この記事では演歌(えんか)と歌謡曲(かようきょく)の違いについてみていきます。2つとも昔からある日本独自の曲というイメージがあるよな。演歌は歌謡曲のジャンルの1つのようですが、定義や始まりにも違いがあるみたいです。今回はそんな演歌と歌謡曲の違いを定義から確認しつつ、文学好きの主婦ライターえぬともと一緒に解説していきます。

ライター/えぬとも

文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本語学や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。

「演歌」と「歌謡曲」の違い

音楽番組などでたびたび耳にする「演歌」と「歌謡曲」の違いをご存じですか?どちらも同じようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

違いをざっくりというと、日本の音楽の総称を「歌謡曲」といい、その中のジャンルの1つが「演歌」ということになります。混同してしまいがちなこれらの言葉ですが、総称とジャンルの1つということでそもそも全く異なる言葉なのです。それでは1つずつ詳しくみていきましょう。

「演歌」とは?

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「演歌」とは、1960年ごろから人気となった歌謡曲の分類の1つ。定義はないものの、こぶしと呼ばれる歌唱法を多用し、義理人情や男女の情愛を歌った曲が多いのが特徴です。演奏にはクラシックギターやヴァイオリンがよく使われており、衣装は和服を着用するなど日本的なイメージを大切にする傾向があります。日本人独特の感覚に基づいて生まれた音楽といえるでしょう。

「演歌」の歴史

演歌は昭和に流行った楽曲のイメージが強いかもしれませんが、その発祥は明治時代にさかのぼります。もともとは、自由民権運動においてその主義主張を歌にして街頭で歌ったもので、「演説歌」と呼ばれていました。これが演歌の始まりだと言われています。

やがて政治色は薄れていき、悲恋や人情などを歌う現在の演歌の形に変化。1960年代半ばには大衆芸能として人気のジャンルとなったのです。

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「歌謡曲」とは?

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「歌謡曲」とは、昭和初期以降に流行した日本のポピュラー音楽の総称のこと。昭和初期までは「流行歌」と呼ばれていました。日本の伝統的な音楽と欧米から入ってきた音楽の融合から生まれた楽曲を「歌謡曲」と呼んだのが始まり。したがって、「演歌」や「ロック」も「歌謡曲」に含まれます。

「歌謡曲」の歴史

「歌謡曲」が日本のポピュラー音楽を指す一般的な言葉として使われるようになったのは昭和時代初期のこと。NHKのラジオ放送において、それまで「流行歌」と呼ばれていた大衆歌曲を「歌謡曲」と呼んで放送したのが始まりとされています。これにより、もともと西欧の歌曲という意味で使われていた「歌謡曲」という言葉が、日本の大衆音楽の総称として用いられるようになったのです。

「歌謡曲」と「J-POP」の違いは?

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「歌謡曲」と同様に日本のポピュラー音楽を指す言葉として「J-POP」もおなじみですよね。J-POPは1989年にその概念が誕生し、1993年頃からジャンルの1つとして広く認識されるようになりました。「歌謡曲」よりも新しいジャンルとして誕生した「J-POP」ですが、具体的な違いはあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

「J-POP」の特徴

「J-POP」は自然に発生した音楽ジャンルではなく、先に「J-POP」という言葉を定義し、そこに楽曲を当てはめることで誕生したジャンルです。「歌謡曲」と異なる特徴としては、テンポの速さや洋楽的なメロディ・リズムが挙げられます。

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「演歌」は「歌謡曲」のジャンルの1つ!

「演歌」と「歌謡曲」、混同しがちな2つの言葉ですが、「歌謡曲」は日本のポピュラー音楽の総称であり、「演歌」はその中のジャンルの1つだということがわかりました。「演歌」や「歌謡曲」は敬遠されることもありますが、名曲も数多くあります。歴史を知った上で聞いてみると、また違った発見があるかもしれませんね。

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3分で簡単にわかる!「演歌」と「歌謡曲」の違い!定義や使い分けも主婦ライターが詳しく解説

この記事では演歌(えんか)と歌謡曲(かようきょく)の違いについてみていきます。2つとも昔からある日本独自の曲というイメージがあるよな。演歌は歌謡曲のジャンルの1つのようですが、定義や始まりにも違いがあるみたいです。今回はそんな演歌と歌謡曲の違いを定義から確認しつつ、文学好きの主婦ライターえぬともと一緒に解説していきます。

ライター/えぬとも

文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本語学や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。

「演歌」と「歌謡曲」の違い

音楽番組などでたびたび耳にする「演歌」と「歌謡曲」の違いをご存じですか?どちらも同じようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

違いをざっくりというと、日本の音楽の総称を「歌謡曲」といい、その中のジャンルの1つが「演歌」ということになります。混同してしまいがちなこれらの言葉ですが、総称とジャンルの1つということでそもそも全く異なる言葉なのです。それでは1つずつ詳しくみていきましょう。

「演歌」とは?

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「演歌」とは、1960年ごろから人気となった歌謡曲の分類の1つ。定義はないものの、こぶしと呼ばれる歌唱法を多用し、義理人情や男女の情愛を歌った曲が多いのが特徴です。演奏にはクラシックギターやヴァイオリンがよく使われており、衣装は和服を着用するなど日本的なイメージを大切にする傾向があります。日本人独特の感覚に基づいて生まれた音楽といえるでしょう。

「演歌」の歴史

演歌は昭和に流行った楽曲のイメージが強いかもしれませんが、その発祥は明治時代にさかのぼります。もともとは、自由民権運動においてその主義主張を歌にして街頭で歌ったもので、「演説歌」と呼ばれていました。これが演歌の始まりだと言われています。

やがて政治色は薄れていき、悲恋や人情などを歌う現在の演歌の形に変化。1960年代半ばには大衆芸能として人気のジャンルとなったのです。

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