文化・歴史雑学

3分で簡単にわかる薙刀と槍の違い!どっちが強い?矛との違いは?刀剣大好きライターが詳しく解説

この記事では薙刀と槍の違いについてみていきます。どちらも昔の戦で使われた持ち手の長い武器ですが、どう使い分けていたのかよくわからないという人も多いんじゃないか?ぱっと見は似たような武器ですが、役割の違いからそれぞれ異なる歴史をたどっているんです。
今回はそんな薙刀と槍の違いを、長巻や矛との違いもおさえながら、刀剣大好きライターのかみかわかなえと一緒に解説していきます。

ライター/かみかわかなえ

刀剣大好きライター。刀剣や武将にハマり地元の博物館や歴史的名所にせっせと足を運んでいる。推し刀剣は日光一文字。

薙刀と槍ってどんなもの?

image by iStockphoto

薙刀(なぎなた)と槍(やり)は、どちらも日本の戦において使用された長柄武器(ながえぶき:持ち手の部分が長い武器)です。通常の刀よりもリーチが長いため、相手に近づき過ぎることなく攻撃を加えられるのが特徴。戦で重宝されました。

同じ長柄武器である薙刀と槍ですが、使い方や活躍した時期は異なっています。まずはそれぞれがどんな武器であるのかという点について、一緒に見ていきましょう。

薙刀とは?

薙刀とは、長い柄(え:手で握る部分)の先に「穂(ほ)」と呼ばれる反りのついた刃を付けた武器です。もとの漢字は「長刀」と書きました。しかし、時代が下ると打刀(うちがたな)を長刀と呼ぶようになったため、こちらは表記を「薙刀」と改め区別されるようになったそうです。

薙刀のサイズは時代や種類によって様々ですが、穂の長さは1尺~2尺(およそ30cm~60cm)、柄の長さは3尺~6尺(およそ90cm~180cm)程度のものが主に使われていました。

また、薙刀は長さや穂の形状によって「大薙刀」や「小薙刀」、「巴形薙刀(ともえがたなぎなた)」や「静形薙刀(しずかがたなぎなた)」などに分類されます。「大薙刀」はその名の通り大きい薙刀で、なかには穂のサイズだけで5尺(およそ150cm)に及ぶものもあったそうですよ。

槍とは?

槍とは、長い柄の先に「穂」と呼ばれる先のとがった刃をつけた武器です。刀身を穂と呼ぶのは薙刀と同様ですね。槍の穂の形状は様々ですが、両刃のものがほとんどです。

槍のサイズもまた時代や種類によって異なります。標準的な穂の長さは1尺~2尺(およそ30~60cm)程度。柄の長さは、柄の長い「長柄槍(ながえやり)」の場合1丈3尺~2丈(およそ4~6m)にもおよぶそうです。

槍は長さや穂の形状によって、薙刀よりも多くの分類が存在します。なかでも、「十文字槍(じゅうもんじやり)」は知っている方も多いのではないでしょうか?十文字槍は刀身が十字架上になっている槍で、「鎌槍(かまやり)」の一種です。ちなみに、十字架状ではなく片側にのみ鎌がついている槍も存在し、こちらは「片鎌槍(かたかまやり)」と呼ばれていますよ。

違いその1.使い方

薙刀と槍とはどんなものなのか、基本的な情報について確認しました。それでは、それぞれの違いを確認していきましょう。まずは使い方の違いについてです。どちらも長柄武器である薙刀と槍ですが、役割や得意分野は異なっていますよ。一緒に見ていきましょう!

薙刀:薙ぎ払う

薙刀の主な役割は薙ぎ払うことです。馬の上から敵を薙ぎ払ったり、振り回して使用します。さらに柄の端、つまり穂と反対側の先端に「石突(いしづき)」と呼ばれる半月形の金具を装着し、こちら側でも斬りつけられるようになっている薙刀も存在しますよ。

さらに、穂の先端で突いて攻撃したり、柄で打撃を加えることもできます。武器全体を使って多様な攻撃を仕掛けることが可能だったんですね。命のやり取りをする戦場において、様々な攻撃手段を1本で賄える薙刀は、大変心強い武器であったのではないでしょうか。

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