簡単にわかる「東南」と「南東」の違い!東西南北の並びは日本独特?方位の表記・使い分けを語学系主婦ライターがくわしく解説
「東南」と「南東」の使い分け
実は「東南」は東洋式、「南東」は西洋式の表記。東洋は東西が優位なので東が先、欧米は南北が優位なので南が先になるのです。「南東」は地図で方角を表す際、また気象で風向きを表す時に使われます。一方「東南」が使われるのは風水や占いなど。「風水」とは古代中国の環境哲学で、都市や住居・墓などの位置を決めるために用いられた思想です。
「東南アジア」どこから見て「東南」なの?
「東南アジア」はインドシナ半島やマレー半島とその周辺諸島の地域です。日本から見ると南から西に寄ったような位置。なのにどうして「東南」の表現なのでしょうか。
そもそも「アジア」とは広大なユーラシア大陸からヨーロッパ州を除いた全域!そのアジア州の南東部に位置するのが「東南アジア」なのです。英語では「Southeast Asia」、直訳は「南東アジア」になりますが、日本語で一般的に使われるのは「東南アジア」。東西を優位とする東洋式の表記が言いやすく、日本人になじみが良いからでしょうか…。
「東西南北」は日本だけ?
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4方位の基本「東西南北」の順番は世界共通だと思っていませんか?実はこの並び、日本や韓国などで使われる東洋式です。中国はまたちょっと違う並びもあるので後の項で詳しく説明しますが。どうして「東西南北」の並び方なのか、みていきましょう。
「東西」なぜ東が先なの?
「東西」と東が先にくるのは、東から日が昇るからです。「東西南北」で「東西」が先なのは、語呂がよいのも一因のようですが、中国の思想「太極」「陰陽五行」からといわれています。太陽が昇る「東」は一日の始まり、春のイメージで、物事の始まりとして最も先に置かれるのでしょう。
「古今東西(ここんとうざい)」という四字熟語は、昔から今まであらゆる場所で、という意味です。「東西」だけであらゆる方向・世間の意味にまで広がります。
「南北」どうして南が先なの?
「南北」で「南」が先にくる理由について、天皇は南に向いて座り、部下は北を向いて座るから、という説があります。「天子南面」、統治者は北極星を背にするという意味の言葉です。南を向いて座ると太陽が昇る東が左側になるので、日本では東、左が優位になります。
「北」は背を向ける、そむく・逃げる・敗北の意味もありますから、日本語において後になるのはいたしかたないかもしれませんね。
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