三権分立におけるそれぞれの役割
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日本の政治は、国会(立法)、内閣(行政)、裁判所(司法)がそれぞれの仕事を担う三権分立のもとで行われています。特に立法権をもつ国会は、国会議員が国民から直接選挙で選ばれていることから国権の最高機関だといわれていますね。
しかし、権力が1か所に集まってしまうと、権力の濫用の危険性が高まってしまうのも事実です。このような状態が起きないよう国会、内閣、裁判所のそれぞれが監視をし合い権力のバランスをとることに三権分立のメリットがあるといえるでしょう。ここからくわしくみていきましょう。
立法:国会
立法権とは、法律などの法規範を制定することができる権利のこと。日本では国会が立法権をもっています。国会は裁判所に対して、裁判官を辞めさせるかどうかを決める弾劾裁判所の設置権をもち、内閣に対しては内閣総理大臣を指名したり、衆議院によって内閣不信任決議を行うことが可能です。
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行政:内閣
行政権を担う内閣は立法権と司法権を除いた幅広い権限を持つとされています。しかし、日本の場合は議院内閣制を採用しているため、内閣は国会の意思により成立し、国会に対して連帯責任をもつのが特徴といえるでしょう。内閣は、裁判所に対して最高裁判所長官の指名や裁判官の任命をすることができ、国会に対しては衆議院の解散権を行使することが可能です。
司法:裁判所
司法権とは、具体的な争いに対して法律などの規範をもとに解決に導く権利のこと。日本では裁判所がこの権利をもっています。裁判所は「憲法の番人」といわれており、国会が作る法律に対して違憲立法審査権をもち、内閣が行う政策や規則、処分の適法性を審査し、憲法に違反していないかを判断できる権利をもつのが特徴です。
日本の行政制度について
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日本の行政機関には、府、省、委員会、庁などがありますね。簡単に説明すると、内閣府設置法という法律で定められている内閣府と、国家行政組織法によって定められている省、さらにそれらに付随する行政委員会や庁のことをさしています。さらにくわしくみていきましょう。
日本の行政機関は1府11省2庁
日本の行政機関は2022年7月時点で、1府11省2庁。内閣府、デジタル庁、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省となっています。2001年に施行された中央省庁等改革によって、それまで1府22省庁あったものをまずは1府12省庁に再編し、行政のスリム化を目指したことが今の体制のもととなっているんだそう。
復興庁は2011年の東日本大震災を背景に、その復興を目的に2031年までの期限を設けてつくられました。またデジタル庁は2021年に発足した新しい組織で、コロナウイルスの流行で浮き彫りになった行政システムのデジタル化の遅れを注視し設立に至ったという。
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