
簡単で分かりやすい!橙とみかんの違いとは?特徴や美味しい食べ方も文学部卒ライターが詳しく解説
3.香りが良い:精油や香料の原料
橙は香りが良いのも特徴です。実や花は圧縮などの方法で搾り取り、香料や精油(アロマオイル)、化粧品などの原料としても使われます。果実や皮から採れたものはオレンジ油、ビターオレンジ油。また、花からも香料が取れ、ネロリという名前でおなじみです。アロマテラピーが趣味の方でしたら、聞いたことがあるかもしれません。
みかんの特徴

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現在国内で流通しているみかんの大部分は「温州(うんしゅう)みかん」。温州みかん自体は鹿児島県原産ですが、温州は中国のみかんの産地で、その場所にあやかって名前が付いたと言われています。
オレンジよりもあっさりした甘みと酸味が特徴。密のように甘いところから「蜜柑」という漢字が充てられています。
温州みかんには、種があまり入っていません。そのため、江戸時代は「種無し」で縁起が悪いとされていて、種が入っている「紀州(きしゅう)みかん」のほうが好まれていました。紀州みかんは酸味が強く、小ぶりで種が入っていて食べづらいと感じる消費者が多くなり、明治時代からは温州みかんを好む人が多くなったということです。
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1.食べ方:生食
みかんは早生が9月~10月頃、一般的な時期であれば11月~12月頃に旬を迎えます。食べ方は、外の皮を手でむき、そのまま食べるのが一般的。白い薄皮や筋の部分は丁寧にむいて食べる方もいますが、そのまま食べることも可能。動脈硬化を防ぐ成分が入っているので、白い筋や薄皮は一緒に食べたほうがよさそうです。
みかんを食べすぎると、一時的に手のひらなどが黄色くなることがあります。健康に悪影響はないですが、気になる場合は、1日の食べる量を控えるといいかもしれません。
2.皮:漢方薬になる
外のオレンジ色の皮は捨ててしまう方がほとんど。しかし、陽の光に乾かして刻むと「陳皮(ちんぴ)」という漢方薬に。便通が良くなったり、骨粗鬆症やむくみが予防できたりと美容に役立つ成分が豊富です。コレステロールを低下させたり、疲労を回復できたりと健康保持にも良さそうですね。
家庭用に取り入れる場合は、砂糖漬けのお菓子にすることも。外皮をよく洗い、細かい千切りにしてフライパンで乾煎りし、砂糖をまぶすといいでしょう。他には、橙と同じように、マーマレードにも利用できますよ。
3.果汁:あぶり出しの手紙
みかんの果汁を筆に取って、紙に書いておき、火であぶるとその部分だけ焦げた色に変色して浮き出てきます。理科の授業中に、実験でやったことがある方もいるかもしれません。友達への秘密の手紙を書いておいたり、年賀状などのしかけとして使ったりして楽しめますね。
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