…はとこ

●配偶者
夫または妻

●三親等内の姻族
一親等…夫または妻の父母
二親等…夫または妻の兄弟姉妹、祖父母
三親等…夫または妻のおじ、おば、曽祖父母、甥っ子、姪っ子

「親戚」:実は血が繋がっていれば範囲に制限なし!

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次に、一方の「親戚」の辞書での意味を確認していきましょう。「親戚」は国語辞典には次のような意味・用法が記載されています。

血縁関係や婚姻関係によってつながっている人々。親類。

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「しん-せき【親戚】」

「親戚」は辞書によると「血縁関係や婚姻関係によってつながっている人々」という意味の言葉です。そして「親族」とは異なり、血のつながりや婚姻関係によるつながりがあれば、その範囲に制限はありません。また、「親族」よりも日常会話で使用されることが多いのが「親戚」の特徴と言えるでしょう。

\次のページで「「親族」「親戚」の類義語はどんな意味?」を解説!/

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