雑学

簡単でわかりやすい!「ミナミマグロ」と「本マグロ」の違いとは?全8種類のマグロについても雑学マニアが詳しく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では「ミナミマグロ」と「本マグロ」の違いについてみていくぞ。どちらも普通のスーパーでは売っていない高級魚というイメージがあるよな。「マグロ」とひと口に言っても様々な種類があって、それぞれ味にも特徴があるようだ。今回はそんな2つの違いを、他のマグロとも比較しつつ、雑学マニアの田坂と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/田坂バーシル

子供の頃から本の虫で、些細な事柄も調べずにはいられない性質。小説、漫画はもちろん、歴史、芸術、宗教、宇宙、アンダーグラウンドまで興味は尽きないようだ。今日も文字の大海原に驚きとときめきを求める雑学マニア。

「ミナミマグロ」と「本マグロ」はどう違うの?

image by iStockphoto

多くの日本人が大好き、お刺身やお寿司のネタでは主役と言っても過言ではない「マグロ」。漢字では「鮪」あるいは「間黒」とも書きますね。

実はマグロにはたくさんの種類があって、大型でマグロの中のマグロと呼ばれる「本マグロ」や、通好みの味と言われる「ミナミマグロ」などもその1つです。この記事ではミナミマグロと本マグロの違いと、他のマグロの仲間についても詳しく解説していきます。

「ミナミマグロ」:南半球に生息する夏が旬のマグロ

ミナミマグロは、南半球に生息するスズキ目サバ科マグロ亜属の回遊魚で、インド洋産のものが最初に出回ったことからインドマグロ、オーストラリアからの輸入が多いことからゴウシュウマグロとも呼ばれます。マグロの中では中型の種で、成魚は最大で全長2.5m、体重200kgほどになりますよ。一般的なスーパーではあまり販売されず、寿司屋などに卸されることが多いようです。

天然と養殖がありますが、養殖ものは天然と比べるとやや劣る品質であることや価格差が投資に見合わず生産量が増えないことから、流通量はあまり多くありません。

ミナミマグロは夏が旬で、色が濃い赤身と強い甘みのある脂が特徴です。冷凍のものは通年入荷されていますが、生ミナミマグロは漁獲されるのが4〜6月頃と限られていて、この時期は近海の本マグロ漁の水揚げが悪いことが多くミナミマグロの方が身質も味も優れていることが多いそうですよ。

「本マグロ」:マグロの王様クロマグロ

本マグロとは正式な和名ではなく、スズキ目サバ科マグロ属のクロマグロのことなのです。クロマグロは北半球の熱帯・温帯海域に広く分布していて、時速90kmにも達するスピードで年間数千kmもの距離を巡る回遊魚で、希少価値の高さと黒く美しい見た目から、漁師からは「黒ダイヤ」とも呼ばれています。マグロの中でも大きい種で、天然の成魚は体長2〜3m、体重250kgから大きいものでは450kgになることもあるそうです。

旬は産卵前の冬で、キメの細かい赤身を持ち大トロの部位も多く含んでいます。味はバランスのよい酸味と旨みが特徴で、刺身や寿司はもちろん、塩焼きやねぎま鍋など火を通しても美味しいマグロの王様です。脂の多い部位には和牛のようなサシが入っているものもあります。

天然と養殖があり、近年日本では「完全養殖」が成功したこともあって、その出荷量は右肩上がりに増えているようです。

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マグロと言えば本マグロに限ると思っていたが、ミナミマグロにも興味が出てきたぞ。だがマグロの仲間はこの2つだけではないらしい。次は他のマグロについてもしっかり学んでいこう。

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